出前館、デリバリーも店頭と変わらない価格に 5都市でトライアル開始
デリバリーサービス・出前館が1日、デリバリーを店頭価格で提供する取り組み「お店価格で出前館~おうちで楽しむまちグルメ~」を、全国5都市の約250店舗でトライアルとして開始したことを発表した。

矢野社長「日常の中に出前館がある、そんな未来を目指していきたい」
デリバリーサービス・出前館が1日、デリバリーを店頭価格で提供する取り組み「お店価格で出前館~おうちで楽しむまちグルメ~」を、全国5都市の約250店舗でトライアルとして開始したことを発表した。
従来のフードデリバリーサービスは、手数料や運営コストの影響により、店舗での価格に対して2~4割高く設定されるのが一般的だった。インターネット調査「フードデリバリーの利用状況に関する実態調査」(実施:合同会社YUM JAM、2025年4月、n=551)でも、「フードデリバリーサービスの利用に関して不満はありますか?(複数回答可)」という質問に対し、最も多かった回答が「実店舗よりも価格が高い」(81.3%)という結果が出ていた。
本トライアルでは、対象店舗において商品代金と送料のみがかかり、サービス料は発生しない。対象店舗はアプリ画面上に「お店価格」マークが表示され、ユーザーがひと目で分かる仕様となっている。
対象エリアは茨城県つくば市、静岡県浜松市、愛知県名古屋市、兵庫県神戸市、福岡県北九州市の5都市。参加するのは趣旨に賛同した約250店舗で、注文からおよそ30分で商品が届けられるという。期間は11月30日まで。
代表取締役社長・矢野哲氏のコメントは下記の通り。
「それぞれの地域には、地元の方々に愛されているお店がたくさんあります。そのお店のメニューがご自宅でも気軽に楽しめる。お店とユーザーをつなぐ日常の1コマを、出前館もお手伝いできればと考え、本トライアルをスタートさせました。
フードデリバリーは、日常のタイムパフォーマンスを向上させるだけでなく、小さいお子さまがいて外出が難しい、体調が悪い、お仕事が忙しいなど、さまざまな場面で便利に利用いただけるサービスです。デリバリーをもっと身近に、気軽に使っていただく。そんな日常を支えることで、地域の人々の幸せをつなぐライフインフラとしての役割を果たしてまいります。
本トライアルは、多くの加盟店にご協力いただき、実施にいたりました。あらためてお礼申し上げるとともに、より多くのユーザーの皆さまに、デリバリーの便利さを感じていただけたらと思います。そして、ユーザーや加盟店、配達員の皆さまの声をもとに、対象エリアや店舗を拡大し、より多くの方々の日常の中に“出前館”がある、そんな未来を目指していきたいと思っています」
