深津絵里、8年ぶり映画復帰…オダギリジョー監督作品に出演 決め手は「分からない脚本にひかれた」

俳優の深津絵里が3日、都内で行われた映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(9月26日公開)の舞台あいさつにオダギリジョー、池松壮亮とともに登場した。

舞台あいさつに登場した深津絵里【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登場した深津絵里【写真:ENCOUNT編集部】

映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』の舞台あいさつ

 俳優の深津絵里が3日、都内で行われた映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(9月26日公開)の舞台あいさつにオダギリジョー、池松壮亮とともに登場した。

 2017年に公開された映画『サバイバルファミリー』以来、8年ぶりの映画出演となった深津。劇中では、ハンドラーの羽衣弥生役を演じている。NHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の撮影中に今作の話を聞いたという深津は「まさか私にお声がけいただけるとは思っていなかったので、その時は『楽しみに待っています』と話していましたが、それから随分たってから脚本をいただきました。オダギリ監督が書いた脚本は近年まれになく奇想天外。一度読んだだけでは全く分かりませんでした。正直に申しますと(笑)」と苦笑いも。

 一度読んだだけでは理解できなかった脚本だったが、「よく分からないと思った脚本に出会ったのが初めてだったので、その分からないところに強くひかれまして、どうなるか分かりませんが飛び込んでみたいなと思って出演を決めました」と告白した。

 続けて「いくつか理由は他にもあるんですが、そちらは映画のパンフレットにもう少し細かくお話させていただいてますので、よろしければ劇場の方でパンフレットをお手にしていただければと思います」とちゃっかりアピールしていた。

 深津は池松と今作で初共演。池松の印象を問われて、「本当にまばゆくてとても存在のある方。撮影現場で池松さんを見ていると、ご自身のことではなく作品のことを第一に考えていらっしゃるのがひしひしと伝わってきて、その姿を見ているだけで胸がいっぱいでした」と好印象だったといい、「これからも日本映画を面白くしてくれて、質を高めて支えてくれる、そんな俳優さんだと思っています」と今後の活躍に期待を寄せた。

 そんな深津に対して監督のオダギリは「深津さん、冒頭からすごいんですよ」と今作での演技を絶賛するも、「ただ、本当にすごい役なので、ちゃんと映画館で驚いていただきたいなと思って。深津さんに対して今日は皆さんがすごいものを見ると思うんですが、それはグッと我慢して外に漏らさないで欲しいです」と観客に訴えると、深津は「そんなに期待値を挙げられると不安になります。そんな大したことはと言いたいんですが、オダギリ監督がOKを出したので、そのことを信じたいと思います」と安どした表情だった。

 今作は、2021年にNHKで放送され、オダギリジョーが脚本・演出・編集を務めたオリジナルのテレビドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』の劇場版。鑑識課警察犬係のハンドラー・青葉一平(池松壮亮)にだけ、相棒の警察犬オリバーが酒とタバコと女好きの着ぐるみおじさんに見えるという奇抜な設定が特徴で、他の人間には普通の犬に見えているオリバーを、オダギリ自身が演じている。

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