【HANAインタビュー連載】NAOKOが語った制作秘話「ご飯ってすごい!」…振り付けも手掛けた最新曲『BAD LOVE』への思い
7人組ガールズグループのHANAが、9月8日にデジタルシングル『BAD LOVE』をリリースした。7月発表の2ndシングル『Blue Jeans』は、グループにとって初のラブソングで、『オリコン週間ストリーミングランキング』で9週連続1位を獲得。女性グループ史上初の快挙を達成した。楽曲以外にも、ティム・バートン監督が制作総指揮を務めるNetflixシリーズ『ウェンズデー』シーズン2のジャパンスペシャルアンバサダー就任や、「世界を変える30歳未満」を30人選出するアワード企画『Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025』に選ばれるなど、活躍が続いている。そんな中で世に出た新曲『BAD LOVE』。ENCOUNTはNAOKO、YURI、KOHARUの3人に同曲への思い、それぞれの現在地を聞いた。トップバッターはNAOKO。

『Blue Jeans』では女性グループ初の9週連続1位
7人組ガールズグループのHANAが、9月8日にデジタルシングル『BAD LOVE』をリリースした。7月発表の2ndシングル『Blue Jeans』は、グループにとって初のラブソングで、『オリコン週間ストリーミングランキング』で9週連続1位を獲得。女性グループ史上初の快挙を達成した。楽曲以外にも、ティム・バートン監督が制作総指揮を務めるNetflixシリーズ『ウェンズデー』シーズン2のジャパンスペシャルアンバサダー就任や、「世界を変える30歳未満」を30人選出するアワード企画『Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025』に選ばれるなど、活躍が続いている。そんな中で世に出た新曲『BAD LOVE』。ENCOUNTはNAOKO、YURI、KOHARUの3人に同曲への思い、それぞれの現在地を聞いた。トップバッターはNAOKO。(取材・文=コティマム)。
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HANAは、ちゃんみなとBMSGがタッグを組んだガールズグループオーディション『No No Girls』から誕生。これまでに突きつけられてきた「No」と闘い、殻を破ったKOHARU、JISOO、CHIKA、NAOKO、MAHINA、MOMOKA、YURIがメンバーに選ばれた。さまざまなスタイルの強い楽曲をリリースしてきたが、前作『Blue Jeans』は“完璧な子たち”が周りにいる中で「好きな人が自分を選んでくれた」という楽曲だった。今回の『BAD LOVE』は一転。信じていた相手に裏切られ、「許したいのに許せない」という怒りや葛藤、未練がにじみ出ている。ちゃんみなが担当してきた作詞にはMOMOKAとJISOOが加わり、振り付けはNAOKOがメインになって考えた。ミュージックビデオ(MV)では車のトランクから脱出したMAHINAが中心になり、廃きょで捕らわれている6人を助ける様子が描かれる。
――早くも新曲です。『BAD LOVE』の魅力や注目ポイントは。
「私が好きなのは、MAHINAの“泣き歌い”です。ちゃんみなさんが“泣き歌い”という歌い方を教えてくださって、MAHINAがそれを吸収して新しい歌声を手に入れたので、『早くみんなに聴いてほしい』と思っていました。MVでもみんなを助けに行く姿がかっこいいです。サビを聴きながら、いろんな背景を想像してもらえたら」
――『Blue Jeans』は甘酸っぱい楽曲でしたが、今回は裏切られ怒りがあらわになっています。
「これまで『ROSE』や『Burning Flower』で強いHANAをお見せしてきて、『Blue Jeans』ではそことは違うピュアな女の子らしい自然な素の姿があり、今回はガラっと変わって怒りを表しています。楽曲がリリースされる度に人間のいろいろな姿を見せている気がします。『アーティストはこういうものだ』『女の子はもっとこうでいなければいけない』など、とらわれた価値観をどんどん壊していけている。だから『Blue Jeans』からどう切り替えようかというよりは、『次は私のこっち側の面を見せるわね』という気持ちで挑みました」
