『ドラゴンボール』フリーザが犯した致命的なミス ナメック星での敗北…今思えば大失態?
『週刊少年ジャンプ』(集英社)のレジェンド作品である『ドラゴンボール』(作:鳥山明)。漫画に加えてアニメや映画も大人気コンテンツで、昨年10月から今年2月にかけてアニメの新シリーズ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』も放送された。

部下の管理を徹底していれば余裕で勝てた説…
『週刊少年ジャンプ』(集英社)のレジェンド作品である『ドラゴンボール』(作:鳥山明)。漫画に加えてアニメや映画も大人気コンテンツで、昨年10月から今年2月にかけてアニメの新シリーズ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』も放送された。
筆者も原作とアニメを視聴していたファンの1人だが、いまだに記憶に残っているのはナメック星編で登場した、宇宙の帝王であるフリーザの存在。ナメック星人のネイルと相対した際に、フリーザから放たれた「わたしの戦闘力は53万です」というセリフは、大きな衝撃を受けたことを覚えている。
結果的に、超サイヤ人に覚醒した孫悟空にフリーザが敗れたことで、バッドエンドを迎えることはなかったが、改めて思い返してみると、これは奇跡的な出来事のように感じる。圧倒的にフリーザ軍の方が戦力的に優れていたのにもかかわらず、なぜ負けてしまったのだろうか。
もちろん、ギニュー特戦隊も及ばなかった悟空の存在は大きかったものの、個人的にはベジータとデンデを早いうち排除する必要があったと考えている。
まずフリーザは1度デンデとすれ違った際、「チリの一粒ぐらいはほうっておきますか……」と見過ごしている。しかし、それが災いとなってデンデが回復役として活躍し、結果的にベジータの戦闘力を高め、ザーボンやギニュー特戦隊のジースを失うだけでなく、フリーザも第1形態の状態では倒せないほど手に負えなくなった。
さらに孫悟飯、クリリンなどの厄介なサポート役もいて、彼らのせいでナメック星のドラゴンボールが使われ、フリーザの願いだった不老不死が叶えられなかった。そして、何よりもクリリンを最終局面で爆破させるという失敗がなければ、悟空の覚醒は起きなかったとも考えられる。
もちろん、悟空がナメック星に到着したときにクリリン、悟飯が死んでいても、怒りによって超サイヤ人になったかもしれない。しかし「ギニューとの戦い後にメディカルマシーンで回復」「その後にフリーザとの戦い」を経た後、怒りによって覚醒しているため、この戦いを経験していない状態での超サイヤ人化は難しいのではないだろうか。
ここまで考えたときにターニングポイントになったのは、最初に悟飯とクリリンがデンデを助けた際、ドドリアが追いかけた場面。ここで確実に3人を仕留めていれば、ベジータを回復させる役目もいないので、圧倒的にフリーザ軍が有利になる。これは倒したか確認しなかったドドリアのミスになるため、上司であるフリーザの責任になるだろう。
ここまでフリーザ軍のおこないを振り返ってみたが、悟空の超サイヤ人化以外に勝機がなかったか考えてみると、ひとつだけ方法がある。それは、ピッコロと神の合体だ。
もちろん、ネイルと同化することが前提だが、セル編のときのように修行もしていないため、神と合体したとしてもフリーザに勝てるかは分からない。ただ戦闘力は間違いなく上がるので、フリーザの最終形態でも善戦する可能性は高い。仮にピッコロが勝利しても、悟空の超サイヤ人化の機会を失ってしまうため、その後の展開は大きく変わってしまうだろう。
フリーザが勝利するための道筋を考察してみたが、限りなくゼロに近い可能性の中で悟空が勝利したのは偉業だったことがよく分かった。そんな強運と実力の持ち主だからこそ、悟空は何度も地球を救えたのだろう。
