キングコング西野、相方・梶原の“失踪”を回想「信じることが自分の挑戦だった」
お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が21日、製作総指揮・原作・脚本を担当した『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告会見に出席。今作のテーマを明かし、若手時代に相方である梶原雄太が失踪した事件を回想する場面があった。

『映画 えんとつ町のプペル』2026年春の全国公開を予定
お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が21日、製作総指揮・原作・脚本を担当した『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告会見に出席。今作のテーマを明かし、若手時代に相方である梶原雄太が失踪した事件を回想する場面があった。
本作は、2020年に公開され、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞、コロナ禍に興行収入27億円、観客動員196万人を記録したオリジナルアニメーション『映画 えんとつ町のプペル』の続編。19年に発売された絵本『チックタック 約束の時計台』(にしのあきひろ著)を原案に、26年春の全国公開が予定されている。
会見はミュージカル『えんとつ町のプペル』が公演中のKAAT神奈川芸術劇場で実施。えんとつ町のプペルの世界観に包まれる中、西野は前作の公開から4年半がたち、「僕個人の活動も規模が大きくなり、お客さんの層も大きく変わった。子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで来てくださるようになった。活動の分岐点になったと思います」と語った。
芸能界からの反応について、「お笑い芸人のコミュニケーションツールになりつつある。プペルをいじられ、テレビで肛門を出すようなことにもなり……迷っています。自分の見せ方に混乱しています」と苦笑したが、「映画公開後に、歌舞伎、バレエ、ミュージカルという展開されたのは、そこまで見越してやっていたわけではないので、展開されたことはおもしろいと思いました」と胸を張った。
今作のテーマを聞くと、「今作も自分の中で感情が触れた思い出からピックアップして、パーソナルな部分をテーマにさせていただきました」と切り出し、キングコングのブレイクを回想。「たいして実力がないまま、世に出させていただいて、まぐれ当たりでスピード出世だった。やはり実力がないので結果が出せず、2年目、3年目の時に相方の梶原さんが失踪してしまった」と説明した。
会社からはピンで活動することを迫られたというが、「1人で活動して、それがたまたま上手くいってしまったら、梶原君が戻ってくる場所がなくなる。それはつらい。当時、梶原君に腹は立っていましたが、やっぱり2人でしゃべっている時間、漫才をしている時間が楽しかったので、待つと決めた。何年でも待とうと思った」とコメント。「活動しなくなって2か月くらいがたって、梶原君のお母さんが『西野君が待っているよ』と伝えてくれて、それで戻ってきた。相手を信じることが自分の挑戦だった。待つって僕だけの話だけではない。子育てしているお父さん、お母さんだって、子ども成長を信じて待つことは大きな挑戦。『待つ』は皆さんのテーマだと思いました」と力説した。
会見では、本作から新たに10歳の永瀬ゆずながルビッチ役を務めることを初解禁。永瀬、廣田裕介監督、プロデューサーの田中栄子氏も登壇した。
