海で紛失した現金8万円、「あった」の声が次々と…沖縄のビーチで起きた奇跡「日本も捨てたものではない」

終わりを迎えつつある夏の海水浴シーズン、多くの人でにぎわう沖縄のビーチで起きた“信じられない出来事”がネット上で大きな話題になっている。泳いでいた客がジップロックに入れて持ち込んでいた現金を誤って海に流してしまった。その額8万円……。手痛いアクシデントに頭を抱えていると、現れたのは次々と1万円札を持った人たち。投稿者でビーチ監視員を務めるtoru yonamine(@toruyonamine)さんに詳しい話を聞いた。

美しい沖縄の海【写真提供:toru yonamine(@toruyonamine)さん】
美しい沖縄の海【写真提供:toru yonamine(@toruyonamine)さん】

「まだまだ日本も捨てたものではない」

 終わりを迎えつつある夏の海水浴シーズン、多くの人でにぎわう沖縄のビーチで起きた“信じられない出来事”がネット上で大きな話題になっている。泳いでいた客がジップロックに入れて持ち込んでいた現金を誤って海に流してしまった。その額8万円……。手痛いアクシデントに頭を抱えていると、現れたのは次々と1万円札を持った人たち。投稿者でビーチ監視員を務めるtoru yonamine(@toruyonamine)さんに詳しい話を聞いた。

「働いてるビーチで、泳いでたお客さんがジップロックにお金入れてたらしく、途中で開いてしまいお金だけ流れたみたいなんです。しかも入っていたのは8万円。遊泳区域には多い時で200人ほど泳いでいました。ところが、1人のお客さんが『濡れた一万円札が落ちていた』と届け出てくれて、さらに次々と『海に一万円札があった』と届けがありました。最終的に8人からの届け出があり、合計で8万円が戻ったんです。このビーチ、治安が良すぎると感じました」

 9月2日、yonamineさんが一連の流れをスレッズに投稿すると、ネット上には称賛の声が殺到。「凄い国だよね」「やっぱり日本人って世界一の正直者」「読んでて涙出た」「本当に日本の道徳に感謝」「8人にさらなる幸運が訪れますように」など多くの反応が寄せられた。

 yonamineさんは「心温まるコメントありがとうございます。仕事上ビーチの名前は言えないのですが実際の話です」と前置きしつつ、なおも続けた。

「ジップロックや、防水ケースにお金を入れて泳ぐ方が何故か多く ビーチではなく海の中に落ちている、携帯や、ゴープロ、お金、ゴーグルほぼ落ちていたと届け出があるのが現実です。落とし物が持ち主に帰ってくるのが多いです。たまにゴミを持って行かない方や、レンタルマスクが返却されない時もあるのですが、まだまだ日本も捨てたものではないですね」

 落とし物は拾ったら届けるという日本人の美徳は注目され、「私は原宿でヴィトンの財布落としたのとスーパーの台にヴィトンの財布置き忘れたのと もう一度どっか忘れてきたのと 子供の頃も小さい財布忘れてきたけど全部、中身も全てそのままで返ってきた…」「私も渋谷で落とした現金とクレカ入りの財布が中身も全てそのまま届いた時はビックリしました 人生で(多分)4回ほど落とした財布が届いています」「都内の電車の網棚にバッグを置き忘れ、横浜の観光施設に財布を置き忘れ、新潟市内の路上で財布を落としたことあるが、いずれもすべて中身無事で手元に戻ってきた」と、同様の体験談も集まった。

 海では、財布やスマホを防水ケースに入れたり、特別な用意をする必要がある。浮き輪などの持ち物も多く、慣れない作業の中で、チャックがうまく締まっていなかったり、紛失してしまうケースもあるだろう。

 透明度の高い沖縄の海とはいえ、最終的に1枚も欠くことなく札が戻って来たことは奇跡に近い。

 当該ビーチで監視員レスキューのほか、ジェットスキーの運転手をしているyonamineさんは、「遊泳中になくなった物は、車の鍵でもほぼ届け出があるぐらい見つかります。100%ではないのですが、海の中で見つかった物などは、遊泳者などが、すべて届けてくれるというところに、従業員ながらとても感動しております」と締めくくった。

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