次期朝ドラ『ばけばけ』、牛尾憲輔氏が音楽を担当 『ダンダダン』『チェンソーマン』などの劇判音楽手がける
音楽家の牛尾憲輔氏が2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時・9月29日スタート)の音楽を担当することが21日、発表された。

牛尾氏「なんだか作曲がとても楽しいです」
音楽家の牛尾憲輔氏が2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時・9月29日スタート)の音楽を担当することが21日、発表された。
牛尾氏は2008年12月にソロユニット“agraph”としてデビュー。14年のTVアニメ『ピンポン』ではじめて劇伴を担当。以降、山田尚子監督や湯浅政明監督、沖田修一監督とのタッグをはじめ、数々のアニメ、実写作品の劇伴を手がける。
最近ではテレビシリーズ『ダンダダン』、『チ。―地球の運動について―』、NHK 特集アニメ『cocoon~ある夏の少女たちより~』、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の劇伴音楽を手がける。
牛尾氏は「ばけばけの音楽を担当させていただきます牛尾憲輔です。脚本のふじきさんが『何も起きない』と称された物語の音楽を作っています。それは何も起きない、ただただ他愛もない時間のことかもしれません。小さく繊細で、でも愛おしい、何気ない日々。仰々しくもなく、華々しくもなく、鬱々ともしない音楽です。なんとも肩の力の抜ける宣言で恐縮ですが、なんだか作曲がとても楽しいです。是非一緒に楽しんでいただけると嬉しいです」とコメントした。
またこれに伴い、牛尾氏が出演する『プロフェッショナル 仕事の流儀』が25日に放送され、『ばけばけ』の楽曲制作の様子も紹介される。
制作統括・橋爪國臣は牛尾氏の起用理由について、「牛尾さんの音楽は世界観を作る音楽だと思います。ドラマの映像に音楽を合わせた時に、圧倒的な没入感を感じました。『ばけばけ』という日常を紡いでいくストーリーの中で、繊細な音や質感が、登場人物のちょっとした感情のゆらぎをありありと描き出してくれます。作品に寄り添い、世界を広げてくれる音楽をいただけたと思っています。先日、牛尾さんとともに松江を訪ねました。松江大橋、小泉八雲旧居、月照寺、洞光寺、宍道湖の夕日…とセツと八雲の足跡をたどり、その空気の中で、いろいろな音を録音していきました。そんな音やノイズも、劇伴の音楽の中に隠れて使われ、松江の息づかいを響かせています。牛尾さんの音楽が、この物語を皆さんの心に深く、長く響かせてくれることを確信しています」と説明した。
本作は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツをモデルとして、大胆に再構成するオリジナルストーリー。外国人の夫・ヘブン(トミー・バストウ)と共に、怪談を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語をフィクションとして描く。脚本はふじきみつ彦氏が担当する。
