『DOPE』番組P、King & Princeの挿入歌は“キンプリチーム”からのプレゼン「スタッフが網羅していなかった使い方を提案」
King & Princeの高橋海人と俳優の中村倫也がダブル主演を務めるTBS系金曜ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』(金曜午後10時)が22日に第8話を迎える。物語もいよいよ佳境に入り、プロデューサーの長谷川晴彦氏がこのほど囲み取材でキャスティングや見どころなどを語った。

高橋海人と中村倫也は“相性最悪”のバディー役
King & Princeの高橋海人と俳優の中村倫也がダブル主演を務めるTBS系金曜ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』(金曜午後10時)が22日に第8話を迎える。物語もいよいよ佳境に入り、プロデューサーの長谷川晴彦氏がこのほど囲み取材でキャスティングや見どころなどを語った。
本作は木崎ちあき氏の同名小説が原作・原案で、新型ドラッグ「DOPE」がまん延する近未来の日本が舞台。高橋演じる新人麻薬取締官の才木優人は、異動先の麻薬取締部特殊捜査課、通称「特捜課」で中村演じる教育係・陣内鉄平と出会う。考え方が正反対で相性最悪となるが、才木の未来予知や陣内の超視力といった異能力を持つ個性豊かな特捜課のメンバーと共に、DOPEによって巻き起こる不可解な事件の解決に挑んでいくというストーリー。
“相性最悪”として、高橋と中村をキャスティングした決め手は何だったのだろうか。
「高橋さんにオファーした時は彼が24歳だったのですが、すでに実績のある方で、笑顔がかわいいという印象でした。才木はあまり笑わないのですが、時折見せる笑顔がすてきな人がいいということで、『高橋さんとやってみたい』と思いました。中村さんは、お互い駆け出しの頃から知っていたので信頼感もありますし、僕が中村倫也に惚れているので(笑)。今もファンの方から『こんな中村倫也が見たかった』という声をいただいていて、『中村倫也はこの役が自分にハマると分かって、コミットしてきたんだ』と思いました(笑)」
オファーの際には、出演者へ直接プレゼンテーション(=プレゼン)したという。
「ジャンルとして珍しいものだったので企画書だけでは伝わりにくいと思い、オファーをしたタイミングでお会いしました。VFX(Visual Effects)やアクションの映像を見せて、想像しやすいようにプレゼンしました。みなさん『チャレンジングな企画だよね』とおっしゃっていて、井浦新さん(謎の男・ジウ役)が『久々の悪役でうれしい』と喜んでくださったことを覚えています」

実際、撮影が始まるとキャスト陣に対して、新たな気付きもあったようだ。
「高橋さんは肌感覚で演技される方だと思っていたのですが、すごく熟考される方だと知りました。役作りの段階から相談があって『お若いのにしっかりされている』と思いました。中村さんは天才だと思います。付き合いが10年くらいになるので、努力して天才になったんだと思います。『プロデューサーもやったら?』と思うくらいです。井浦さんは、僕の思い浮かばないアイデアをたくさんくださって、ますますファンになりました」
麻薬取締部特殊捜査課、通称「特捜課」については、衣装にこだわったといい、「異能力という個性が大きいのとフィクション度が高い作品なので黒スーツにしました。『違う衣装にするとキャラクターが良くも悪くも尖ってしまうし、統一した方が落ち着きとかっこよさがある』と思ったんです」と説明した。

挿入歌を探していたところで『I Know』を起用
アクションシーンも本作の大きな見どころだ。長谷川氏も手応えを感じており、撮影エピソードを明かした。
「2話と3話が印象に残っています。2話は、千葉のショッピングモールで3日間撮影しました。戦う相手の異能力が“高速移動”なので、CGで『ここを通ります』と説明しながらの撮影でした。すでにCGを入れてくれている映像の精度が高くて、そのおかげで進めやすかったです。その時に手応えがあったので、3話でもよりバトルを意識するようになりました。大変だったとは思うのですが、キャスト陣にアクションが得意な人がそろったので、大変さ以上のものができあがったと思っています」
また、視聴者が物語の展開や黒幕を“考察”することもドラマの楽しみ方の一つとなっている。「鋭いご意見があるとドキッとしてプレッシャーになるときもありますが、勇気づけられて、ありがたいです」と笑顔を見せた。

King & Princeによる挿入歌『I Know』も話題となっている。これは、“キンプリチーム”からの提案で決まった形で、長谷川氏は楽曲についての思いを語った。
「高橋さんに出演をオファーする段階で、シンガーソングライター・Uruさんの主題歌とロックバンド・andropの内澤崇仁さんによる音楽を使用することは決まっていました。挿入歌となる楽曲を探している時に『I Know』を提案してくださいました。僕らスタッフが網羅していなかった曲のジャンルや挿入歌としての使い方を、かっこいい曲とともにキンプリチームの方々が考えてくださって、感動しました。提案を受けて曲を使用するのは初めての経験でしたが、ありがたかったし、すごく興奮しました」
最後に、今後の展開について尋ねると、「才木家とDOPEとの関わりが明らかになりますし、特捜課の行く末に注目してもらいたいです」と、作品をアピールしていた。
※高橋海人の「高」の正式表記ははしごだか
