『頭文字D』“ハチロク”再現車登場 こだわりにおぎやはぎ小木驚き「公式でこんなの売ってるんだ」
お笑いコンビ・おぎやはぎ(小木博明、矢作兼)がMCを務めるBS日テレの番組『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』(土曜午後9時)が23日放送され、人気漫画『頭文字D』とのコラボ企画として、作品の象徴である主人公・藤原拓海の愛車「トヨタ スプリンター トレノ(AE86=通称ハチロク)」を再現した車両が登場した。

BS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!』
お笑いコンビ・おぎやはぎ(小木博明、矢作兼)がMCを務めるBS日テレの番組『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』(土曜午後9時)が23日放送され、人気漫画『頭文字D』とのコラボ企画として、作品の象徴である主人公・藤原拓海の愛車「トヨタ スプリンター トレノ(AE86=通称ハチロク)」を再現した車両が登場した。
『頭文字D』は、漫画家・しげの秀一氏によって描かれた峠道を攻める走り屋をテーマにした公道バトル作品。1995年から2013年に週刊ヤングマガジンで連載され、全48巻で累計発行部数は5600万部を突破。今年で連載開始から30周年を迎え、9月13、14日には静岡・富士スピードウェイで記念イベントの開催も決定している。
番組では「祝・連載開始30周年!頭文字Dとコラボしたよ! オーナーさん、いらっ車い!!」というテーマで、ハチロクはじめ、原作の再現車4台が登場。自身もハチロクを所有しているという「ドリフトキング」ことレーシングドライバーの土屋圭市氏と熱心なオーナーによる車両解説が行われた。
原作ほぼそのままのハチロクで登場したのは、群馬県在住のオーナー。21年間所有し続けてきた1984年式のハチロクだ。外装は原作の「藤原とうふ店(自家用)」仕様に仕上げられている。それ以上に注目を集めたのは内部構造の徹底した再現だ。エンジンはノーマルからレース仕様へと換装され、「土屋さんが本気で乗っても壊れない」とオーナーが誇るほどの耐久性を備える。
ファンの間で語られる“進化の段階”も反映されているという。原作では、最初は豆腐屋仕様、次にレース用エンジンへの換装、その後バランス調整を経て、最終段階では「プロジェクトD」仕様へと至るというのが流れ。オーナー車両も同様の変遷をたどり、エンジンまで換装。さらに後部ワイパーを外してリアウインドウをアクリル製にするなど、作品中の描写を忠実に再現してきたという。
ただ、作品中で車の詳細な仕様は公式には描かれていない。土屋氏は「部作ごとに、しげの先生はタコメーターを写して(描いて)いる。8000回転や9000回転を示すと、『おそらくこういうエンジンを想定している』と先読みしなければならない」と、再現する立場で自由に解釈や考察できる面白さを熱弁した。
車体の内装にもこだわりが及ぶ。後半巻に合った仕様を反映し、ステアリングは主人公・藤原拓海が作中で使用するものを導入。さらにトランクには「藤原とうふ店」と書かれた番重(ばんじゅう=運搬容器)を積み込む徹底ぶり。公式グッズだと聞いた小木は「公式でこんなの売ってるんだね!」と驚き、側面に貼った「藤原とうふ店(自家用)」ステッカーにも「うわ!出た~」と称賛していた。
