水森かおり、デビュー30周年記念日にシングル32曲連続歌唱 新「ご当地ソング」の舞台は公募へ

歌手・水森かおり(52)がデビュー30周年記念日の25日、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで全国ツアー「30周年記念メモリアルコンサート~歌謡紀行~」東京公演を開催した。30年の足跡が分かるように、シングル曲を発売順に32曲連続(ワンコーラス)で、ミュージックビデオ(MV)の映像をバックに披露した。また、「ご当地ソングの女王」として、今後の新曲の舞台となる場所を広く公募する企画も発表された。

ドレス姿で歌唱する水森かおり【写真:ENCOUNT編集部】
ドレス姿で歌唱する水森かおり【写真:ENCOUNT編集部】

全国ツアー東京公演

 歌手・水森かおり(52)がデビュー30周年記念日の25日、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで全国ツアー「30周年記念メモリアルコンサート~歌謡紀行~」東京公演を開催した。30年の足跡が分かるように、シングル曲を発売順に32曲連続(ワンコーラス)で、ミュージックビデオ(MV)の映像をバックに披露した。また、「ご当地ソングの女王」として、今後の新曲の舞台となる場所を広く公募する企画も発表された。(取材・文=笹森文彦)

 コンサートは30周年記念曲『大阪恋しずく』でスタート。2曲目からは、シングル32曲のワンコーラスを連続で披露した。バックにはそれぞれのMVが映し出された。20周年でも同様の連続歌唱は行っているが、それよりも枚数は増えている。水森は「企画のシングルは除いていますが、30年の私を映像とともに見て聴いていただければ」と呼びかけ、歌い続けた。

 振り返ると、水森は30年前の1995年9月25日に、『おしろい花』で歌手デビューした。

「デビューから紅白(歌合戦初出場)までの9年は、『長かったな』って思います。でも、その経験で、今があると思っています。紅白から今までは、本当にあっという間でした」

 この日、ご当地ソングの女王への第1歩となった『東尋坊』(2002年)や、『NHK紅白歌合戦』に初出場した際の楽曲『鳥取砂丘』(03年)は、クライマックスであらためて披露した。

 ご当地ソングの女王として、初めての企画も発表された。今後の新曲の舞台となる場所(都道府県、市町村、名所旧跡など)の公募だ。関係者は「個人でも行政の方でも、広く公募します。候補地となる決めてはPRの熱意です」と話しているが、発案者は水森自身だった。

「どれだけの方が、水森に『自分の故郷を歌ってほしい』と思ってくれているのかなという思いからです」

 作品に選ばれた場所には、水森が可能な限り訪れて、ご当地のイベントなどに参加するという。応募の締め切りは11月30日で、所属レコード会社などのホームページで詳細が掲示される。

30周年の「30」を表現して笑顔の水森かおり【写真:ENCOUNT編集部】
30周年の「30」を表現して笑顔の水森かおり【写真:ENCOUNT編集部】

 コンサートの後半には、ポップス系のヒット曲なども歌い上げた。30周年記念の一環として、男性ボーカリストの名曲をカバーした初めてのアルバム『Heartful Songs』の曲も歌った。状況的には、23年連続23回目の『紅白』出場は有力だが、水森は「紅白に出させていただいた翌日の元旦から、『また新たな気持ちで頑張ろう』と思って、毎年頑張っています」と謙虚に話した。

 同コンサートツアーは今後、愛知、福岡、宮城、埼玉、大阪と続く。31年目に向けて、新たな1歩を踏み出した。

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