佐藤大樹、『赤影』役作りで6キロ増量 巨匠・三池崇史監督は「男が憧れる漢って感じ」

ダンス&ボーカルグループ・EXILE/FANTASTICSとして活躍する佐藤大樹が10月26日スタートのテレビ朝日系連続ドラマ『仮面の忍者 赤影』(日曜深夜0時10分)で主演を務めることが発表された。役作りで6キロ増量したという。

佐藤大樹が『仮面の忍者 赤影』で主演を務める【写真:(C)テレビ朝日】
佐藤大樹が『仮面の忍者 赤影』で主演を務める【写真:(C)テレビ朝日】

織田信長を陰で支えた忍たちの知られざる物語

 ダンス&ボーカルグループ・EXILE/FANTASTICSとして活躍する佐藤大樹が10月26日スタートのテレビ朝日系連続ドラマ『仮面の忍者 赤影』(日曜深夜0時10分)で主演を務めることが発表された。役作りで6キロ増量したという。

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 テレビ朝日×東映がタッグを組んで送る新たなヒーロー時代劇――。『仮面の忍者 赤影』といえば、『鉄人28号』、『三国志』、『魔法使いサリー』などで知られる横山光輝さんが1966年から1967年にかけて週刊少年サンデーに連載していた人気忍者漫画。

「赤影」と呼ばれる飛騨の忍者が、「青影」ら仲間と共に奇想天外な忍術を用いて怪獣や悪の忍者集団と激闘を繰り広げる物語。この原作を実写化し、1967年から1年にわたって放送された伝説の特撮時代劇は、忍術バトル、怪獣・UFOなどかつてない大胆な映像の連続で昭和の子どもたちをクギ付けにした。

 原作発表から約60年。ベネチア国際映画祭・コンペティション部門に選出された『十三人の刺客』(2010年)、カンヌ国際映画祭・コンペティション部門に選出された『藁の楯 わらのたて』(2013年)をはじめ、『クローズZERO』シリーズ(2007、2009年)、『悪の教典』(2012年)などの代表作も多く、熱狂的な支持を得ている巨匠・三池崇史監督が伝説の忍者時代劇に挑む。

 時は戦国。天下統一を目指す織田信長の野望の裏には、決して歴史に記されることはない忍たちの存在があった。主君に命をささげた忍たちによる、もうひとつの戦国史――。VFXで魅せる怪獣を相手にしたノンストップ忍者アクション、スタイリッシュかつクールな赤影を筆頭としたキャラクター像、戦国の闇を生きる若き忍たちの青春譚(たん)。映画『ザ・ファブル』(2019年)などで知られる脚本家・渡辺雄介氏による、キャラクターたちの繊細な心の機微と複雑に絡み合うストーリー展開が光る。

 三池氏は、本作で監督を務めるにあたり、「子供の頃一番見ていた作品。テーマソングを歌いながら学校に通った世代なので、この歳になって『赤影』ができるのはうれしい」と喜びを爆発。「自然体で撮ることを楽しむ」ということをテーマにしていると語るが、「撮影が始まって毎日、どんなカットも楽しい」とほほ笑み、絶好調で撮影が進んでいる様子。

 主人公・赤影を演じる佐藤については「いいですよね、優しい男だと思うんですよ。彼のいいところがそのまま『赤影』そのものを作っていく。そういう力と魅力を感じます」と絶賛。「忍術、立ち回りとかのアクション、敵のキャラクター……《新しい赤影》として楽しんでもらえるように自信を持って堂々とやる気持ちです。かつての『赤影』がそうであったように、今を生きている若い人たちにも、20年後、30年後に記憶に残っていて語り合うことができる、そんなドラマにしたい」と意気込んだ。

 今回の『仮面の忍者 赤影』の主演について佐藤は、6日行われたFANTASTICSのライブで、本人の口から堂々解禁。「子供の頃ヒーローに憧れた自分が、ようやくヒーローになれました! 皆さん応援よろしくお願いします!!」と満員に膨れ上がったファンに向けてアピールすると、会場からは大きな拍手と歓声が巻き起こり、来たるオンエアーへの期待が高まった。

 佐藤は赤影を演じるにあたって「子供の頃からずっとヒーローになりたいという夢がありました。しかも赤色がすごく好きなんです!」と瞳を輝かせる。「忍なので、これまで自分が経験したことのない立ち姿だったり、アクションシーン・殺陣だったり、どこから切り取ってもかっこよく見えるように意識はしています」と、新たな一面を披露してくれることを約束。

