ミスコン出場の明大2年、夢はアナウンサー 熊本地震きっかけに「命を救う仕事だと分かった」

これまで多くのアナウンサー、モデル、タレントを輩出してきた、日本一の大学新入生を決めるミス・コンテスト「FRESH CAMPUS CONTEST」(通称:フレキャン)。「FRESH CAMPUS CONTEST 2024」SHOWROOMファイナル審査にて優秀な成績を収め、「ENCOUNT掲載権」を獲得したファイナリストにインタビューを実施した。今回紹介する中村凛音(なかむら・りおん)さんは、明治大法学部に通う2年生。16年の小学5年生の時、地元を襲った熊本地震に遭遇し、必死で避難を訴えたテレビ局のアナウンサーに心を打たれて、将来はアナウンサーを目指している。ミスコンでは前年度グランプリの先輩にアドバイスをもらいながら貪欲に夢を追いかける20歳の素顔に迫った。

「FRESH CAMPUS CONTEST 2024」テレビ朝日アスク賞を受賞した中村凛音さん【写真:増田美咲】
「FRESH CAMPUS CONTEST 2024」テレビ朝日アスク賞を受賞した中村凛音さん【写真:増田美咲】

「FRESH CAMPUS CONTEST 2024」テレビ朝日アスク賞の明治大法学部2年・中村凛音さん

 これまで多くのアナウンサー、モデル、タレントを輩出してきた、日本一の大学新入生を決めるミス・コンテスト「FRESH CAMPUS CONTEST」(通称:フレキャン)。「FRESH CAMPUS CONTEST 2024」SHOWROOMファイナル審査にて優秀な成績を収め、「ENCOUNT掲載権」を獲得したファイナリストにインタビューを実施した。今回紹介する中村凛音(なかむら・りおん)さんは、明治大法学部に通う2年生。16年の小学5年生の時、地元を襲った熊本地震に遭遇し、必死で避難を訴えたテレビ局のアナウンサーに心を打たれて、将来はアナウンサーを目指している。ミスコンでは前年度グランプリの先輩にアドバイスをもらいながら貪欲に夢を追いかける20歳の素顔に迫った。(取材・文=福嶋剛)

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――中村さんがアナウンサーになりたいと思ったきっかけから教えてください。

「小学校の先生から“人のためになる大切さ”を学んだことがきっかけで大人になったら人を救う仕事がしたいと思い、毎日学校の周りを掃除したり、ボランティア活動に参加していました。はじめは、医師を目指していたのですが、私が生まれ育った熊本で小学5年になったばかりの2016年4月に熊本地震が起きました。ものすごい大きな揺れで、家の中はぐちゃぐちゃになり、何日も断水が続いて毎日バケツリレーをやりました。今でも地震が起こるとあの時のことを思い出してしまうくらい衝撃でした。当時、テレビではアナウンサーのみなさんが、『今すぐ逃げて』とか『避難してください』と必死に訴えていて、それが私の中ですごく印象深く残っています。アナウンサーも人の命を救う仕事だと分かり、そこからアナウンサーになる夢を持ち始めました」

――明治大では法律を学んでいます。

「法律を知っていればどんな分野でも誰かを救う道具になると思って法学部に通っています。ただ毎日覚えることが多すぎて勉強が大変です(笑)」

――大学ではアナウンス研究会というサークルに入っているそうですね。

「はい。サークルでは先輩やOGの方が教えてくださり、原稿読みやフリートーク、レポートなどの練習をしています」

――では、24年のフレキャンに応募したきっかけは。

「私は中川紅葉さん(2019年のフレキャングランプリ)の大ファンでファンミーティングにも参加するくらいオタクなんです」

――中川さんは俳優やモデルとして活躍されていますね。どんなところがお好きですか。

「それを私に聞いたら延々としゃべってしまうので危険です(笑)。紅葉さんの好きなところは全部ですが、やっぱり飾らないところやフレンドリーなところも大好きで、自分をしっかり持っている強さに憧れます。私たちみたいなファン一人ひとりにもちゃんと向き合ってくれる優しい方です」

――では中川さんをきっかけにすでにフレキャンは知っていたと。

「そうなんです。大学に入ったらエントリーしようと考えていたのですが、いざそうなった時、自分に自信が持てなくて迷っていました。そんな時にサークルの新人歓迎会があって、1年先輩で前年(23年)グランプリの辻村麻琴さんにお会いしました。それですぐに麻琴さんに相談したら『絶対に出た方がいいよ』って背中を押してもらい、挑戦を決めました」

――フレキャンの審査期間中はライブ配信(SHOWROOM)で多くのファンの方と積極的に交流されたそうですね。

「最初は、ものすごく不安で、話好きではあるのですが、面白い話は何一つできないので、心配になり、肩慣らしで審査開始前から個人配信をやってみました。そこで辻村さんにアドバイスをいただきました」

――アドバイスをいただいた後はいかがでしたか。

「おかげさまで審査開始までに配信に慣れたので緊張や不安がなくなりました。また審査が始まった時も辻村さんがフレキャンの本戦でやっていたことまねしてみようと思いトライしてみました。辻村さんには本当に感謝しています」

――ファンのみなさんとのコミュニケーションで大切にしたことは。

「『ありがとうございます』とちゃんと言葉で感謝を伝えることです。『応援してくださるのはうれしいですけど決して無理をなさらないように』とか『お話する時は楽しい時間を作りましょう』と直接お伝えしました。また、配信する時間もファンのみなさんに合わせて設定したり、合言葉を作ってファンのみなさんと私のチームという意識でコミュニケーションを取りました」

笑顔と気の強さがギャップと明かした中村凛音さん【写真:増田美咲】
笑顔と気の強さがギャップと明かした中村凛音さん【写真:増田美咲】

副賞のアナウンサースクールに通い、日々勉強中

――大会ではアナウンサースクール「テレビ朝日アスク賞」を獲得しました。中村さんの夢に一歩近づきました。

「本当にうれしかったです。ファンのみなさんにはずっと応援してもらったので自分だけの夢じゃないと感じるようにもなりました。夢を叶えるまでファンのみなさんと交流を続けていきたいと思います」

――実際にアナウンサースクールに通った感想を聞かせてください。

「スクールでは毎回実際のアナウンサーの方々が授業をしてくださり、少人数で一人ひとり的確なアドバイスをいただけるので授業を受ける度に自分でも成長を実感できています。このような環境に導いてくださった皆さんに改めて感謝しながら日々を過ごしています」

――中村さんの性格をご自身で分析すると?

「私って見た目がフワフワしていて、いつも笑顔なので初めて会った人はのんびりしているタイプだと思われがちなんですが、実際は結構負けず嫌いなんです。一度決めたら周りの反対を押し切ってでも最後までやり通す性格で、ちょっと気が強いタイプかなって思います。後は結構サバサバしているので、あんまりくよくよしたりすることはないです」

――改めて今後の抱負を教えてください。

「人を助けることがやりたいという目標は、今でも変わっていません。その中でもアナウンサーという仕事ができるようにやるべきことを一つひとつしっかりやっていきたいと思います」

□中村凛音(なかむら・りおん)2005年5月20日生まれ。熊本県出身。明治大法学部2年生。16年の小学5年の時に熊本地震に遭遇したことがきっかけで災害情報を伝えるアナウンサーを夢見る。24年、大学ミスコン「FRESH CAMPUS CONTEST 2024」に出場し、アナウンサースクール「テレビ朝日アスク賞」を受賞。趣味はダンス。「FRESH CAMPUS CONTEST 2019」のグランプリで俳優、モデルとして活躍する中川紅葉の大ファン。

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