SUPER EIGHT安田章大、関西弁で唐十郎戯曲2本立て主演「11年前に出会って、大きな人生の転換期でした」
SUPER EIGHTの安田章大の二本立て主演舞台『アリババ』『愛の乞食』が、31日から東京・世田谷パブリックシアターで開幕する。30日には囲み取材と公開ゲネプロが行われ、安田が抱負を語った。

『アリババ』『愛の乞食』で主演
SUPER EIGHTの安田章大の二本立て主演舞台『アリババ』『愛の乞食』が、31日から東京・世田谷パブリックシアターで開幕する。30日には囲み取材と公開ゲネプロが行われ、安田が抱負を語った。
本作は、アングラ演劇の巨匠・唐十郎の原作による2作品を劇団『新宿梁山泊』の金守珍の脚色・演出により、全編を関西弁で上演する。安田は今年6月14日から7月6日まで東京・花園神社で上演された両作にも主演しており、今回はそれより配役を一新しての上演。共演には風間杜夫・伊原剛志・彦摩呂・温水洋一・壮一帆・伊東蒼・福田転球らが名を連ねた。
安田はカンパニーの様子を「楽しいメンバーが集まりまして、いろんな格好をしております。唐十郎さんの世界でどんな広がりがあるか楽しみです」と話し、「テントで演じた皆さんはまたその時がベストで、今回もベストキャスト。皆で一からつくった感覚です」と作品への思いを語った。
全編のセリフが関西弁となり、安田の他にも伊原・壮・彦摩呂・伊東と関西出身者がそろった舞台。安田は「関東の言葉で覚えたものを関西弁にするって大変でした」と笑いつつ、「関西弁だから生まれる(壮の)貧子との夫婦関係のうねりとかリズム感は関東の言葉とは違います。壮さんならではの貧子との関係値に関西弁がプラスアルファされてます。関西弁が持つ語感が軽くならないよう意識しながら、リズミカルに進むところはリズミカルに。止まるところは止まってやりたいです」と話した。
唐十郎の舞台については「戯曲を読んで分からないところがあっても演じた時に共鳴してしまう。ブラックホールのように引き寄せられます。何回演じてもいろんな演じ方が見えてきます」と魅力を語った安田。「11年前に唐さんの息子である大鶴佐助と出会うまでは、(唐十郎の作品にも)ハマるとは思っていませんでした。大きな人生の転換期でした」と語りつつ、「(出演者の)年齢層の広さが、唐さんの戯曲を広げてくれるきっかけになるのかな。知らない世界を知るって人生で一番楽しいです。触れる時は怖いけど、触れてしまえばその楽しさを追求していけるので、ぜいたくな生き方になります」と舞台の魅力をアピールした。
最後に観客へのメッセージを聞かれると、安田は「彦摩呂さん、何か言うことあります?」と声をかけ、彦摩呂が「フルコースです。お腹を空かせて見に来て」と登壇者を笑わせる。安田も「空腹状態で来ていただくと、本当にお腹が満たされます。お腹を空かせて来てください」と舞台に自信を見せた。
