生見愛瑠、特技は“異常に速い”セリフ覚え 俳優向きの記憶力「無意識になりきれている」

雑誌やドラマ、バラエティーなど、さまざまな活躍を見せる生見愛瑠。そのルックスや明るく親しみやすいキャラクターで同世代の女性を中心に支持されている。CMも多く、2020年からは医療脱毛の「フレイアクリニック」のイメージモデルを務めている。その新ウェブCMが8月にスタートし、撮影エピソードや心身の健康を保つ秘けつを語った。

インタビューに応じた生見愛瑠【写真:矢口亨】
インタビューに応じた生見愛瑠【写真:矢口亨】

「無理なダイエットはしない」美容と向き合う術

 雑誌やドラマ、バラエティーなど、さまざまな活躍を見せる生見愛瑠。そのルックスや明るく親しみやすいキャラクターで同世代の女性を中心に支持されている。CMも多く、2020年からは医療脱毛の「フレイアクリニック」のイメージモデルを務めている。その新ウェブCMが8月にスタートし、撮影エピソードや心身の健康を保つ秘けつを語った。(取材・文=大宮高史)

――新CMは、白で統一された映像美が印象的でした。撮影を終えての感想は。

「白い衣装で、セットも真っ白な空間だったので、今までより大人っぽいCMになったかなと思います。こんなにシンプルな映像に出るのも久しぶりです(笑)。セリフもあまり決め込まずに撮ったので、自然体のままカメラの前に立っていました」

――昨年の同クリニックのCM「フレイア学園」では、教師役でした。

「フレイアクリニックのCMでは、いろんな体験をさせてもらっています。『フレイア学園』の時は本当に学校の校舎で撮影したので、学園ドラマの中にいるような感覚でした。その前はチアリーダーになって踊りました。衣装さんが作ってくださった衣装が可愛くて、記憶に残っています」

――ダンス経験はありましたか?

「ほとんどないです(笑)。でも振付もかわいかったので、楽しんでできました」

――モデルとして長く美容と向き合ってこられたと思いますが、時間をかけて取り組んできたことはありますか?

「とにかく、体のメンテナンスを頑張ることです。オフの日も、メンテナンスに時間を使いたいんです。日々のそういう積み重ねで、メイクさんやファンの皆さんに『綺麗になったね』って言われると、すごくうれしくて。美容って時間がかかりますが、その分、きれいになれた時のうれしさは大きいです」

――多忙な中でコンディションを保つために、何か習慣にしていることは。

「汗をかくようにしています。私は代謝が悪く、ジムにも行かなくて、普段の運動量は少ないと思います。だからどんなに忙しい日でも、毎日10分でも湯船に浸かって汗を流すと、疲れの取れ方が全然違うんです」

――最近はジムやピラティスに通う人も多いですが、興味はありますか。

「流行っていますけど、私はあまり行かない方ですね。あとは、食事に気をつけています。無理なダイエットはしないで、3食ちゃんとお米を食べるようにしています。お米をちゃんと食べると、変に痩せたり太ったりしないんです」

――2012年に小学生雑誌でモデルでデビューしました。10代の頃から活動されていますが、年齢を重ねて美容への考え方や体質に変化は感じますか?

「昔はどれだけお菓子を食べても大丈夫だったんですけど、変わりましたね(笑)。最近は、お酒を飲めるようになったこともあってか、今までつかなかったところにお肉がついたりするので『気をつけなきゃ』って思います。食事も、以前はパンとか小麦をたくさん食べていたんですけど、最近は食べるとすごく眠くなっちゃうので、少し控えたりしています。不規則な食事が続くと、肌がくすむ気もしますし。日々、自分の体に合うものを探しながら、ケアの仕方も変えていますね」

自然体で健康を気遣っている【写真:矢口亨】
自然体で健康を気遣っている【写真:矢口亨】

セリフは「一瞬で覚えられます」

 2021年に日本テレビ系連続ドラマ『おしゃれの答えがわからない』で俳優デビュー。いきなり主演を務め、その後も精力的にドラマや映画などに出演する。最新映画は8月1日公開の『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』。撮影現場について「学生時代に戻ったような、すごく新鮮な経験でした」と話す。

「1か月くらい沖縄で撮りました。実は地方で長期滞在するのが初めてだったんです。調子を保つのが大変だったんですけど、チームの一体感がすごくて、部活みたいな現場でした」

――初めての長期地方ロケは、どのようにコンディションを保っていたのですか?

「ホテルのお部屋をまるまる自宅のお部屋っぽくしました。普段使っている枕とか加湿器、ルームスプレーまで持ち込んで、お家の寝床とほとんど同じ空間にしました。安心できるんですよね」

――では、俳優業で成長できたと思うことはありますか?

「セリフ覚えは得意です。記憶力が良くて一瞬で覚えられるし、一度覚えたら忘れません。『異常に速いね』と良く言われます(笑)。特技だなって思います。そこから役の感情を想像していくのは難しいんですが、撮影期間中は役に影響されて自分の服の好みも変わるんです。成長というか、無意識に演じるキャラクターになりきれているのかもしれませんね」

――逆に、克服したいことはありますか。

「人見知りなところですね。共演者の皆さんとは、3か月くらいの撮影が終わる頃にやっと仲良くれるようなタイプなので。最初から仲良くなれる皆さんはすごいなと思います。でも私、根はポジティブ人間なんです」

――ポジティブを実感できるのは、どんな時でしょうか?

「うまくいかないことがあっても、全く引きずらないです。もしかすると、あまり考えていないせいなのかもしれませんが(苦笑)。もちろん仕事では、しっかり反省するところを見つけますが、帰宅したら落ち込んだ気持ちは忘れています。ひと晩寝たらまた元気になれます」

――そんな中で、大切にしていることや習慣などはありますか。

「肌にはあまり良くないんですが……SNSはよく見ていて、人より倍はスマホを触っていると思います(笑)。大事な情報源でもあるし、何よりファンの方との繋がりが一番強い場所なので。皆さんの声を直接聞けるし返信したりもするので、常に見ていますね」

――忙しい中でも、“デジタルデトックス”するより、ファンの声を感じていたいのですね。

「ストイックに何かを我慢するということはしない性格ですね。今でも食べることが好きで、朝が早い日でも『今日は何を食べようかな』と考えて、それを楽しみに生きています。忙しいからこそ合間の時間を見つけて何かをするのが、パズルをしているみたいで快感というか、楽しいんです」

――最後に、これからやってみたいことを教えてください。

「今、私の中でオーストラリアが熱く、行ってみたい国なんです。実際に行けたら、その経験をまたお仕事に活かせられたらいいなと思います。きれいでいることも自分の力だけじゃ絶対に無理なので、プロの力を借りながら、これからも自分を磨いていきたいです。いろんな経験をさせていただき、楽しんでいけたらと思います」

□生見愛瑠(ぬくみ・める) 2002年3月6日、愛知県生まれ。12年にモデルデビュー。現在はCanCamの専属モデルを務める。21年にドラマ『おしゃれの答えがわからない』(日本テレビ系)で俳優デビュー。22年7月公開の映画『モエカレはオレンジ色』で第46回日本アカデミー賞『新人俳優賞』を受賞した。24年はTBS系連続ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』に主演。25年は、2月公開の映画『ショウタイムセブン』、8月1日公開の映画『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』などに出演している。

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