明石家さんま「やっと言える」 山田洋次作品への“電話”出演報告、共演・木村拓哉からはツッコミ「何で現場で」

タレントの明石家さんまが30日、メインパーソナリティーを務めるMBSラジオ『MBSヤングタウン土曜日』に出演。山田洋次監督で倍賞千恵子と木村拓哉の主演映画『TOKYOタクシー』(11月21日公開)に出演すると報告するとともに、撮影の際、93歳の巨匠の “かわいがり”を受けたことを笑いを交えて告白した。

明石家さんま【写真:ENCOUNT編集部】
明石家さんま【写真:ENCOUNT編集部】

『TOKYOタクシー』に出演、木村、山田監督とのやり取りも明かす

 タレントの明石家さんまが30日、メインパーソナリティーを務めるMBSラジオ『MBSヤングタウン土曜日』に出演。山田洋次監督で倍賞千恵子と木村拓哉の主演映画『TOKYOタクシー』(11月21日公開)に出演すると報告するとともに、撮影の際、93歳の巨匠の “かわいがり”を受けたことを笑いを交えて告白した。

『ヤンタン』でチラッと触れて制止された大作出演の情報が解禁された。「やっと言える」としたさんまは、木村演じるタクシードライバーの仲間役で、木村と電話でやり取りする声の出演になると説明。さんまは、山田監督が現場の緊張感を高めるために、その日のターゲットを作って、「もう1回、もう1回」とやり直しさせるという逸話を披露。「怖い」という声に、「それが将来、役に立つわけや」とした。さんまは撮影当日、電話のシーンで別撮り可能なところを、なぜかスタジオに呼ばれたという。電話で『オレの代わりにちょっと迎えに行ってあげてくれ』と言い、木村が「ああ、そうっすか」というやりとりがあり、長ゼリフも課せられたという。さんまは前日に大阪弁を了承されるなど、事前準備をして臨んだという。

 木村のコンサートに出演した際の掛け合いを見て、オファーされたようだというさんま。電話の声を誰が演じるか知らなかった木村から、撮影日の朝に「きょう来るんすか?」と確認され「行くで」と返答。木村からも「いま2025年ですよね。何で(電話なのに)現場で」と聞かれたという。さんまは、主に新人がターゲットになるという山田監督の“指導”相手が「オレだったんです」と明かして驚かせた。レギュラーのモーニング娘。’25の横山玲奈からは「捕まったんだ」と言われた。スタジオで木村と横でやりとりすると、音声担当が無理と判断して結局、別部屋にされたといい、さんまは「来る必要なかった。『じゃあ無理か。さんまさん、別部屋で』って。オレの楽屋閉めて、電話のシーン撮るんですよ」と振り返った。

 さんまのぼやきは止まらなかった。「『ぎっくり腰になってなあ』っていうセリフで、オレっぽさも出さなあかんと思うて、『あのなあ、見ての通り、オレ、ぎっくり腰やねん』って」とボケを足したと明かすと、村上ショージが「ないセリフ足しよるから、絶対、呼んだんですよ」と予想。さんまは笑いながら「(山田)監督が『さんまさん、これ見えてない。電話なんですよ』(って)。わかってるけど。ほんなら周りの若いスタッフが『さんまさんの笑いの方向なんですよ』って(教えて)。『すいません。それでやらしていただけますか?』『それでやりましょう。すいません、(最後に)“見えへんけどな”を足してもらいます?』って。オレはそれは嫌だったんですよ。(終わりで打ち)消すのは……。自分のポリシーの中で『電話やのに勝手にしゃべってる』ってイメージだったんですけども。『足してくれますか?』『は、はい』」と渋々、納得したという。

 さらに、「『すいません。さっきから、さんまさん、大阪弁ですけど、大阪弁やめていただけます?』って。『ちょっと待ってくれ』と」と解決済みのはずの話を持ち出されたといい、スタッフが山田監督に説明。「わかりました。大阪弁、抑え気味に行きます」と指示が飛んできたという。さんまは「オレは逆に強調した方が、電話やし、顔も映れへんから、強調気味に行った方が『あっ、大阪の人や』ってクリアできると思ってたんやけどな」と回想。当日について「『はい、もう1回。はい、もう1回』『はあ、すいません』『すいませんが、“みなみちゃんや”って言うのをもっと張っていただいて』」などと何度も改善を求められたという。

 さんまは「ぎっくり腰なんですね。『みなみちゃんや』って張って、アイタタタってなって『ちょっと、おしっこ行ってくるわ』(という演技プランだった)。(監督が)『すいません。おしっこに行くときにぎっくり腰って気が付いてくれます?』と言ってきたとした。さんまは「『えっ? 監督、ぎっくり腰になったことおまへんの? 大きな声とか出したときに痛みが出て、ア~って言うて歩かれへん』っていうふうに作っていってたんですよ。それが全部裏ついてしもうて」とがっかり。村上から「もう2本目はないね」と指摘され、さんまも「ない。絶対に呼ばれない」と返して笑わせた。推薦を求める村上に「言うたるけど、つらいぞ」とアドバイスし、村上も「餌食になって、僕泣きそう」と口にした。

 さんまはかなり注意されて不満もたまった様子だが「こっちは『はい、はい』って。天下の山田洋次、大巨匠やから」と受け入れたとした。また、「ずーっと黙って見てはるんですよ。うんうんってうなずいて、『もうちょっと早く会いたかったですね』って言うてくれはったんですよ」と感激の場面もあったとしたが、「『いやいや、あんたが呼べへんかっただけや』って心の中で。『大竹しのぶばっかり使いやがって』とか思いつつ、心の中で」と考えていたとした。娘のIMALUのピアノの先生が山田監督の娘などの接点もあり、ご機嫌とりで話題にしたが通じなかったという。さらに、山田監督の現場には初日祝いに名だたる映画監督が駆け付けていたといい、村上から「みんなの監督の前で恥かかされて」といじられると、さんまは「赤っ恥」と落胆。笑いの中、「オレ、『ゴジラ』も出られへんと思うわ」と嘆き、「これで映画界、僕、終わってしまいました」とオチをつけた。

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