「ずっと気になってた」有楽町駅前の“円盤”、思い切って訪れると…想像以上の感動、エピソードも続々

有楽町駅前にそびえる東京交通会館。その最上階に、長年“円盤”として親しまれてきたレストランがある。「敷居が高そうだな……」とためらいつつも、思い切って訪れてみたところ、想像以上の体験をしたという投稿がネット上で反響を呼んだ。スレッズユーザーのmaiko(@ginza__restaurant)さんに詳しい話を聞いた。

東京・有楽町駅前の東京交通会館【写真:ENCOUNT編集部】
東京・有楽町駅前の東京交通会館【写真:ENCOUNT編集部】

「昔は回っていたよね?」「夫にプロポーズされた」懐かしのエピソード続々

 有楽町駅前にそびえる東京交通会館。その最上階に、長年“円盤”として親しまれてきたレストランがある。「敷居が高そうだな……」とためらいつつも、思い切って訪れてみたところ、想像以上の体験をしたという投稿がネット上で反響を呼んだ。スレッズユーザーのmaiko(@ginza__restaurant)さんに詳しい話を聞いた。

「ずっと気になってた…有楽町駅前、交通会館最上階の円盤。思い切って訪れてみたら想像以上! 圧巻のパノラマと、格式高いおもてなしに感動が止まりませんでした…!」

 投稿には「レストランだったんですね!知らなかった!」「昔は回っていたよね?」といった驚きや懐かしむ声が相次いだ。

 15Fの展望レストラン「東京會舘 銀座スカイラウンジ」は、かつて回転式として知られ、昭和のデートスポットの象徴だった。2021年のリニューアルを機に、回転機能は停止しているものの、「揺れずに回転していた技術は、日本海軍の戦艦主砲のノウハウが生かされていた」との逸話も残る。

 SNS上には「回転していた時代に夫にプロポーズされた」「昨年の結婚記念日はここでコース料理を楽しんだ」「東京會舘のレストランだけあって、料理もおもてなしも一級品」といったエピソードが寄せられ、世代を超えた思い出の場所であることが浮き彫りになった。

 ランチタイムに訪れたというmaikoさんは、店の名物メニューにも舌鼓を打った。

 メインの「オムライス スカイラウンジ風」は、「オムライスは、閉じられた卵をナイフで開く瞬間のわくわく感がたまりません。ナイフを入れると、ふわとろの卵がとろりとあふれ出し、そこにコク深いオリジナルのドゥミグラスソースをかけていただきます。普段口にするオムライスとは一線を画す味わいで、東京會舘さんならではの技が巧みに生かされているな……と感じました」。

 そして、デザートの「マロンシャンテリー」は、伝統のデザートとして知られる。

「70年以上変わらず愛され続けている味だそうです。まず、雪のように真っ白で、芸術作品のように美しいフォルムに思わず見ほれてしまいました。生クリームはなめらかで口当たりも軽やか。中に隠された黄金色のマロンとのバランスも絶妙で、とても上品な味わいです。心が満たされる至福のデザートでした」と絶賛した。

「以前からレストランの存在はなんとなく知ってはいたものの、『敷居が高そうだな……』となかなか足を運べずにいました。ところが、今回グルメアカウントを立ち上げたことをきっかけに、あの伝統ある東京會舘さんが運営されていること、そして意外にも気軽に楽しめるアラカルトメニューがあることを知り、思い切って訪れてみることに。実際に訪れてみると、想像をはるかに超える絶景と、格式高いおもてなしに大変感動しました。両親も回転式だった頃に訪れたことがあるようで、懐かしんでおりました」

 窓からは、地上50メートルの高さから銀座や丸の内、東京駅方面を一望。雰囲気にも魅了され、心に刻まれる食事となった。

オムライス スカイラウンジ風【写真:スレッズ(@ginza__restaurant)より】
オムライス スカイラウンジ風【写真:スレッズ(@ginza__restaurant)より】

想像以上の反響にびっくり…「歴史と偉大さを改めて感じました」

 maikoさんは8月に銀座周辺のレストランを紹介するアカウントを開設し、これまで29店舗を紹介。再開発が進む有楽町にあって、今も「円盤」と呼ばれ愛され続ける場所は、懐かしさと新鮮さを同時に感じさせる、東京の“特別な一角”であることを改めて注目させることとなった。

「ここまで大きな反響をいただけるとは、正直想像しておりませんでした。それだけ多くの方の記憶に残る、特別なレストランだったのだと、その歴史と偉大さを改めて感じました。回転していた当時に訪れていた方も多く、懐かしむ声をたくさんいただきました。ご家族との記念日やプロポーズの思い出の場所など、皆さまの特別なエピソードが詰まっているのだなと実感しております。また、これまでレストランの存在をご存じなかった方からも『行ってみます!』というお声をいただき、微力ながらもすてきなレストランとの出会いのきっかけになれたことを大変うれしく思っております」と締めくくった。

次のページへ (2/2) 【写真】店の名物メニュー、実際の写真
1 2
あなたの“気になる”を教えてください