新浜レオン、大河ドラマ初出演「最初は信じられなかった」 約2時間かけて特殊メイク
歌手の新浜レオンが、俳優・横浜流星が主人公・蔦屋重三郎を演じるNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時)で大河ドラマ初出演を果たす。新浜が演じるのは、江戸浄瑠璃の流派のひとつ、富本節の全盛期を支えた富本豊前太夫の後見で実力派の太夫・富本斎宮太夫(とみもといつきだゆう)。江戸で米不足が深刻化し、打ちこわしが相次ぐ中、蔦重とともに、ある策を講じる役どころだ。

富本斎宮太夫役を演じる
歌手の新浜レオンが、俳優・横浜流星が主人公・蔦屋重三郎を演じるNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時)で大河ドラマ初出演を果たす。新浜が演じるのは、江戸浄瑠璃の流派のひとつ、富本節の全盛期を支えた富本豊前太夫の後見で実力派の太夫・富本斎宮太夫(とみもといつきだゆう)。江戸で米不足が深刻化し、打ちこわしが相次ぐ中、蔦重とともに、ある策を講じる役どころだ。
出演を知らされた瞬間について、新浜は「最初は信じられなかったです。いつかは大河ドラマに、という大きな夢はありましたが、まさか今年実現するとは」と告白。全国ツアー中、公演後にスタッフから伝えられ「それはそれは驚いて。ただツアー中ですし、ありがたく日々のスケジュールが詰まってる。調整できなければなくなってしまうと思ったんですが、奇跡的にうまくはまってくれて、うれしい気持ちでいっぱいでした」と振り返った。
父は「伯方の塩」のCMソングでも知られる演歌歌手。情報解禁まで家族にも伏せていたが、「父は歌手なので、大河ドラマに出演するすごさを誰よりも理解してくれて、それはそれは喜んでくれました。母も姉も弟も、みんな喜んでくれました」と笑顔を見せた。
富本斎宮太夫を演じるにあたり所作の稽古から始めた。
「普段は着物を着る機会が少ないので、着物を着て歩くかっこいい立ち方、扇子の扱いなどマナーのところから勉強しました。富本斎宮太夫は職業としたら、今とリンクする部分はあるんですが今の歌い方とはまるで違う。歌のこぶし、ビブラートを抜くとか、そういうことはかなり苦戦しながら準備させてもらいました」
自身のちょんまげ姿についても「我ながら決まっていたんじゃないでしょうか(笑)」と自信ものぞかせ、「特殊メイクも初めてだったので、そういうのも1つ1つ忘れないようにやってました」と語った。
横浜流星とは同い年。NHK紅白歌合戦や成田山新勝寺での豆まき式でも顔を合わせており、今回が3度目の共演。「『まさかあの時のレオン君とここで会うとは思わなかった』と声をかけていただきました。収録現場では、歌の現場と全然違うんですねなんて言って。流星さんは『お客さんいて、1発で撮る方がすごいよ』なんていう話をしていたんですけど、僕は同じシーンをカットを何回も変えて収録するのすごいですねって、色々と話をさせてもらっていました」と交流を振り返った。
撮影は特殊メイクを施し、約2時間かけて支度を整えて臨んだ
撮影は栃木・日光で行われ、早朝から特殊メイクを施し、約2時間かけて支度を整えて臨んだという。「炎天下の中で撮ったんですが、演出からは『声を枯らさないように』と気遣っていただきました。慣れない環境でしたが、横浜さんやスタッフの皆さんに細かくアドバイスをいただき、何とか乗り切ることができました」と感謝を口にした。
時代劇出演については「今普通に生きているのも先輩方のおかげ。そういう時代の流れがあるから今に行き着いていると思うので、少なからずその時代のことを知れることは、生きていく上でどの仕事においても絶対的に必要なことだと思います。今の生活をこれからもつないでいくにあたっては必要不可欠だと思うので、経験させてもらえたというのは本当に光栄な時間でした」としみじみ。
「演歌歌謡の先輩でも、五木ひろしさんや坂本冬美さんが明治座、新歌舞伎座で時代ものの演劇をしている姿とかも拝見させていただくと、自分自身もゆくゆくは座長でそういう歴史的なところを舞台として挑戦してみたい気持ちにもなりました」と新たな夢を掲げた。
昨年は第75回NHK紅白歌合戦に初出場し、2年連続出場も目指している。「大河ドラマもそうですが、やりたい夢であふれている。原点を大切に、一歩一歩精進していきたい」と力強く語った。
