安保瑠輝也のONE電撃参戦 RIZIN榊原CEOが本音「僕らからすると申し訳ないなと」

格闘技イベント「RIZIN」は19日、都内で記者会見し、「RIZIN LANDMARK 12 in KOBE」(11月3日、兵庫・GLION ARENA KOBE)の追加カードを発表した。会見後に取材に応じた榊原信行CEOは、アジア最大の格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」への参戦が決まった、安保瑠輝也(MFL team CLUB es)について言及。「キックボクシングに1つけじめをつけたいっていう思いがあった」と契約の経緯を語った。

安保瑠輝也【写真:山口比佐夫】
安保瑠輝也【写真:山口比佐夫】

「ONEのオファーを邪魔することはない」と決断を受け止め

 格闘技イベント「RIZIN」は19日、都内で記者会見し、「RIZIN LANDMARK 12 in KOBE」(11月3日、兵庫・GLION ARENA KOBE)の追加カードを発表した。会見後に取材に応じた榊原信行CEOは、アジア最大の格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」への参戦が決まった、安保瑠輝也(MFL team CLUB es)について言及。「キックボクシングに1つけじめをつけたいっていう思いがあった」と契約の経緯を語った。

 これまで、プロボクシングの元世界6階級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)とのエキシビションマッチや、シナ・カリミアン(イラン)との階級を超越したボクシングマッチなど数々の挑戦でRIZINを盛り上げてきた安保。今月11日に「ONEチャンピオンシップ」との契約と11月16日に開催される日本大会への参戦が発表された。

 榊原CEOは、安保のONE参戦について「変に契約で縛りたくないんですよね。ライアン(ガルシア)の試合が流れちゃって、僕らからすると申し訳ないなっていう思いもあった。やっぱり(安保は)キックボクシングに1つけじめをつけたいっていう思いがあった。それに対して僕らはONEでそういうオファーがもらえるなら邪魔することはないなというところだ」と決断を前向きに受け止める姿勢を示した。

 近年RIZINでは、堀口恭司や朝倉海などの現役王者がベルトを返上し、UFCなどの世界の舞台に巣立っていくケースが目立つ。「仕方ないかなと思ってますけどね。プロモーションとか組織とか団体とかのパワーゲームなんで。UFCに世界中のトップアスリートが集まっているのも事実。ただ、『ROAD to UFC』ではなくてRIZINでしっかり活躍をすることでUFCに着地していけるチャンスはあると思う」と持論を述べた。

 また、「選手たちの中に(世界)への思いが生まれるのは否定もしないし、変な契約や縛りをしてふさぎたくない。安藤達也なんかはRIZINに出て、俺はこの舞台で戦いたい。ようやく自分の生きる道を見つけたぐらいの感じになっている」と語ったうえで、「RIZINには独特の世界観があって、そこのチャンピオンになりたいんだっていう、そういう意思を持った選手を作れるように。選手にとって魅力的な場所として輝き続ける、もっともっと磨き続ける必要があるな思っている」とこれからの団体作りに向けて改めて気を引き締めていた。

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