及川光博がゲイ役の日テレドラマ、報道局Pが“国内初”インクルーシブプロデューサーに カミングアウト当事者として携わる
日本テレビは11日、同局で10月期の改編説明会を行った。10月12日スタートの連続ドラマ『ぼくたちん家』(日曜午後10時30分)のインクルーシブプロデューサーを務める白川大介氏が、同作での役割について語った。

ゲイをカミングアウトしている白川大介氏
日本テレビは11日、同局で10月期の改編説明会を行った。10月12日スタートの連続ドラマ『ぼくたちん家』(日曜午後10時30分)のインクルーシブプロデューサーを務める白川大介氏が、同作での役割について語った。
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本作は、俳優の及川光博が演じる、恋のために家を買おうとする50歳の心優しきゲイ・波多野玄一が主人公。現代社会の偏見の中で生きる人々が、愛と自由、そして居場所を求めて明るくたくましく生きる姿を描く完全オリジナルのホーム&ラブコメディー。
コンテンツ制作局のスタッフがプロデューサーを務めることが通例だが、白川氏は報道局の所属。「特に報道局が作っているわけではないんです」として、「7年前にまさにこの会議室でゲイであることをカミングアウトして、性的マイノリティーやジェンダー平等について報道局で取材をしております」と普段の業務について説明した。
その上で、本作の河野英裕プロデューサーから1年ほど前に本作でゲイの2人が家を買うオリジナルドラマを制作したいと相談を受けたとして、「これまでのドラマでは監修という形で入ることはありましたが、今回は(ドラマ制作の)中に入る形で俳優さんの役作りであったりとか、ストーリーに関わる大事な部分とかにプロデューサーの一人として関わらせていただいております」と明かした。
また、「インクルーシブプロデューサー」という肩書については「名乗っている例はたぶん日本ではないかなと思います」として、「海外でハッキリというよりは、何かを担当するプロデューサーの中で『インクルーシブ』と付ける例はあると思います」と説明。続けて、「この名前を付けるときに、プロデューサーという役割やバックグラウンドがはっきりとあった方がいいだろうと考えて、同じようなことに携わっているいろんな先輩方にお聞きして考えました」と“インクルーシブ”とした理由を明かした。
