サントリーHD会長を辞任した新浪剛史氏、2年前の旧ジャニーズ会見を猛批判した経緯で「自身で会見すべき」の声

サントリーホールディングス(HD)が2日、新浪剛史会長(66)が今月1日付で辞任したことを発表した。同社によると、新浪氏から購入したサプリメントに関して、警察の捜査を受けたとの連絡があり、鳥井信宏社長ら幹部が対応を協議。新浪氏からも「一身上の都合」で辞任する意向が示され、辞表を受理したとしている。

新浪剛史会長(25年2月撮影)【写真:産経新聞社】
新浪剛史会長(25年2月撮影)【写真:産経新聞社】

重い発言でタレントのCM契約が続々と解約

 サントリーホールディングス(HD)が2日、新浪剛史会長(66)が今月1日付で辞任したことを発表した。同社によると、新浪氏から購入したサプリメントに関して、警察の捜査を受けたとの連絡があり、鳥井信宏社長ら幹部が対応を協議。新浪氏からも「一身上の都合」で辞任する意向が示され、辞表を受理したとしている。

 新浪氏は神奈川・横浜市生まれ。慶応大卒業後の1981年に三菱商事に入社し、91年に米ハーバード大の経営学修士号(MBA)を取得。2002年にローソン社長CEOに就任し、11期連続で営業増益を達成。14年に創業家出身者以外で初めてサントリーHD社長に就任し、今年3月には鳥井信宏氏の社長就任に伴い、会長に就任した。

 新浪氏は23年4月から経済同友会代表幹事も務めており、「物言う経営者」としても知られていた。同年9月12日には、旧ジャニーズ事務所がジャニー喜多川元社長による性加害問題について初めて記者会見したことを受け、「ジャニーズのタレントを起用することは、子どもへの虐待を認めることで国際的な非難の的になる」「事務所の株式を100%ファミリーが持ち続けることで再発しないか。もっと、いろんな目線で経営されるべきだ」「本当に反省しているのか疑わしい」などと厳しく批判していた。

 この発言を機に所属タレントが出演のCM契約が続々と解約され、同事務所が被害者補償に特化したSMILE-UP.になり、別にタレントのエージェントとマネジメントを担うSTARTO ENTERTAINMENTが設立された経緯がある。そのため、ネット上では「自身で会見すべき」「辞任して終わりなんてことはないよね」「サントリーは社名を変えなくていいの」「まさにブーメラン」などの声が上がっている。

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