日本でカルチャーショック「道でタバコを吸ってはいけない」 トルコ人医師夫婦が感じた母国との違いとは
日本政府観光局によると、今年7月の訪日外客数は推計値で343万7000人を記録し、7月としては過去最高を更新。連日の暑さでも、日本を訪れる外国人の数は増加している。そんな中、トルコから来たという夫婦は異国の地で喫煙に関するルールの違いを実感したという。

来日の理由は「日本の文化が好き」
日本政府観光局によると、今年7月の訪日外客数は推計値で343万7000人を記録し、7月としては過去最高を更新。連日の暑さでも、日本を訪れる外国人の数は増加している。そんな中、トルコから来たという夫婦は異国の地で喫煙に関するルールの違いを実感したという。
観光目的で東京・渋谷を訪れていた来日3日目のチハンさんとケリメさん。職業はともに外科医で、原宿を訪れて買い物や食事を楽しんだ後、観光名所であるスクランブル交差点に来たと語る。
日本を訪れた理由について、ケリメさんは「日本の文化が好きなんです。トルコとは違う文化ですよね。それにビザが要らないので」と笑顔。日本とトルコでは査証免除の取り決めがあり、観光などを目的とした90日以内の短期滞在はビザの取得が必要ないとのことで、旅行のしやすさが訪日を決めた一つの理由になったという。日本の印象について「きれいで、人が多くて都会的」とケリメさん。チハンさんも「僕は都会が好きだから」と、渋谷の喧騒(けんそう)を好意的に受け止めていた。
取材当日の気温は都心で35度以上を記録。日本の夏について、2人は「こんなに暑いとは知らなかった。すごく暑いけど大丈夫。トルコもこれくらい暑いし、もっと暑い街もあるの」としつつ、「湿気がすごいね」と母国との違いも口に。ケリメさんは暑さ対策として「日本に来て日傘を買ったわ。来る前は特に準備していなくて。日焼け止めだけ持っていたの」と予想外の暑さに驚いたようだった。
日本での3日間で最も印象に残った出来事について、ケリメさんは「夜の活気がすごいと思ったわ。街がすごくにぎやかで、夜でも人々がいろいろなところに行っていて、私たちもたくさん買い物をしたの」。チハンさんも「あといろいろな食べ物だね。すしにラーメン……あとは焼肉だよ」と、魅了された日本食の数々に満足気な表情を見せた。
思わぬカルチャーショックもあったという。チハンさんは日本で驚いた出来事について「道でタバコを吸ってはいけないこと」と即答。渋谷区では2019年より「きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例」が改正され、公共の場所での喫煙が規制対象となり、違反すると2000円の罰則が科せられるようになった。一方、トルコでは2008年7月に「建物内での喫煙を規制する法律」が施行、屋内での喫煙は厳しく禁止されているものの、路上での喫煙は許容されているところも多く、思わぬところで母国との違いを感じたようだ。