――NAOKOさんは透明感のあるウィスパーボイスやかっこいい声などさまざま声を使い分けますが、今回はかなり力強い歌い方に感じました。意識された点はありますか。
「そうですね。歌詞が強いというか、本当に『BAD LOVE』だなと。『あなたは一線を越えたよ』と『相手に怒っている』という気持ちを意識しました。私は普段怒らないから感情があらわになることは少ないので、そういう部分を歌に出せたらと思いました。練習方法としては、ホラーとか、ちょっと不愉快になるような映画を見たりして、怒りの気持ちを感じるようにしました。ちょうど、アンバサダーに就任した『ウェンズデー』も見ていたんです。『ウェンズデー』の物語も、『こんなことしなければ(悲劇が)起きなかったのに』『約束を守っていたらよかったのに』と感じる場面もあって、インスピレーションを受けました。『私が怒ったらどうなるんだろう』『歌詞で思った通りにそのままやってみよう』と考えて、レコーディングに臨みました」
公式YouTubeなどでのMV公開からわずか3日間で再生回数が300万回超え。廃きょに捕らわれた6人については、HONEYs(ファン)の考察も盛り上がっている。
――MVも盛り上がっています。
「すごくありがたいです。皆さんが考察してくださることで、『BAD LOVE』の意味を深くしてくれると思います。今回の撮影でちゃんみなさんが伝えてくださったのは、『7人ぼっち』という言葉です。『自分たちを救えるのは自分たちしかいない。みんなの手を取ってステージに立つんだよ』と言ってくださったので、そこが共通意識です」

全部がつながるタイプ「ずっとHANAのことを…」
――NAOKOさんは、振り付けも担当されました。
「私がベースを作って、KOHARUやMAHINAも色づけしてくれました。みんなの意識が一緒だったので、話し合った時も『ここはこうがいいよね』『これは絶対にあった方がいいよね』と意見が一致して。みんなで作り上げて完成しました」
――かなりハイペースでリリースが続き、その合間にもイベントやテレビ出演などが入っています。自分時間の確保やバランスのとり方で意識していることはありますか。
「私は何をしていても全部つながっちゃうタイプで、話をしていても頭の中で振りやレコーディングのことをポロッと考えちゃう。だから『よし! 休憩!』みたいな時間はなくて、それは小さい頃からそうでした。ずっとダンスのこと考えていたし、今もずっとHANAのことを考えています。でも、最近になって実感したのは、『ご飯のすごさ』ですね(笑)」
――「ご飯」ですか。
「最近、『ご飯ってすごいやん!』って思ったんです。リハーサルが長時間あった日に、お腹が空いていなかったので朝食を食べずにリハに行ってしまったんです。4曲ぐらい続けて歌ったら倒れそうになってしまって、その時にご飯を買ってきていただいて休憩中に一口食べたら、めちゃくちゃ元気になってラストまで頑張れたんです。『ご飯ってすごい!』と思ってからは、体力を消耗する日は『たくさん食べてから行こう』と決めました(笑)」
――元気が出る料理はありますか。
「お米です(笑)! おにぎりと鶏肉があれば、頑張れます!」
――最後にHONEYsのみなさんへメッセージを。
「HANAが皆さんの日常にあるというのが本当にありがたいです。私たちもHONEYsが日常にあるので、『一緒に生きている同志だよ』と伝えたいです。もっと成長していくので、どうか見守ってください」
□HANA オーディション番組『No No Girls』で約7000人から誕生。KOHARU、JISOO、CHIKA、NAOKO、MAHINA、MOMOKA、YURI の7人組ガールズグループ。候補者はルックス、体型、声や歌唱スタイルなどに「No」を突き付けられてきた経験があるが、期間を通して殻を破っていった。今年1月にプレデビュー曲『Drop』をリリースし、4月にデビューシングル『ROSE』でメジャーデビュー。7月14日に2ndシングル『Blue Jeans』をリリース。『オリコン上半期ランキング2025』では『アーティスト別セールス部門』の『新人ランキング』で1位を獲得した。
