徳光和夫が橋幸夫さんの告別式に参列 『夜もヒッパレ』のエピソード披露「キーを落とさずに歌っていた」

肺炎のため、今月4日に82歳で亡くなった歌手の橋幸夫(はし・ゆきお、本名=橋幸男)さんの告別式が10日、都内の無量山傳通院で営まれた。式場内には、『いつでも夢を』、『潮来笠』、『霧氷』などのヒット曲が流れ、三田明、清水アキラら約600人が参列し、徳光和夫が囲み取材に応じた。

橋幸夫さんの告別式に出席した徳光和夫【写真:ENCOUNT編集部】
橋幸夫さんの告別式に出席した徳光和夫【写真:ENCOUNT編集部】

三田明、清水アキラら約600人が参列

 肺炎のため、今月4日に82歳で亡くなった歌手の橋幸夫(はし・ゆきお、本名=橋幸男)さんの告別式が10日、都内の無量山傳通院で営まれた。式場内には、『いつでも夢を』、『潮来笠』、『霧氷』などのヒット曲が流れ、三田明、清水アキラら約600人が参列し、徳光和夫が囲み取材に応じた。

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 橋さんと何度もテレビ番組で共演した徳光は、「ファンの方も含めて、いい見送りができたと思っています」と話し、「昭和35、36年というとロカビリーが全盛の時代に17歳の橋さんが演歌でデビューした。ロカビリーが日本列島を凌駕(りょうが)するんじゃないかというときに、橋幸夫の出現は非常に大きかった。64年歌い続けて来られまして、歌謡界の中で人間として幅をつけ、成長されていった方だと思います。社会性に富んだ方で、どんな会話もできました」と語った。

 昭和、平成、令和と歌い続けた橋さんを称え、「『潮来笠』が売れ、リズム歌謡がヒットした。それを財産にしていましたが、常に新しい音楽に対して自分で切りかけていった。『THE夜もヒッパレ』(日本テレビ)という番組で、橋さんはJーPOPを軽快に、キーを落とさずに歌っていた」とエピソードを披露。50周年コンサートの際、司会を務めたことを振り返り、「その時、まったくキーが落ちていないのにびっくりしました。吉永小百合さんがいらして、一緒に『いつでも夢を』を歌ったんです。その時、レコーディングした時のキーで2人とも歌っていました」と称賛した。

 自身がMCを務めるラジオ番組にオファーしていたことを明かし、「再会が楽しみだった。そしたら入院をされたという連絡があって残念ながら実現しなかった。アルツハイマーとはうかがっていましたが、まだまだ歌の方は大丈夫だと思っていた。突然の訃報だったので、びっくりしました。僕としてはお目にかかって、もう一度お話をしたかった」と寂しそうに話した。

 告別式を振り返り、「僕らにとっては、突然の訃報、突然襲うような大粒の雨が降り出しました。司会者としては、まさに雨の中の橋幸夫さんだったんだと頭によぎりました」とコメント。現役のまま旅立ったことについて、「満足してらっしゃるんじゃないでしょうか。これも勲章だと思います。橋幸夫というブランドは、最後まで輝いたまま、黄泉の国に旅立たれたのではないかと思います」と追悼した。

 祭壇には、橋さんの熱海の自宅から見えた富士山をテーマにしており、トルコキキョウ、カーネーション、バラ、胡蝶蘭、カサブランカ、菊、約3万本の花が使用され、2024年10月31日に写真家・山岸伸氏が撮影した写真を遺影として飾られた。

<橋幸夫さん告別式 主な参列者>
加藤和也、古都清乃、清水アキラ、高道、田中花乃、徳光和夫、林よしこ、三田明、三善英史、三崎ゆきこ、柳家さん枝(敬称略)

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