半年前に購入したばかりのレクサスが12日、愛知県名古屋市の自宅駐車場からこつ然と姿を消した。防犯カメラに映っていたのは、覆面3人組。車内の持ち物から財布と大阪・関西万博のグッズを抜き取り、道路に投げ捨てた。「本当にショックです」。途方に暮れるオーナーは一刻も早い愛車との再会を願っている。

「令和7年8/12の深夜1時半頃、我が家の立体駐車場にとめていたレクサス（RX450h）が盗難にあいました。防犯カメラを確認したところ、覆面をしていて3人組だそうです。警察に被害届は出していますが、まだ見つかっていない状況です。見かけたら情報提供お願いします。助けてください」

　ネット上に愛車の“捜索願い”が出されたのは、愛知県からだ。

　オーナーは、「昨日の朝、母が出勤時にマンションの駐車場に向かったところ、レクサスが消えており、防犯カメラを確認すると覆面3人組が機械で無理やりエンジンをかけて盗んだそうです」と、状況について説明した。

　トヨタ自動車が展開する高級ブランド・レクサスのミドルサイズSUV。

　中古で今年の4月ごろ購入したばかりだった。

「購入から半年程しかたってなく、本当にショックです。GPSやアプリの連携をしていなかったことをとても後悔しています」と、苦しい胸中を明かした。

　立体駐車場は自宅のマンションの駐車場で、外部の車も侵入が容易な作りだったという。

　防犯カメラに映っていた3人組は何者なのか。

「全身真っ黒で覆面をしていたのですが、警察の方いわく体格からして日本人だと思われます。靴の型や指紋などは取られましたが、手がかりがあれば連絡するとしか言われていません」

　さらに被害は愛車だけではなかった。

「中に積んであった荷物も、現金とこのミャクミャクの靴が消えてました。それ以外は道端に投げ捨てられていました。参考になればですが、AirTagなどは意味が無いかもです。多分道端で投げ捨てられます」

　財布には2万円が入っていた。約3万円のミャクミャクの靴は、万博の公式ライセンス商品で、現在在庫切れとなっている貴重なもの。犯人グループは金になりそうなものを目ざとく見つけ、あとは証拠隠滅のため、素早く破棄した様子がうかがえる。卑劣な犯行だ。

　警察による捜査の進展を願う一方、現時点で有力な情報はない。盗難された車は、追跡を逃れるため、周辺のコインパーキングや大型駐車場などで一定時間、寝かされている可能性がある。その際に発見されるケースもある。

　車の特徴について聞くと、「有料カスタマイズでムーンルーフがつけられていました」とのことだ。