「欧米か!」から20年…タカトシが見たお笑い界の“今” 若手の台頭を実感「本当に達者」

中京テレビ・日本テレビ系バラエティー番組『フットンダ』が、17日と24日(ともに深夜0時29分~)の2週にわたって特別版『フットンダ~秋の陣~』として放送される。2004年3月のレギュラー放送終了以来となる、卓を囲んだ車座スタイルが復活。デビュー30周年のMC・タカアンドトシ(タカ、トシ)が、共演した若手芸人やお笑い界について語った。

タカアンドトシが今のお笑い界を語った【写真:(C)中京テレビ】
タカアンドトシが今のお笑い界を語った【写真:(C)中京テレビ】

『フットンダ~秋の陣~』が17日、24日に放送

 中京テレビ・日本テレビ系バラエティー番組『フットンダ』が、17日と24日(ともに深夜0時29分~)の2週にわたって特別版『フットンダ~秋の陣~』として放送される。2004年3月のレギュラー放送終了以来となる、卓を囲んだ車座スタイルが復活。デビュー30周年のMC・タカアンドトシ(タカ、トシ)が、共演した若手芸人やお笑い界について語った。

『フットンダ』は2009年4月から2014年3月まで深夜枠で放送され、MCのタカアンドトシとゲスト回答者が出題された言葉やフレーズを“モジる”または“イジる”ことで笑いを誘い、爆笑が起きると布団が吹っ飛ぶという演出が特徴の、通称“真夜中の笑点”。レギュラー放送終了後も例年、元日のスペシャル『フットンダ王決定戦』として賞レース形式で放送を続けてきた。

 今回、“争わない”レギュラー時代の形で復活となった『フットンダ』だが、この11年半の間でタカトシもお笑いの変化を感じるという。

トシ「いろいろ番組をやっていると、『これは今の時代ではちょっとなあ』ということはありますよね」

タカ「意外に若手の方が無邪気にガンガン入れてくる」

トシ「そうなんだよな」

タカ「ケンコバ(ケンドーコバヤシ)さんとか俺たちが『やめとけよ!』って言うね(笑)。昔は自分たちがストライカーだったのに、今は様子見てやめろとか言ってる」

トシ「バランサーになってるな」

タカ「若手の方がビビらずにガンガンやってる」

トシ「でも、聞いていて『それはちょっと…』という感じでもなかった」

タカ「いや、でも(ラランドの)ニシダのはちょっと…。おいおいって(笑)」

トシ「あれは11年前でも引いてるわ! 時代とか関係なく単純に失敗したってだけだわ(笑)」

タカ「あれで自分から行かせてくれって言うんだからな」

トシ「メンタルは強いけどね」

タカ「(スタッフから)『もう1回撮りましょうか』って言われるんじゃないかとひやひやしたよ(笑)」

トシ「まあ、あれはあれで面白いというか、ああいうヤツがいてもいいというのが『フットンダ』の良さですよ」

前列左からケンドーコバヤシ、タカアンドトシ、松井ケムリ(令和ロマン)、ニシダ・サーヤ(ラランド)、出井隼之介(ヤーレンズ)、京極風斗(9番街レトロ)【写真:(C)中京テレビ】
前列左からケンドーコバヤシ、タカアンドトシ、松井ケムリ(令和ロマン)、ニシダ・サーヤ(ラランド)、出井隼之介(ヤーレンズ)、京極風斗(9番街レトロ)【写真:(C)中京テレビ】

エースの“意外な才能”を発見

 2週にわたって放送される『フットンダ~秋の陣~』の出演者は、17日の「#1」がタカトシ、ケンドーコバヤシ、ヤーレンズの出井準之介、令和ロマンの松井ケムリ、ラランド(サーヤ、ニシダ)、9番街レトロの京極風斗。24日の「#2」がタカトシ、ケンドーコバヤシ、ニッポンの社長(辻皓平、ケツ)、ロングコートダディ(堂前透、兎)、バッテリィズのエースとなっている。

『M-1グランプリ』で史上初の2連覇を果たした令和ロマンのケムリ、漫才&コントの二刀流No.1決定戦『ダブルインパクト』初代王者であるニッポンの社長など、今を時めく芸人たちが参戦したなかで、タカトシにとって“意外な顔が見れた”芸人はいたのか。

タカ「1本目はケムリとかうまい人が多かったなと。京極も(『フットンダ王決定戦2025』で)予選会から上がってきてたし、昔から実力者だよね」

トシ「そうそう、大喜利のライブとか出てるんで」

タカ「サーヤも元々うまい」

トシ「サーヤはお正月に(『フットンダ王決定戦2025』で)実力を見せてる。あと、エースが意外にやるんだなって。バカキャラじゃないですか(笑)。正直、とんでもないモジりが来るかなと思ったら、ちゃんと韻も踏んでしっかりとしていた」

タカ「エースは確かにね。(2本目に出演した)ケツと兎はダメだろうな思ってた(笑)。2本目のメンバーとかだとちょっと大阪に寄りすぎるよね」

トシ「関西の芸人さんは癖が強いから(笑)」

タカ「師匠のこと言っとけばOKみたいなね(笑)。個性が出てる」

トシ「なんか腹立ってきたな、(ニッポンの社長の)ケツに!」

タカ「ケツは結婚もしたし、『ダブルインパクト』も獲ったから“ご祝儀”代わりだったんですけどね。何をやってもウケる勢いがある時期なのに、それでもダメなんだから(笑)。まあ、それはそれで彼の魅力かなとは思いますけど」

トシ「そうそう。ああいうのがいるが楽しんだよね」

タカ「全員が“できる人”だと場が窮屈なので」

トシ「キャラで逃げちゃうとかが楽しい」

タカ「箸休め的なね(笑)」

前列左からケンドーコバヤシ、タカアンドトシ、エース(バッテリィズ)、後列左からケツ・辻皓平(ニッポンの社長)、兎・堂前透(ロングコートダディ)【写真:(C)中京テレビ】
前列左からケンドーコバヤシ、タカアンドトシ、エース(バッテリィズ)、後列左からケツ・辻皓平(ニッポンの社長)、兎・堂前透(ロングコートダディ)【写真:(C)中京テレビ】

タカトシも感じる若手の“うまさ”

 中学の同級生だった2人が、1994年5月にコンビを結成して誕生したタカトシ。2006年に「欧米か!」でブレイクすると国民的人気芸人になり、デビュー30周年を超えて今なお、お笑い界を最前線でけん引している。2人はさまざまな進化を遂げてきた今のお笑い界をどう見ているか。

トシ「皆さんおもしろいし、本当に達者ですよ」

タカ「みんな言うよね、『今の若手は研究してうまくなってる』って。今は賞レースが多くて、我々の時もそうだったんですけど、何か結果を出さないとテレビに出られないみたいな感じ。でも、今の若手の方が、賞レースに向かって、“それを獲るのが夢”みたいに見えます。その先に『テレビに出たい』とかじゃなくて、それを目標にして、『これ(賞レース)を獲ってから、終わったら次の目標に向かう』みたいな。少しずつ変わっている気はします。『M-1』が夢だったりね。俺たちの頃は、『M-1』を足掛かりに次の番組を目指す感じだった。どこ目指しているか分からないですね(笑)」

トシ「いやいや、結果、若手批判みたいになってるわ! いいと思いますよ。いろんな媒体がありますから。今の若手は素晴らしいんで。我々もまだまだ一緒にやっていきたいんで、(批判は)やめてください(笑)。すごいなと思います、感心しきりですよ!」

次のページへ (2/2) 【写真】タカトシが「意外にやる」と認めた若手芸人
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