アイドルグループ・櫻坂46が24日、『5th TOUR 2025 “Addiction”』のツアーファイナルを京セラドーム大阪で開催。2日間で8万人を動員し、3時間にも及んだ衝撃連発のライブをレポートする。

　セカンドアルバム『Addiction』を引っ提げて全国5か所で開催されたツアーでは、坂道グループ初となる東京ドーム3DAYS公演を含むドーム5DAYS公演。ツアーの総動員数は26万人にも上る大規模なものとなり、櫻坂46の勢いを存分に見せつけるステージとなった。

　ドーム公演からセットリストが一新され、アリーナ公演のラストソング『Addiction』で熱狂のライブが幕開け。同曲のWセンター・山崎天が「Buddies（櫻坂46ファンの総称）準備はいいか！」とあおれば、同じくセンターの藤吉夏鈴も「京セラ、行くぞー！」と叫んで一気にボルテージを上げた。

　オープニングブロックでは、大阪凱旋となった山崎が可憐に舞う『半信半疑』を披露し、『Start over！』は会場ルールで客席のジャンプ禁止となったが、Buddiesが熱のこもった声援を送った。MCでキャプテンの松田里奈が「今日の櫻坂46の最高地点を目に焼き付けてください！」とアピールすると、本編のラストまでノンストップのパフォーマンスが繰り広げられた。

『嵐の前、世界の終わり』『Nightmare症候群』でダークな世界に誘うと、『マンホールの蓋の上』では、ゴミ箱を蹴り飛ばした森田ひかるが舌打ちをした瞬間に悲鳴のような大歓声が発生。最新シングルから大園玲、守屋麗奈、向井純葉、村井優、村山美羽によるユニット曲『真夏の大統領』、三期生の『恋愛無双』など期別楽曲も展開され、個性豊かなメンバーが1人ひとり輝きを放った。

　4月に加入した四期生もステージで躍動。最年少17歳の山田桃実がセンターを務める『死んだふり』でドームに新たな風を吹かせた。後半戦の『UDAGAWA GENERATION』では、サーカス団と共演。大車輪やエアリアルティシュー、ローラースケートなどが繰り広げられ、サーカス団風の衣装になったメンバーたちが究極のエンターテイメント空間を作り上げた。

　圧巻のノンストップ・パフォーマンスは、後半に進むにつれ熱を帯びていき、山崎が「お前らの本気見せてみろ！」と叫び、鉄板ナンバー『何歳の頃に戻りたいのか？』『もう一曲　欲しいのかい？』『承認欲求』で畳み掛ける。本編のラストは、6月25日にリリースされた最新シングル『Make or Break』。初センターを務めた三期生・的野美青が幻想的なソロダンスで魅了すると、腕を掲げた瞬間に火花が吹き上がり、ビジョンに「END」という文字が浮かび上がった。

　アンコールの『Buddies』では、メンバーがトロッコに乗って登場。会場全体に感謝の思いを届けた。二期生の田村保乃は憧れの京セラドームに立ち、「これ以上幸せな夢のかない方ってないんじゃないかなって思うぐらい胸がいっぱいになりました」と笑顔を見せ、「キャプテンの松田が『メンバーそれぞれの夢を櫻坂46というグループでかなえられるような、そんなグループになろう』というお話をしてくれて。すごく私はそれが心に残っている。もっともっと大きい夢をかなえていけるんじゃないかなと本気で思っているので、よかったらこれからも支え続けてほしいし支え続けさせてください」とBuddiesに思いを伝えた。

　松田が「この京セラドームを満開の桜にしていただいていいですか？」と呼びかけると、会場が桜ピンク一色に染まり、最終楽曲『櫻坂の詩』へ。

　エンディングで松田は、「改名してからは前が見えづらいこともあったし、櫻坂の色ってどんな色だろうとたくさん模索してきました。でも諦めずに、全力で向き合ってきたから、こうして今の櫻坂46があります。ドームにも立てたし、満開の桜を見ることもできたし、櫻坂らしさを見つけることができました。このメンバーとなら、Buddiesとなら、私たちはなんだってできると思います」と語り、「私たちはどんな壁が立ちはだかっても、夢を諦めずに最後まで追い続けます。そして一緒にまだ見たことない景色を見に行きましょう」と真っ直ぐな思いを告げて、グループ史上最大規模のツアーは幕を閉じた。

　終演後、会場のビジョンで13thシングルのリリースとアニバーサルライブの開催がサプライズ発表された。

●櫻坂46『5th TOUR 2025 “Addiction”』京セラドーム大阪DAY2セットリスト
M01 Addiction
M02 半信半疑
M03 Start over！
M04 嵐の前、世界の終わり
M05 Nightmare症候群
M06 マンホールの蓋の上
M07 流れ弾
M08 ノンアルコール
M09 自業自得
M10 真夏の大統領
M11 紋白蝶が確か飛んでた
M12 ドローン旋回中
M13 恋愛無双
M14 夏の近道
M15 死んだふり
M16 偶然の答え
M17 TOKYO SNOW
M18 Nothing special
M19 I want tomorrow to come
M20 港区パセリ
M21 UDAGAWA GENERATION
M22 何歳の頃に戻りたいのか？
M23 もう一曲　欲しいのかい？
M24 承認欲求
M25 Make or Break
EN1 Buddies
EN2 櫻坂の詩