株式会社リクルートが発行するウエディング情報誌『ゼクシィ』10月号（22日発売）に、加藤茶と綾菜夫妻が登場することが21日に明らかになった。結婚15年目を迎えた2人は、近年注目を集める「バウリニューアル」のセレモニーに臨み、大人のウエディング姿を披露した。

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　バウリニューアルとは、既婚のカップルが結婚の誓いを新たにするセレモニーのこと。82歳と37歳の夫婦である加藤と綾菜は、今回の撮影で白のタキシードとウエディングドレスに身を包み、改めて誓いを交わした。15年前の結婚式について綾菜は、「15年前の式は加トちゃんの仕事関係の方が多く、緊張しすぎて楽しめたかと言われるとそんなに…。だからこの“二度目の式”を楽しみにしていましたし、15年の歩みを振り返る貴重な時間です」と語っている。

　ファーストミートでは、綾菜の姿を見た加藤が「なんか、前よりきれいだな」と優しい表情を見せ、感極まって涙した綾菜に「泣くと思ったよ。やっぱり、結婚式っていいもんだな」と微笑んだという。さらに、15年前にはできなかったというファーストバイトにも挑戦し、「これからもよろしくお願いします」と誓いを交わした。

　セレモニーの様子は、YouTubeチャンネル「ゼクシィTV」で21日午後4時より公開。動画内では、これまでの夫婦の歩みを振り返るインタビューも収録されており、加藤は「長い芸能人生で一番つらかった」と語るほど、結婚当初に受けた世間からのバッシングの苦しみを明かした。

　加藤より45歳年下の綾菜は、「苦しかったのは、加トちゃんが倒れたとき。バッシングと重なって精神的に追い詰められました」と当時の心境を吐露。その際、加藤からかけられた「10年忍耐」という言葉が支えになったという。「何かを認められるのは10年かかる。でも誠実に10年やれば、誰かが必ずわかってくれる。その言葉を信じて、『絶対に私がこの人を守っていこう』と決めてからは世間の声は気にならなくなりました」と振り返る。10年が経った今、周囲の声も優しいものへと変わり、当時の言葉の重みを実感しているという。

　加藤は「俺が叩かれるのはいいけど、なんで綾菜が叩かれるのかって思って。自分が言われるよりつらかった」と胸の内を明かした。綾菜は「当時加トちゃんのブログは『あんな嫁と別れろ』ってコメントであふれていた。私は加トちゃんがコメントを見て『こんな結婚をしなければよかった』と思うんじゃないかと怖かったけれど、加トちゃんはずっと『あーたんが世界で一番大事』と変わらず言い続けてくれた。私は守りたいと思ってきたけれど、実は私が守られているんです」と語り、夫婦の絆の深さをにじませた。

　誓いの言葉の代わりに手紙を読み上げる場面では、加藤が「結婚して15年。結婚当時はバッシングをされて泣きながら頑張り、今では世間の人たちに認められるようになりました。おいらのために介護の資格をとって、ずっと面倒を見ると言ってくれたこと、涙が出るほど嬉しかったです。これからも仲良くしてください」と綴り、綾菜は「結婚して15年、あっという間でした。書ききれないほどの試練がありました。でもそれ以上に幸せな結婚生活を送れているのは加トちゃんのおかげです。これから加トちゃんが年を重ねても全力でサポートするので安心してください。これからも最高の人生を共に送りましょう！　LOVE▲」（▲はハートマーク）と愛を込めた。

　今後について綾菜は、「加トちゃんが『最高の人生だった』と思えるような最期を作り上げていきたいです。あとは、今は元気でも、これからできないことが増えていくと思う。でも、それを気にせず、全部私に任せてほしい」と語り、加藤は「安心してるよ」と静かに応じた。

　また、加藤は自身がいなくなった後の綾菜のことを「不安で」と心配していることを明かし、「『そうなったら再婚してくれ』と言ったら『絶対にしない。一生独身』と怒られました」と笑い交じりに回顧。最後に「生まれ変わっても、迎えに行くよ」と伝えると、綾菜は「先逝って、待っとって」と返し、年齢も環境も超えて育まれた2人の絆の強さが分かる内容となっている。