『リア王2025』田村亮の降板を受け代役を務める瀬田吉史が複雑な思いを吐露 「やるからには一生懸命」
舞台『リア王2025』(4日~8日・三越劇場)の開幕初日プレビュー公演が4日に行われ、主演・上演台本・演出を務める横内正、瀬田吉史らキャスト陣が囲み取材に出席し、意気込みを語った。

舞台『リア王2025』囲み取材
舞台『リア王2025』(4日~8日・三越劇場)の開幕初日プレビュー公演が4日に行われ、主演・上演台本・演出を務める横内正、瀬田吉史らキャスト陣が囲み取材に出席し、意気込みを語った。
横内は公演初日を迎え、「この暑いさなか稽古をやってまいりましたけど、やっと初日を迎えられる。おかげさまで充実した内容が出来上がったのではないかと自負しています」とコメント。『リア王』は6度目の上演となり、「毎回新鮮な気持ちで取り組んでいます。素敵な俳優さんたちに囲まれて、未だに頑張っていられるのもみなさんのおかげだと思います」と感謝した。
今後については、「まだこれが終着駅だと思っていません。また来年も再来年も続くのではないかと自分なりには考えています」と継続に意欲。「まだ私84歳ですから。仲代達矢さんは92歳ですが、まだ現役でおやりになられている。それを思えば、まだまだ僕なんてガキです」と語り、「これからも挑戦していこうと思っています。それは『リア王』にとどまらず、他の作品に対しても、僕の可能な限り、また新たな挑戦をしたいです」と力説した。
音声障害によって急遽降板となった田村亮に代わり、ケント伯爵役を務める瀬田は、「稽古中、代稽古にも関わらず、横内さんからきめ細かく指導していただきました。自分の中で分かっていなかった部分が出てきて、本を読む力、演じる力を学ばせていただきました」と充実感をにじませると、「複雑な思いもあるんですけど、やるからには一生懸命やりたいと思います」と述べた。
田村とは30年近くの付き合いがあるそうで、「僕は学生演劇の延長で小劇団をやっていた。その時に、お客さんで何度か見に来てくれた友人が『本気でやりたいんだったら義理の兄を紹介してやるよ』ということで、紹介していただいたのが田村亮さん。(友人は)亮さんの奥さんの弟さんだったんです。全然知らなくて、そこからのご縁です。ずっとお付き合いさせていただいています」と明かした。
『リア王2025』は、横内のほか、一色采子、大沢逸美、敷村珠夕、阿部快征、上仁樹、中丸新将、大鶴義丹、三浦浩一らがキャストに名を連ねている。田村の降板を受け、瀬田が演じる予定だったグロスターの従者ルーカスは蒼木龍、村人マーカスは潮見勇輝、蒼木が演じる予定だったコーンウォールの従者ロスは柚木涼汰、柚木が演じる予定だったコーンウォールの従者クリスは井上謙伸が務めることになった。
