華原朋美、肉体改造きっかけは「太った」の声 継続するイメトレ時間「心身ともに鍛え直そう」

歌手の華原朋美が、9月9日に東京・LINE CUBE SHIBUYAでデビュー30周年記念のスペシャルライブを開催する。生バンドによるヒット曲を中心にした構成で、30周年の集大成となる一夜限りのメモリアルステージに。現在、ライブに向け最終調整を行っているなか、SNSに投稿したボディーメイクが話題となっている。そこでENCOUNTはライブを目前に控えた華原を直撃。“美ボディー”に隠された彼女の思いを聞いた。

30th記念ライブを前にスーパー・ボディーを披露した華原朋美【写真:藤岡雅樹】
30th記念ライブを前にスーパー・ボディーを披露した華原朋美【写真:藤岡雅樹】

9月9日にデビュー30周年記念のスペシャルライブ開催

 歌手の華原朋美が、9月9日に東京・LINE CUBE SHIBUYAでデビュー30周年記念のスペシャルライブを開催する。生バンドによるヒット曲を中心にした構成で、30周年の集大成となる一夜限りのメモリアルステージに。現在、ライブに向け最終調整を行っているなか、SNSに投稿したボディーメイクが話題となっている。そこでENCOUNTはライブを目前に控えた華原を直撃。“美ボディー”に隠された彼女の思いを聞いた。(取材・文=福嶋剛)

――いよいよ30周年を記念したライブ『華原朋美 30th Anniversary Live~(ハート)LOVE IS BEST(ハート)~Presented by WOWOWプラス』が近付いてきました。チケットはすでに完売していますが、とにかく驚いたのが華原さんのスーパー・ボディーメイクです。ご自身がSNSに投稿した抜群のスタイルがネットニュースでも話題になりました。記念すべき日を目標にトレーニングに励んだそうですね。

「主催するWOWOWプラスのスタッフの皆さんから『ライブを成功させよう』という熱い思いが伝わってきました。LINE CUBE SHIBUYAをソールドアウトできるなんて思っていなかったので、『頑張っていただいたスタッフの皆さんと、お越しくださるお客さまのお気持ちを裏切らないように私も頑張らないといけない』と思い、トレーニングを始めました」

――いつ頃から始めたんですか。

「昨秋から今年6月22日まで、全国24公演行ったコンサートツアー(『華原朋美 LIVE TOUR 2024-2025~LOVE IS BEST~』)の半ばくらいからです。昨年11月にスタートした時はスーツもパツパツで、誰が見ても太っていました(笑)。それである日、『9月9日のライブまでにボイストレーニングもしっかりやって心身ともに鍛え直そう』って考えていたら、いつの間にか朝を迎えていました。朝日がすごくキレイで、『こんなに真剣に歌手として向き合える環境を作っていただいて、全国のたくさんのファンのみなさまから愛をいただけて、なんて私は幸せなんだろう』と感じました」

――具体的なトレーニングとは。

「パーソナルトレーナーさんにしっかりついてもらって進めました。筋肉バリバリというより、しなやかなラインを作りたいと思いました。トレーナーさんには最初に『とても優しくて一生懸命、私を支えていただいているスタッフのみなさんに応えたいという気持ちとファンのみなさまの優しいお気持ちにお応えしたい、自分自身が変わりたいという思いをトレーナーさんにお話ししました。体のリメイクだったり、物事の考え方、人に接する態度だったり、いろんなものを改めて考えさせられるタイミングでした」

――トレーニング中は食事制限などいろんな我慢もしなくてはいけなくて大変だったのでは。

「私の中では我慢というのは全くなかったです。もともと3歳の頃から馬術をやっていて、選手も経験しているので大会に向けたトレーニングを考えたら平気でした。子育ては楽しくしていますので息子が保育園に行っている間に、自宅にパーソナルトレーナーさんを呼んで、ツアーもスケジュールを考慮していただいたので土日のライブが終わったら、お部屋の中でゆっくり遊んだりして過ごしました」

――体力だけではなく精神のトレーニングにも励んだそうですね。

「はい。息子を寝かしつけてから、その日一日を頭の中で振り返るイメージトレーニングの時間を作っています。その日のライブの自分なりの反省点や次にやりたいこと、お客様に対してちゃんと感謝できたかどうかなど、確認作業をしていました」

――そこまで華原さんを突き動かした原動力は何でしょう。

「やはり今回の24公演行った全国ツアーのおかげです。ライブに足を運んでくださったファンの皆さまが私を大きく成長させてくれました。私はファンの皆さまに思い出をたくさん持って帰って欲しいと思ってこれまでのヒット曲をたくさん歌い、MCでは素の私を見てもらいました。それに、私もステージから『お客さまの思い出』という物語を全国各地で見させていただき、とてもうれしい気持ちになりました。ツアーが終わった後、『もっと長くツアーをやりたい』と思ったのと同時に『そのためにはもっとレベルアップしたい』と思ったんです」

「歌手としてもっと進化したい」【写真:藤岡雅樹】
「歌手としてもっと進化したい」【写真:藤岡雅樹】

ヤフコメを自らチェック「背中を押していただいた部分も」

――一方で「SNSやYahoo!コメントをチェックする」という話をされていましたが、中にはアンチコメントや誹謗中傷といった内容もあったと思います。

「例えば、『こないだ歌った時、ちょっと音程がずれてたよね』ってもしも書かれたら、『じゃあ次の公演で失敗しないようにこの曲をもう1回練習しよう』という話ですし、体をリメイクすることもYahoo!コメントで『太った』っていうコメントをチェックして、始めたところもあります。むしろYahoo!コメントさんに背中を押していただいた部分もあるので、『Yahoo!コメントさんありがとう!』ですよ(笑)。そんな感じで受け取っていますから、誹謗中傷なんて感じたことはないです」

――改めて華原さんの気持ちの強さを感じました。

「でも私の所属している北総乗馬クラブのコーチ、林忠義さんに電話したら『ちゃんとやれ! 痩せたら最高やないか! ファンの方も喜ぶで!』とご指導いただきました」

――30周年記念ライブでもファンのみなさんにたくさんの感謝を届けたいそうですね。

「本当は長時間やってたくさんの歌をお届けしたいんですが、時間は限られているのでどの曲を披露しようか迷っています。それと私は出待ちのファンの皆さまにはありがとうの気持ちでしかなく、私を待っていただけるなんて本当にうれしいことなんです。本当は1人ずつハグさせていただきたいのですが、今ってできないみたいなので。だからせめてハイタッチだけでもみなさまとさせていただき、ありがとうを伝えられたらいいなって思っています」

――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「私は30年活動してきて、初めて最多となる24公演のライブツアーを全国でさせていただきました。そのチャンスを与えていただいたおかげで、感謝の気持ちがたくさん芽生えて歌わせていただく感謝の気持ち、そして、皆さまからいただいた愛情は忘れることないよう、私自身、歌手としてもっと進化したいと思いました。9月9日のライブは、悔いのないように精一杯、お客様に喜んでいただけるようなステージを作りたいと思います」

□華原朋美(かはら・ともみ) 1974年8月17日、東京都生まれ。95年『keep yourself alive』で歌手デビュー。『I BELIEVE』『I’m proud』などのミリオンヒットを持つ。2004年、『あなたがいれば』で第46回日本レコード大賞金賞を受賞。NHK紅白歌合戦には5回出場している。プライベートでは3歳から乗馬に取り組み、16年10月には馬術の国内大会・ジャパンオープンで優勝。その後も、さまざまな大会に出場し、入賞している。

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