秋川雅史、『千の風になって』ブームは「本当に大変だった」 超多忙でも「子育てに全身全霊」

テノール歌手の秋川雅史が19日、都内で行われた初書籍『子育てこそ最高の生きがい 私の考える教育』(中村堂刊)の出版記念イベントに出席。イベント後には囲み取材に応じ、報道陣からの質問に答えた。

イベントに出席した秋川雅史【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した秋川雅史【写真:ENCOUNT編集部】

「子どもの成長に向き合う中で幸せを感じていきたい」

 テノール歌手の秋川雅史が19日、都内で行われた初書籍『子育てこそ最高の生きがい 私の考える教育』(中村堂刊)の出版記念イベントに出席。イベント後には囲み取材に応じ、報道陣からの質問に答えた。

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 2004年に長男、06年に長女が誕生した秋川。06年には『千の風になって』が大ヒットしたが、それにより「子どもの成長を見逃したくない」という一心で子育てに取り組んできたと振り返った。

『千の風になって』でのブレイク当時について、秋川は「あの頃は本当に大変だった。仕事で忙しい中、少しでも子どもと一緒にいたい気持ちが強くて、本当に早く仕事終わらないかなあって(笑)。暇があれば電話をかけて子どもの声を聞いていましたね」としみじみ。続けて「ベビーカーを押して山手線で巣鴨のプールに連れて行ったり。ハードスケジュールの中、子育てに全身全霊、魂を投じてやってきた。あの忙しさの中、子育てに少しでも手をかけられてよかったかなって思います」と回顧した。

 現在長男は21歳、長女は19歳。約20年間の子育てを振り返り「21歳になっても、幼稚園や小学生のときと(子育てへの)向き合い方が変わってない。このまま一生子育てを続けていくんだろうなと思って。自分の理想としては、100歳を迎えたとき、『64歳の息子の子育て中です』って言いたい。孫の成長に変わるかもわからないけど、子どもの成長に向き合っていく中で幸せを感じていきたい」と吐露した。

 子どもたちも、いずれかは父や母になりたい気持ちが強いそうで「2人とも、子どもは2人ほしいって。『男の子か女の子どっちがいい?』って聞くと、『上が男の子、下が女の子がいい』って」と笑顔で話していた。また、なぜ子育てに熱量を注ぐようになったのか、と問われると「両親が愛情を持って育てて来てくれたから」と答え、「恩返しじゃなくて、恩送りって言葉がある。次の世代に恩を送るんだ、と。恩返しは、自分が返したら終わってしまう。恩送りは、自分に受けたものを他人に送る。これは止まることがない」と持論を語った。

 最後に、9月に大阪と東京で実施するコンサートの内容を「本を出したタイミングってこともあって、自分の人生を振り返るテーマでプログラムを組みました。父親から習ったイタリアの歌などちょっと本にリンクする内容になっています」と一部明かしていた。

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