「役のために6キロ増量して、トレーニングも一生懸命に励みました」と、役作りにも余念がないことを強調。「実はずっとご一緒したかった監督」という三池氏については「とても俳優思いの監督さんで、男が憧れる漢って感じです」と語り、すでに三池氏と“相思相愛”の関係に。「忍者は日本が世界に誇れる文化。海外の人が見ても『なんだこれ! 見たことないな! かっこいいな、美しいな!』と思ってもらえるように頑張ります!」と世界を見据えて宣言した。

三池崇史監督、『仮面の忍者 赤影』は「子供の頃に一番見ていた作品」

 以下、コメント全文

◯佐藤大樹(赤影役)

――オファーを受けた時の感想をお聞かせください。

「60年前からある作品で、ある程度いろんな世代の方に周知されていて、何度も映像化されていて…それをやる、しかも赤影をやるというプレッシャーはもちろんありましたけども、喜びとかワクワクの方が圧倒的に強くて、『自分じゃないとこの赤影にならないぞ」というキャラクターにしたいなとまず思いましたね。自分がやるからこそ表現できる二面性のある赤影をやりたいなと思いました」

――忍者を演じるにあたって意識していることは。

「忍なので、これまで自分が経験したことのない立ち姿だったり、アクションシーン・殺陣だったり、どこから切り取ってもかっこよく見えるように意識はしています。忍者は日本が世界に誇れる文化だと思うので、海外の人が見ても『なんだこれ! 見たことないな! かっこいいな、美しいな!』と思ってもらえるようにしたいですね!」

――アクションに向けて何か備えていることはありますか。

「日ごろからアクション映画やアニメを見るのは好きですが、いざ稽古をしてみると刀の扱い方が難しくて…。順手と逆手の両方をやってみたり、二刀流で戦ったり…今回の『赤影』ならではの殺陣の稽古は苦労しています。でも、事前に作品の中で生かせそうな動きを、殺陣の先生に習えたのはありがたかったです。日ごろからトレーニングは欠かさずやっていますが、役のために6キロ増量して、トレーニングも一生懸命に励みました。忍者って室町時代とか戦国時代に誕生したって言われていますけど、もちろん本当に見たことはないので…ある意味“幻”の存在なので、非現実的で、人間っぽくないのが忍の美しさなのかなと思い、できるだけ人間っぽさを消して、まるでアニメを見ているみたいな感覚で見てもらえるように意識しています」

――今回、怪獣とのバトルもありますがいかがですか。

「子供の頃からずっとヒーローになりたいという夢があって、しかも赤色がすごく好きなんです! 正義の味方として悪と戦ったり、怪獣と戦ったりっていうのは幼少期から思い描いていた夢だったので、撮影はすごく楽しいですね。毎回いろんな敵や怪獣が出てきますが、今回出てくる怪獣は、どことなくかわいらしさとか、愛しさがあって…あたたかい気持ちも残しつつ、これを見た子供たちが『赤影いけ! もう少しだ! 頑張れ!』って言ってもらえるように意識しています。この世界観じゃないと味わえない敵との戦闘シーンもあって、毎回楽しみにしています」

――佐藤さんから見て赤影はどういうキャラクターですか。

「過去に映像化された赤影も、作品によってキャラクターが少しずつ違った描かれ方をしていますが、どれも正義感がとても強くて、鍛錬や自分の目標を達成するための努力を惜しまない人物かなと思っています。家族のことを想っていて、どこか影がある。そして、一族を率いるリーダー的存在で、この人のために周囲がついていきたくなるような、兄貴分的な魅力があると思います」

――三池監督はどんな印象ですか。

「実はずっとご一緒したかった監督なんです! 監督が今まで手掛けてきた作品をずっと見てきたいちファンとして、監督が作る世界観に自分が参加できるのはとても光栄ですし、いざ撮影してみると、本当に楽しくて! 自分が思い描いていた三池崇史像が一気にいい意味で崩れました! すごくフランクで、すごくこちらを楽しませてくれるし、スタッフの皆さんも『三池さんのためならやるぞ!』という一致団結感もあって、今回ご一緒できてよかったなと心から思います。演出面については、一言で言うと、どこにも無駄がなくて、撮影する前から“自分はこういう画が撮りたくて、つながったらこうなる”っていうのを一つ一つ丁寧に細かく説明してくださるし、すごくかっこよく撮ってくださります。とても俳優思いの監督さんで、男が憧れる漢という感じです!」

