吉永小百合、雪の富山ロケに駆けつけて「皆さんの姿を見て胸が熱くなりました」

俳優の吉永小百合が24日、都内で行われた映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(10月31日公開)の完成披露試写会に登壇した。

試写会に登壇した吉永小百合【写真:ENCOUNT編集部】
試写会に登壇した吉永小百合【写真:ENCOUNT編集部】

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の完成披露試写会

 俳優の吉永小百合が24日、都内で行われた映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(10月31日公開)の完成披露試写会に登壇した。

 社会派から人間ドラマまで幅広いジャンルを手がける阪本順治監督の最新作となる今作は、1975年に世界最高峰・エベレストの女性初登頂という偉業を達成した登山家・田部井淳子の壮絶な半生をもとに、圧倒的なスケールで描く感動のヒューマンドラマ。主演の吉永小百合とは、2012年公開の『北のカナリアたち』以来13年ぶり。再びタッグを組む今回は、両者の信頼と情熱が結実し、山を舞台にした壮大な“人生の物語”を描く。

 物語の主人公・多部純子を演じた主演の吉永。「この映画が出来ましたのも田部井家、いろんな形でサポートしていただいた皆さんのお陰だと思っております。この会場にもいらっしゃっていると思いますが、心からお礼を申し上げます」と関係者に感謝の言葉を口にし、「田部井淳子さんという役を多部純子に変えて演じましたが、今はうれしさ、素敵な思いをさせてもらって胸がいっぱいです」と言葉をつまらせる場面も。

 夫役の佐藤浩市は「この作品は去年3か月かけて作った作品で、みんないろんな気持ちが交錯する中で優しさなど感じ取ってもらえる作品だと思います。今日は気持ちを豊かになって帰ってください」と観客にアピールした。

 2012年には生前の田部井淳子さんに会えたという吉永。「本当に明るくて前向きな姿勢にびっくりしましたし、私は女性なんですが、こんな風に生きられたらどんなにいいんだろうな~と思いました」と影響を受けたという。

 続けて「その力というか決断力、そういうものは必要だったと思いますし、世界中の山を登られたということだと思います。私の年齢もかなりいってるので、淳子さんのように一歩一歩前にという言葉を忘れないように前を進んでいけたらと思います」と決意を新たにしていた。

 そんな吉永扮(ふん)する純子の青年期をのんが演じている。「今回の役は田部さんにも見えないといけませんでしたが、吉永さんの青年期にも見みえないといけないと監督に言われたので、どうにか表現できれがと思い、吉永さんの持つ瞳の引力をちょっとでも一瞬でも出せたらいいなと思って演じました」と振り返り、富山ロケのクランクアップの時に吉永が訪れたことについて「本当にうれしかったですね。来るのがややこしい場所だからお気持ちだけというやり取りがあったと聞いていたんですが、撮影が終わる時に吉永さんがお一人でいらっしゃってくれて、現場のみんながわーっとテンションが上がって報われた気持ちになりました。(吉永は)本当にカッコいいし感動しました」と吉永に感謝の言葉。

 すると吉永は「(富山ロケの)最後の日でずっと前から行きたいと思っていたんですが、東京でやらなければいけないことがありました。でも最後に雪が降って大変だという知らせを受け、新幹線に1人で飛び乗って行きました。皆さんの姿を見て胸が熱くなりました」と話していた。

 また、この日行われた舞台あいさつには、吉永、佐藤、のんのほか、天海祐希、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき、阪本順治監督も登壇した。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください