「なにこれかわいい」「知らなかった!」切符に開いた新幹線形の穴…JR東日本の新サービス、SNSでじわり人気に

夏本番を迎え、レジャー・観光の季節がやって来た。鉄道旅の予約を進めている人も多いだろう。そんな中で、使用済みの切符に“新幹線の穴”が開けられた、不思議な1枚の写真が話題を集めた。実は、今年の春から始まった新たなサービスだという。どうやって入手できるのか。JR東日本に詳しい話を聞いた。

モチーフになったE5系(写真はイメージ)【写真:写真AC】
モチーフになったE5系(写真はイメージ)【写真:写真AC】

E5系新幹線の絵柄をかたどったデザインを採用

 夏本番を迎え、レジャー・観光の季節がやって来た。鉄道旅の予約を進めている人も多いだろう。そんな中で、使用済みの切符に“新幹線の穴”が開けられた、不思議な1枚の写真が話題を集めた。実は、今年の春から始まった新たなサービスだという。どうやって入手できるのか。JR東日本に詳しい話を聞いた。

 SNS上で話題を呼んだ写真には、山形駅で降車したという新幹線の切符に、先頭車両の形の穴が開けられた様子が収められている。「これは素敵」「知らなかった!」「旅の思い出に良さそう」「私も弘前駅で開けてもらったよ」「なにこれかわいい」「是非切符を持ち帰りたい」など驚きの声が寄せられている。

 鉄道ファン、利用客の間でじわじわと“知名度”が高まっているこのサービス。運行元のJR東日本の担当者によると、社内では「穴あけ処理」と呼んでおり、今年3月中旬から新幹線型の穴を導入したという。「これまで、お客様から乗車券類を持ち帰りたいとの申告を受けた際は、無機質な穴あけ処理(無効化処理)を行っておりましたが、ご旅行の思い出に乗車券類をお持ち帰りになるお客様にも喜ばれるよう、E5系新幹線の絵柄をかたどったデザインとさせていただきました」と説明する。

 JR東日本の有人改札を出る際に、使用した乗車券類を駅係員に提示し、『記念に新幹線の穴あけ処理をした切符を持ち帰りたい』といった旨を申し出るともらえるとのことだ。他会社との共同使用の駅や、業務委託によって他会社の改札スタンプを使用している駅を除いて、JR東日本のすべての有人駅で行われているという。

 今回話題となった山形駅の担当者は、この穴あけ処理を「特段記録をしているわけではありませんが、1日20~30件ほど実施」しているとし、一連の反響については「X上でたびたび注目を集めていることは一部社員で認識しておりました。多くのお客さまからご好評をいただいているようで、私どもとしても大変うれしく思っております」と話す。夏休みに帰省や旅行を考えている人は、旅の思い出に持ち帰ってみるのも楽しみの一つになるかもしれない。

次のページへ (2/2) 【写真】切符に刻まれた“新幹線”、実際の写真
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