俳優の広瀬すずが24日、都内の神田明神で行われた主演映画『遠い山なみの光』（9月5日全国公開、石川慶監督）の公開直前大ヒット祈願イベントに登壇。初共演で夫婦役を演じた松下洸平と浴衣姿で撮影エピソードを披露した。

　戦後80周年となる2025年に公開となる本作は、終戦間もない長崎という、まだ過去にしきれない「傷跡」と、未来を夢見る圧倒的な「生」のパワーが渦巻いていた時代を生き抜いた女性たちの姿を描いた作品。1950年代の長崎と80年代のイギリスを舞台に、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密をひもといていく。

　広瀬が涼やかな浴衣姿を披露すると、松下は「本当にすてきですね」と笑顔。本物の夫婦のような息ぴったりのトークを繰り広げた。

　悦子（広瀬）の夫・二郎役を演じた松下が、広瀬の印象を聞かれ「現場でのいかたも素の広瀬すずのままでした。ヘラヘラしているんです」と告白すると、広瀬は「分かる」と苦笑。松下は「本番が始まる2秒くらい前までヘラヘラ、フラフラしていた。でも本番『よーいスタート！』となった瞬間、パッと悦子の顔になり、すごい方だと改めて思いました。勉強させていただくことが多かったです」と称賛した。

　広瀬も松下との共演を振り返り、「すごくフランクで洸平くんもずっとふざけていた」と暴露すると、松下は「それは本当にやめて。僕はふざけていないから」と即座に否定。広瀬は「私にしか聞こえないような声でずっとボケ続けていた」と裏話を披露した。

　広瀬は、ヒット祈願の絵馬フリップに「またみなさんとご飯を食べたい！」と共演者との食事会を願い、「ふみちゃん（共演した二階堂ふみ）にも届くように、いっぱい記事にしてください。緊張しちゃうから直接言う勇気が無い」とアピール。松下が「すずちゃんが『食べたい』と言ったらみんな来てくれるよ。僕はいつでも行きますよ」とフォローを入れると、広瀬は「いつでも行けそう。いい意味で」と笑い、松下は「ちょろいと思っている？」とツッコミを入れた。