井川遥、自身は“就職氷河期世代” 芸能界入りのために会社を退職「すごく怒られました」
俳優の井川遥が2日、都内で行われた映画『見はらし世代』(10月10日公開)のジャパンプレミア舞台あいさつに、主演の黒崎煌代、共演の遠藤憲一、木竜麻生、菊池亜希子、中山慎吾、メガホンをとった団塚唯我監督と共に登壇した。

『見はらし世代』のジャパンプレミア舞台あいさつに登壇
俳優の井川遥が2日、都内で行われた映画『見はらし世代』(10月10日公開)のジャパンプレミア舞台あいさつに、主演の黒崎煌代、共演の遠藤憲一、木竜麻生、菊池亜希子、中山慎吾、メガホンをとった団塚唯我監督と共に登壇した。
本作は、今年5月に開催された第78回カンヌ国際映画祭で、日本人監督史上最年少(26歳)で「監督週間」に正式出品された作品で、主人公の青年・蓮(黒崎)と、結婚を控え将来について悩む姉(木竜)、そして母の喪失をきっかけに姉弟と疎遠になったランドスケープデザイナーの父・初(遠藤)が、渋谷の街を舞台に、関係を再び見つめ直そうとする様を描く。
蓮の母親・由美子を演じた井川は「移り変わっていく東京と家族のお話を描いています。カンヌでは監督がノミネートされて、すばらしいスタートが切れたと思うんですけど、日本では今日が初めてで、私たちはこの日を楽しみにしてきました。どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつ。
撮影当時26歳の団塚監督が書いた脚本を読んだ際の感想を尋ねられると「せりふとしては短いものが多いんですけど、関係性がとても分かって鋭いんですよね。遠藤さんと同じ日に衣装合わせをして、2人のシーンをリハーサルしたんですけど、監督の判断が的確で、(監督の演出通りに)やるたびにそのシーンの自分たちの思いが思いがけないところに行って、『この若さにしてこんなに人のことが分かるんだ』って。そんな監督ですね」と称賛し、「ただ、見た通りとてもシャイで(笑)、衣装合わせの時も『監督が戻られるまで休憩です』とか、本読みする時も『監督が緊張されているので(待機)』ということがあって、そう言う繊細なところと、鋭いところが(ある監督でした)」と打ち明けた。
また、本作のタイトルにちなみ、自身は“〇〇世代”か尋ねられると、井川は「私は超氷河期と言われる就職難の時期で、この世界に入ったのも遅かったので就職枠がないような時期に就職活動をしまして(笑)、ほんのり就職もしましたし、辞める時はすごく怒られました」と告白し、黒崎から「『女優になります』って(言って辞めたんですか)?」と追及されると「その言い方はできなかったけど(笑)、『そういうのは学生時代に決めておくべきだ!』って。『その通りです』って(言いました)」と懐かしんだ。
