北村匠海、大泉洋とドラマ初共演 『あんぱん』撮影後の作品は「いい意味で肩の力を抜けるチーム」
俳優の北村匠海が、大泉洋が主演を務める10月21日スタートのテレビ朝日系連続ドラマ『ちょっとだけエスパー』(火曜午後9時)に出演することが16日に発表された。

『ちょっとだけエスパー』は10月21日に放送スタート
俳優の北村匠海が、大泉洋が主演を務める10月21日スタートのテレビ朝日系連続ドラマ『ちょっとだけエスパー』(火曜午後9時)に出演することが16日に発表された。
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本作は、会社をクビになり、離婚によって家族も財産も失ったどん底サラリーマン・文太(大泉)が、突然「ちょっとだけエスパー」として世界を救う使命を背負うことになるSFラブロマンス。さらに「人を愛してはならない」という不条理なルールを課され、用意された社宅では、見知らぬ女性と夫婦として生活を送ることになるSFラブロマンス。
完全オリジナル脚本を手がけるのは、TBS系連続ドラマ『アンナチュラル』(2018年)や映画『ラストマイル』(24年)などで知られる野木亜紀子氏。主人公・文太役を務めるのは、大河ドラマや映画、舞台と幅広く活躍する大泉。さらに、文太と夫婦生活を送る謎の女性・四季役には、宮崎あおいが13年ぶりに民放連続ドラマに出演する。
現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の柳井嵩役で人々を魅了している北村が演じるのは、大学生・市松。「どうやら、たこやき研究会に所属しているらしい」という謎多き役柄で、文太ら“ちょっとだけエスパー”たちに急接近する。
北村は市松というキャラクターについて、まだ多くが明かされていない段階ではあるものの「ずっと“つかめない普通さ”があるといいなと思っています」とコメント。「ある意味で、作品を引き締める立場でもありながら、ずっと漂っているような役だとも思います」と語る。
また、『水曜どうでしょう』ファンの北村は大泉と念願のドラマ初共演。「『水曜どうでしょう』が大好きで、どれだけあの日常感に救われたことか……。ある意味、大泉さんは僕を“ちょっとだけ”救ってくれた方」と話し、撮影初日から「2人でいろんな話をして、おなかがよじれるほど笑いました。今では“オモロイおじさん”という印象です(笑)」と、早くも距離が縮まっている様子を見せている。
※宮崎あおいの「崎」の正式表記はたつさき
コメント全文…演じる市松は「本当に普通の大学生」
北村のコメントは以下の通り。
――本作の出演オファーを受けた際のお気持ちは?
「『にじいろカルテ』『星降る夜に』でご一緒したプロデューサーの方からお話しをいただいて、すごく“らしいな”というところからスタートしました。そして僕がすごく大好きな役者・大泉さんが主演! 僕は『水曜どうでしょう』が大好きで、どれだけあの日常感に救われたことか……。ある意味、大泉さんは僕を“ちょっとだけ”救ってくれた方なんです。年末の大型音楽番組で司会をなさった時に初めてお会いして『ファンです』とお伝えしたくらいなので、今回ドラマで再会できるという喜びが大きかったです。そして、連続テレビ小説『あんぱん』で1年間という長い撮影を終えた次の作品だったので、いい意味で肩の力を抜けるチームに参加したいなという気持ちもありました」
――脚本を読まれた感想をお聞かせください。
「読み進めていくと、“SFバトルアクションもの”とも言える内容なんですが、そこにはずっと何か“普通じゃなさ”が漂っていて……。この作品を見た人が、ちょっとだけ平和な日常を感じられるのではないかと思える優しさや温かさがすごく詰まっている物語です。読んでいて面白いのはもちろんなんですが、すごく大きな船に乗ったような気持ちになりました」
――市松はどんなキャラクターですか?
「まだ言えないことばかりなんですが……ある意味、本当に普通の大学生です(笑)。ただ、別の角度から見ると変すぎる! それが絶妙なキャラクターです。このドラマは個性豊かな人たちが集まっているので、その中で市松というキャラクターには、ずっと“つかめない普通さ”があるといいなと思っています。ある意味で、作品を引き締める立場でもありながら、ずっと漂っているような役だとも思います」
――大ファンだとおっしゃっていた大泉さんとご一緒されていかがですか?
「初日から2人でいろんな話をして、おなかがよじれるほど笑いました。今では“オモロイおじさん”という印象です(笑)。基本的には『(水曜)どうでしょう』の話をずっとしているんですが、たくさんお話をさせていただいて、楽しいスタートが切れました! クランクインの日、撮影に入る前に『市松役の北村匠海さんです!』と紹介された瞬間、大泉さんがジッと僕を見ていて、『これは試されているな…?』と感じました(笑)。何かを欲しているとは分かったんですが、すぐに応えることができなくて……のちほど『数か月でものにします!』とお伝えしました(笑)」
――個性豊かなキャラクターがたくさん登場しますが、一番気になっているのは?
「個性が爆発している桜介です。ディーンさん自身も個性と自分の世界をお持ちなんですが、それを押しつけるわけではなく、気づけばディーンさんの世界に勝手にお邪魔している感じなんですよね。前にドラマでご一緒したとき、急に『匠海くん、ちょっとミット打ちしようよ』と言われたんです。そしたら車からミットとグローブが出てきて、本番が始まる直前まで汗をかかされました(笑)。今回、そんなディーンさんがさらに個性を増幅させたようなキャラクターで……すごく面白いと思います」
――「ジャパニーズ・ヒーロードラマ」にちなみ、北村さんにとってヒーローと言える存在は?
「僕はいろんなジャンルがありますが、各ジャンルにヒーローがいます。いろんなヒーローが増えすぎて絞りきれないんですが、始まりはジョン・レノンさんだった気がします。曲ももちろんなんですが、“存在”としてずっと憧れていました。そしてOasisさん、RADWIMPSさん、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTさん、チバユウスケさん……僕には音楽のヒーローがいっぱいいます。役者だと僕、チャウ・シンチーさんが好きで、一番数を重ねて見た映画が『少林サッカー』(2001年)なんです。なぜか回数で言うとダントツで見ていますね」
――もしエスパーになれるとしたら、どんな能力がほしいですか?
「完璧な火加減を手に入れることができるエスパーがいいです。料理する時にミリも違わない、これがベストだという火加減を常に叩き出せるエスパー。僕は普段、結構料理をするんですが、成功もあれば失敗もある。失敗もまた良しなんですが、できれば火加減だけは間違えたくないんですよね」
――最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします
「作品が始まる前に制作チームからいただいた言葉なのですが、『世の中のヒーローは強すぎる』。でもこのドラマに出てくるのは、ちょっとだけのエスパー。見てくださる皆さんの日常がちょっとだけ平和になればいいなという思いを込めて、楽しみながらこのドラマをお届けしたいと思います。僕が演じる市松は謎の多い人物ではありますが、これから先、この世界と携わって日々を重ねていくことがすごく楽しみです。温かく、見応えがあって『漠然とこれを見られている僕らって平和なのかもしれない』と感じることができるドラマなのかなと思います。ぜひとも皆さん、楽しみに待っていてください」
