里見浩太朗、“姉上”と慕った美空ひばりさんの最後の言葉を告白「これからも一緒に仕事をしようね、と」

俳優の里見浩太朗が8日、都内で行われた10月4日放送のBS10プレミアム『歌聖へのラブレター ~私しか知らない美空ひばり~』の収録取材会に出席。“姉上”と慕った美空ひばりさんとのエピソードを披露した。

取材会に出席した里見浩太朗【写真:ENCOUNT編集部】
取材会に出席した里見浩太朗【写真:ENCOUNT編集部】

「こんなことを話したのは、芸能生活80年になるのに初めて」

 俳優の里見浩太朗が8日、都内で行われた10月4日放送のBS10プレミアム『歌聖へのラブレター ~私しか知らない美空ひばり~』の収録取材会に出席。“姉上”と慕った美空ひばりさんとのエピソードを披露した。

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 1986年に誕生したスターチャンネルが10月から、新チャンネル名『BS10プレミアム』に生まれ変わり、新音楽番組『歌聖へのラブレター』を10月4日から放送開始。同番組は、日本人の心に残る歌手の魅力を知られざるエピソード、カバー、ゆかりの物、思い出の地など、さまざまな角度から紐解く音楽番組で、記念すべき第1回は昭和が生んだ大スター・美空ひばりさんにフォーカスし、里見、歌手の天童よしみ、番組のマンスリーMCを務める元AKB48でタレントの高橋みなみがひばりさんについて語りつくす。

 収録を終えた里見は、「美空ひばりという日本の一大歌手、知らない人はいないと思います。いろいろ思い出を話して、ひばりさんの歌を歌わせていただいた。楽しくてすぐ終わってしまったような気がします」とコメント。「私の好きな『悲しい酒』をドキドキしながら歌って、天童さんのやさしいせりふも入りまして楽しかったです」と笑顔を見せた。

 ひばりさんの主演映画で助演経験のある里見。舞台でも共演し、「ひばりさんと4劇場で6回の舞台を一緒にさせてもらった。25日・2回公演ですから50回ずっと歌を聞いているんですけど、同じ歌を聞いても飽きませんでした。でも、お芝居はシビアな所があった」と回想すると、劇中のせりふで「男嫌い」と言わなければならなかった場面で「ある日、『女嫌い』と言ってしまったら出てこない。普通、舞台だったら誤魔化して出てきますよね。気がついて『あの女は男嫌い』と言ったら出てきたんです。そういう厳しいところがありました」と語った。

『千姫と秀頼』での出来事を振り返り、「初日、緞帳が下がって、『あの役者だったら惚れられないわよ。明日からこのシーンはカット』(と言われてしまった)。僕もカーッとして、演出家、ひばりさんのお母さんに相談して『3日の余裕ください』と言って、どうやろうか考えた。4日目にもう一回、幕が開いてやりました。『こうべえ、こういう男に惚れたかったの』と抱きついてきて、最後まで続きました。お芝居に関してはシビアなところがありましたね。芝居は怖い人でした」と知られざる一面を明かした。

 年齢ではひばりさんが1歳年下だが、芸能界の先輩ということで「姉上」と呼び、ひばりさんも里見さんを弟のようにかわいがり「こうべえ」と呼んだ。「亡くなるまで『姉上』『こうべえ』でした。最後に家に見舞いに行った時、泣いて『こうべえ、これからも一緒に仕事をしようね』と言ったのが最後でしたね」と告白した。

 今回の収録を通じて、初めて知ったひばりさんの一面を聞くと、「最後に舞台で歌った『人生一路』、ひばりさんが泣きながら歌っていた。その数か月後に亡くなるんです。映像を見た時に、『私は数日後、数週間後、きっといなくなるんだ』ということを意識しながら、美空ひばりという歌い手さんがあの舞台で歌っていたんだと感じました」と言及。番組内ではさまざまなエピソードが語られており、「こんなことを話したのは、僕も芸能生活80年になるのに初めてです」と笑顔を見せた。

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