南果歩「人生はいつでもやり直せる」 舞台あいさつで熱いメッセージ「私が言うから間違いない!」
俳優の南果歩が20日、都内で行われた映画『ルール・オブ・リビング ~“わたし”の生き方・再起動~』(公開中 グレッグ・デール監督)の公開記念舞台あいさつに登場した。

映画『ルール・オブ・リビング ~“わたし”の生き方・再起動~』の舞台あいさつ
俳優の南果歩が20日、都内で行われた映画『ルール・オブ・リビング ~“わたし”の生き方・再起動~』(公開中 グレッグ・デール監督)の公開記念舞台あいさつに登場した。
今作は、バツイチのキャリアウーマン(南)が、突然同居したアメリカ人バックパッカー(グレッグ・デール)との生活を通じて、新しい生き方を見つけるストーリー。第1回北海道国際映画祭では招待作品として、第2回沖縄環太平洋国際映画祭では特別上映作品としてそれぞれ上映され、第3回横浜国際映画祭にも正式出品された。アメリカのセドナ国際映画祭では、最優秀コメディー賞を受賞。笑いあり涙ありの心温まる映画として、高い評価を得た。
家族や同僚たちに振り回され、心の余裕を失ったバツイチのキャリアウーマン・阿部美久子を演じた南。「この映画は4年前に撮影して、本当に超インディーズです。そして監督はじめ、熱意だけで出来上がった作品ですが、こうして今日みなさんの前に公開できるのは感慨深いです。今日来てくださって本当にありがとうございます」と公開を喜んだ。
グレッグ監督とはかつて舞台の演出家、出演者の関係で、以降は親密の間柄だったという。その彼から初めて監督を手掛ける作品のシナリオを手渡された南は「“待ってました”という感じでした。日本の映画界にも中年女性の活躍の場がやってまいりましたという感じですよ。言ったら、人生はコメディー。切ないことも悲しいことも振り返ってみれば笑って飛ばせる。人として根源的な大事なところを描いているので、面白い映画になるとしか思えませんでしたね」と台本の段階から手応えを感じたという。
そんな今作はコロナ禍真っ只中の2021年11月に撮影。「コロナ禍だったので、フェイスシールドやマスクを着用しながら撮影を進めました。撮影期間は3週間。そして朝から夜中までかなりブラック(笑)」と振り返るも、「本当にグレッグの熱意がスタッフやキャストに行き渡っていて、とにかくこの作品をよくしようと、不眠不休ではないですけどみんなで頑張りました。映画って何で出来ているのか時々思うんですが、一つの熱意で99%出来るんじゃないかと、今回の現場で強く思いました」とグレッグ監督の熱意が作品に携わる人々のやる気に変わったという。
撮影を通じて変化したことにも触れた。「今、世の中で起きていることは他者との違いを認め、違うことがあって当然という考え方ではなく、自分たちの文化などを守りすぎるところがあります。人との違いを認め、それを楽しめる余裕が人と人の間に必要だなと思いました」と話し、「色んな戦いや紛争がある中、こうやって映画を上映できる幸せを噛みしめていますが、人間としてのシンパシーや他の言語を知りたい好奇心を持つきっかけにこの映画がなればとてもうれしいですね」と願望を。
そして報道陣向けのフォトセッションが終了した後に「一言いいですか?」と切り出して、「この映画は人生をいつからでも、どこからでも、何歳からでもやり直しがきくことを言ってます。私が言ってるんですから間違いないです!」と観客に強く訴えた。
この日行われた舞台あいさつには南のほか、すみれ、デール監督、ジェフリー・ロウが登壇した。