――『仮面の忍者 赤影』で一番注目してほしいポイントを教えてください。

「それぞれのキャラクターと戦闘スタイルの違い、毎回登場する敵や怪獣の豊富さとキャラクターの面白さ、話が進むにつれていろんな忍法が出てくるのが見どころです」

――視聴者へのメッセージをお願いします。

「国内外を問わず、いろんな世代の方にこの『赤影』を届けたいと思っています。当時放送されていたドラマを見ていた方々もきっと楽しんでいただける作品だと思います。個性豊かな怪獣はもちろんですが、何より豪華なキャストの方々に出演していただいているという、“令和版『赤影』”でしかできない表現がたくさん詰まっています。日曜日の放送の翌日、学校や会社で必ず話題になるような作品にしていきますので、楽しみにしていてください!」

◯三池崇史監督

――『仮面の忍者 赤影』のドラマ化を聞いたときどう思われましたか。

「『懐かしいな、でも、やれるのかな?』と。子供の頃に一番見ていた作品でした。ヒーローものの先駆けで、《赤影》という忍者が我々の暮らしの中に急に入り込んできて、エンターテインメントとして心を射抜かれました。テーマソングを歌いながら学校に通った世代なので、この歳になって『仮面の忍者 赤影』ができるのはうれしいですね」

――主演の佐藤大樹さんの印象を教えてください。

「いいですよね、優しい男だと思うんですよ。忍者って、殺しや諜報活動を生業にしていますが、その中で《情》というものをしっかり持っているんです。でも、普通は忍者ってそういうのを押し殺しているタイプが多いと思うんですが、彼は友達になれそうな赤影ですよね。友達になったらすごい頼りになるんだろうなと。それでいて、上から目線でもなく、等身大で、飲み仲間にいると心強いみたいな(笑)。優しさというのは、作って出るものじゃないんで、彼のいいところがそのまま『赤影』そのものを作っていく。そういう力と魅力を感じます。演技力や存在感もマッチしていて、今まで見ていた忍者像とはかなり違う、でも確かに忍者なんだといった、そういう存在を見事に演じています」

――『仮面の忍者 赤影』の一番の注目ポイントは。

「単純な勧善懲悪ものじゃないというところでしょうか。善悪という単純な色分けではなくて、戦国時代ですので、勝者が善になるわけです。そして、忍者として誰に仕えて何を成すべきかという葛藤の中で、チームワークができていって、チームワークの中では現代と変わらないような友達関係だったり、バカ話になっちゃったり…(笑)。そういった部分もしっかり描きたい。また、時代劇というフォーマットは、目上の人に対する“建前”のシーンの後には、“本音”のシーンがあるっていう、“本音と建前“が分かれているのですが、今回もそうですね。そのあたりは、忍者ものとしては特殊かなと思います。あとは忍術とか、立ち回りとかアクション、そして、敵のキャラクター! 《金目教》という恐ろしい集団ですが、バラエティに富んでいます。やっぱり、敵側に魅力がないと、正義も光らないんですよね。『こんなやついないだろ!』っていうのが、いいんですよ」

――意気込みを聞かせてください。

「あまり自分の中に持っている『赤影』を押しつけたり、少年の頃の憧れの『赤影はこうでなければならない」とかではなく、巡り巡って今、『赤影』をよみがえらせて、若いキャストで作っていく気持ちでいます。少し前の赤影を知っているものとして、“参加する”、“一部になっていく”…そういう気持ちです。あとは見る人に楽しんでもらう! 来週楽しみだなって思ってもらいたいですね。我々世代のテレビの見方だけど、『1週間が待ちきれない』、『次が見たいな』、『どうなるんだろう』…そういう感情を復活できるといいですね」

――視聴者へのメッセージをお願いします。

「若いキャスト、スタッフたちのフレッシュな魅力で、我々にとって宝物のような『赤影』が生まれ変わります。かつての『赤影』がそうであったように、今を生きている若い人たちにも、20年後、30年後に記憶に残っていて語り合うことができる、そんなドラマにしようと思っています。ご家族みんなで見られる作品です。笑えるところも、泣けるところもあるので、楽しみにお待ちください」

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