Travis Japan川島如恵留、『すべての幸運を手にした男』で初単独主演「ひと回りもふた回りも違った厚みを」

Travis Japanの川島如恵留が、舞台『すべての幸運を手にした男(The Man Who Had All the Luck)』で初の単独主演を務めることが12日、発表された。公演は11月14日から12月2日まで東京グローブ座で上演される。

Travis Japanの川島如恵留が舞台『すべての幸運を手にした男』に出演
Travis Japanの川島如恵留が舞台『すべての幸運を手にした男』に出演

運命と人間の意志の相互作用を描いた普遍的な人間ドラマ

 Travis Japanの川島如恵留が、舞台『すべての幸運を手にした男(The Man Who Had All the Luck)』で初の単独主演を務めることが12日、発表された。公演は11月14日から12月2日まで東京グローブ座で上演される。

 1944年にニューヨークで世界初演され、その後も幾度となく上演されてきた同作は、ミラー初期の名作として知られる。主人公のデイヴィッド・ビーブスは、人生に次々と訪れる思いがけない幸運に恵まれ、困難にも打ち勝ってきたが、その幸運が続くことに次第に不安を抱き始める。寓話的な構造を取り入れながら、運命と人間の意志の相互作用を描いた普遍的な人間ドラマとなっている。

 演出は『死と乙女』でローレンス・オリヴィエ賞最優秀作品賞を受賞し、『橋からの眺め』などで名優を演出してきたリンゼイ・ポズナーが担当。日本での演出は『十二人の怒れる男』『みんな我が子』に続き3作目となる。戯曲を丁寧に分析し、人物像やシーンをしっかり立ち上げる手法で、イギリス演劇界の第一線で活躍を続ける名匠だ。

 主人公を演じる川島は、高いダンススキルと知性を併せ持ち、音楽活動のみならず幅広い分野で活動。本作で本格的なストレートプレイに挑む。

 川島、ポズナー氏のコメントは下記の通り。

○川島如恵留(Travis Japan)

「お話をいただいた時、まさに幸運を手にしたなと感じました。嬉しさと一緒に、この幸運を手放さないように精進したいと強く思いました。初めての単独主演舞台となり緊張もしていますが、共演者の皆様と一丸となって、みんなが作品の主人公だと思ってみんなで盛り上げていきたいです。Travis Japanらしく『チームみんなが座長』を目指して行きたいなと思います。舞台上からお芝居だけで作品を届け、お客様の心を揺さぶるという事は、僕にとって初めての挑戦となります。メンバーにも『舞台が映える!』と言ってもらえるように、ひと回りもふた回りも違った厚みを出してTravis Japanにも還元していきたいです。劇場で皆様のお顔を眺められる時間を楽しみにしていますし、この作品を通して役者として成長した川島如恵留をお楽しみいただけると嬉しいです。同じ空間で同じ時間を過ごしたいなと思っています。ぜひ皆さんもチケットを『掴んで』いただいて、劇場にお越しいただけたら嬉しいなと思っています! ぜひ観にきてください!」

○リンゼイ・ポズナー氏

「東京で演出を手がけるのは今回で3回目となりますが、本当に楽しみにしています。日本の観客の皆さんが、アーサー・ミラーの作品に深い関心を持っていらっしゃると思いますので、なおさら楽しみでなりません。『すべての幸運を手にした男(The Man Who Had All the Luck)』はミラーの初期の作品ですが、家族関係の力学や登場人物たちが直面する道徳的な葛藤の描き方には、ミラーという劇作家の成熟した名作群の芽生えをすでに感じることができます。そして他のすべての作品と同様に、ミラーは個人的な問題だけでなく、社会全体や政治の在り方にも目を向けています。すでに素晴らしい才能の持ち主である如恵留さんともお会いして、この作品に取り組み始めることができたのも幸運でした。初対面からすぐに意気投合できたことからも、このコラボレーションが実り多く、楽しいものになることは間違いないと感じています。日本の演劇ファンの皆さんにとって、『すべての幸運を手にした男』が、とてもスリリングで引き込まれるような舞台体験となり、ご自身の人生とも深く重なるものを感じていただけるのではないかと期待しています」

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