BONNIE PINK、25年ぶりに真っ赤ヘアでライブ「張り切って昨日染めてまいりました!」 観客どよめき

シンガー・ソングライターのBONNIE PINKが21日、東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でデビュー30周年を記念したライブ『BONNIE PINK 30th Anniversary LIVE “Grand Kitchen”』を開催。25年ぶりにデビュー時のトレードマークだった髪色を赤に染めた姿で登場し、約2000人の観客を前に代表曲『A Perfect Sky』『Heaven's Kitchen』『Tonight, the Night』や22日にデジタルリリースされた新曲『Like Gravity』など20曲を披露した。

久しぶりに赤色のヘアスタイルでステージに立ったBONNIE PINK
久しぶりに赤色のヘアスタイルでステージに立ったBONNIE PINK

30周年記念ライブ『BONNIE PINK 30th Anniversary LIVE “Grand Kitchen”』を開催

 シンガー・ソングライターのBONNIE PINKが21日、東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でデビュー30周年を記念したライブ『BONNIE PINK 30th Anniversary LIVE “Grand Kitchen”』を開催。25年ぶりにデビュー時のトレードマークだった髪色を赤に染めた姿で登場し、約2000人の観客を前に代表曲『A Perfect Sky』『Heaven’s Kitchen』『Tonight, the Night』や22日にデジタルリリースされた新曲『Like Gravity』など20曲を披露した。

 開演時間になり会場が暗転すると、客席から大きな拍手と歓声が上がる。すると水色の衣装で頭には金色のティアラを乗せたBONNIE PINKがステージに登場し、1曲目のロックナンバー『Rock You Till the Dawn』をスタンドマイクで歌った。途中、オペラグラスで3階席まで埋まった観客席をうれしそうに眺めながら、2曲目の『鐘を鳴らして』へ。総立ちのオーディエンスは体を揺らしながら楽しんだ。

「9月21日でデビュー30周年を迎えました。今日は30年の感謝の気持ちを1曲1曲に込めてみんなに届けたくて気合いを入れてまいりました。たっぷりやるのでみなさんも自由に楽しんでくださいね」オーディエンスにあいさつ。続けて、「今日は水色の衣装なんですけど、私はよくミュージックビデオで“水攻め”に遭うんです(笑)。そんな水にまつわる曲をお届けします」と話し、『So Wonderful』、『冷たい雨』、『Tonight, the Night』といった曲名やMVのシーンなど水と関連のある曲を歌った。

 歌い終わると「今日は30年分の曲があるので選曲に苦労しました」と明かし、初期のファンも最近のファンも楽しめるような構成を考えたと話した。また「本当はダンスミュージックでデビューしたかったんだけど、プロデューサーさんから止められて、でも踊りたい欲求があるんです」といった過去の思い出を振り返り、マイケル・ジャクソンの『Black or White』のカバーなどダンサブルなナンバー4曲を披露した。

 ここで今回のバンドメンバーをBONNIE PINKが紹介。バンマスの鈴木正人(ベース)を始め、八橋義幸(ギター)、奥野真哉(キーボード)、白根賢一(ドラム)、真城めぐみ(コーラス)といったスーパーミュージシャンがこの日のために集結した。

「音楽を始めてすぐにデビューしちゃったので最初の頃は『作曲って何?』ってあまり分かってなくて鼻歌を夢中で歌いながら曲を作っていました。でもあの頃のナイーヴな感じが面白かったのかなって。それを今から歌います」

 そう話すとメドレー形式で初期のナンバーを次々と歌った。最初に英語詞の『evil and flowers』、『Mad Afternoon』をピアノの弾き語りでしっとりと歌い上げると、次はバンドも加わり『It’s gonna rain!』を披露した。そして衣装チェンジのため、BONNIE PINKがいったんステージを下りた。

22日に配信開始となった新曲『Like Gravity』のジャケット写真
22日に配信開始となった新曲『Like Gravity』のジャケット写真

こんなに度胸のない私がここまで続けられるとは思っていなかった

 そのままメンバーによるメドレーの演奏が続き、『金魚』のイントロが流れるとBONNIE PINKがステージに戻ってきた。すると、真っ赤なヘアカラーで登場し、客席からは、どよめきが起きた。続けて『犬と月』を歌い終わると「張り切って25年ぶりに昨日染めてまいりました!」と少し照れながら告白すると拍手に包まれた。女性ファンから「かわいい」という声が届くと「うれしい!」と笑顔で返した。

「次はみなさんと参加型コーナーをやってみましょう。私はキラキラに包まれて歌いたいなという願望がありまして」と呼びかけるとオーディエンスは一斉にスマホのライトを照らした。すると「これがやりたかったの。みなさんが星空みたい!」とご満悦の様子。「それでは、これから星空に逢いにいきます」と言って客席に下りて1階の通路を一周し、次々と観客とハイタッチをしながら『流れ星』を歌った。

 そして22日にデジタルリリースとなった新曲『Like Gravity』も初披露した。この曲は、10月6日から放送開始となるテレビ東京系アニメ『暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが』(略して『ステつよ』)のエンディングテーマに起用される。「すごく久しぶりに書き下ろしをさせていただき、ラブストーリーを重力(Gravity)になぞらえて書いてみました」と説明した。

 終盤はオーディエンスと大合唱の『A Perfect Sky』、全員で手を高く突き上げて『Heaven’s Kitchen』を歌い、本編が終了した。

 アンコールの大きな手拍子の中、「ありがとうございます!」と言ってBONNIE PINKが笑顔でステージに戻ってきた。

「30年あっという間だと思ったけれどやっぱりいろんな時代があって私は本当にみなさんに支えられてここまで来たんだなと思いました。こんなに度胸のない私がここまで続けられるとは思っていなかったんだけど、気が付いたらみんなに笑顔で見守ってもらって、それが私のパワーになって続けて来れたんだなって、客席を回って感謝の気持ちが湧き出てきました。BONNIE PINKはまだまだ終わりませんから、これからもよろしくお願いします」

 そう話すと『Last Kiss』、『Private Laughter』を歌い、この日のライブは全て終了した。

「もっと歌いたい」名残惜しい気持ちを言葉にしながら「またお会いしましょう!」とオーディエンスに大きく手を振ってステージを下りた。

 透明感のある歌声とハイトーンボイスの美しさ、さらに親近感のある温かいステージなど、一夜限りの特別な空間に最後まで癒された。幸先のいい形で30周年のスタートを切ることができたBONNIE PINK、今後の活動が楽しみだ。

『BONNIE PINK 30th Anniversary LIVE “Grand Kitchen”』
2025年9月21日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

セットリスト
01.『Rock You Till the Dawn』
02.『鐘を鳴らして』
03.『So Wonderful』
04.『冷たい雨』
05.『Tonight, the Night』
06.『Infinity』
07.『カイト』
08.『Black or White』(マイケル・ジャクソンのカバー)
09.『Too Young To Stop Loving』
10.『スキKILLER』
11.『LOVE IS BUBBLE』
12.メドレー(『evil and flowers』~『Mad Afternoon』~『It’s gonna rain!』~『Forget Me Not』~『Do You Crash?』~『金魚』~『犬と月』)
13.『流れ星』
14.『Morning Glory』
15.『Like Gravity』
16.『Change』
17.『A Perfect Sky』
18.『Heaven’s Kitchen』
アンコール
19.『Last Kiss』
20.『Private Laughter』

次のページへ (2/2) 【写真】BONNIE PINKが30周年ライブで金のティアラを付けて熱唱
1 2
あなたの“気になる”を教えてください