KEYTALK、4人の“ゆるふわ妄想トーク” 小野武正「江戸時代にドビュッシー聞きながら…」

配信シングル「流線ノスタルジック」
配信シングル「流線ノスタルジック」

「その時その時で面白いことをやる」「今何ができるのか柔軟な考えが大事」

――特徴的なイントロのギターリフも?

小野「あれは義勝が考えたんですよ」

首藤「打ち込みで作ったんです。機械がやるのと人力は違うんでね」

小野「そう。だから最初は義勝のイメージと自分の演奏が合わなくて。結構何回もやりとりして、義勝のイメージに寄せつつ、アグレッシブなこだわりを残しつつ。そこのすり合わせがポイントでしたね」

――野獣が吠えてるような?

小野「『ギャーッ!』ってとこですよね。ブルージーなイメージを意識しながら、テークも2回ぐらいしか録ってなくて、その勢い感は入れられたと思います。特に今回は自宅で録ったから、結構ガッツリと(ギターサウンドを)詰め込んだんですけど……ねえ義勝さん?」

義勝「本当に最高なんですけど、こちらの100の注文に対して『倍返し』どころか1万で返してくれたんですよ。ちょっと野獣が暴れすぎてるんで注射を打って落ち着かせました(笑)」

小野「そうそう義勝さんの手をガブリと噛み砕く勢いだったんでね……って誰が野獣やねん!」

寺中・八木「アハハ(笑)」

小野「今回、巨匠のギターの音がまた良いですよ。今まで出来上がった音しかチェックしてなかったんですけど、Zoomでやりとりしてたんで、どんな機材を使って、どんな風に録っているのか、巨匠の音作りの工程がよく見えて『なるほどね!』って発見でしたね。面白かったな」

寺中「今回Aメロとサビで竿(ギター)を替えて録ったんですよ。それぞれのパートに1番合うギターを選んで音作りが出来たのは、すごく良かったですね」

小野「そう。一緒にツルッと録ってたらこれは出来なかったことなんでね。Aメロは僕弾いてないから巨匠のギターがしっかり楽しめるところです。ぜひ注目してください」

――KEYTALKといえば巨匠と義勝さんのボーカルの掛合いが特徴ですが、今回はいかがでしたか?

首藤「それも今までやってこなかった1番が僕で2番が巨匠の“歌い分け”にトライしてみました。歌詞に沿いながら良い形で歌い分けしたいなと思って」

寺中「今回、歌い分けしたことで1番と2番の人物が変わる感じというか。なかでも2番の「憧れ♪」の歌い出しはポイントで、しっかりつかめるように歌ってみました」

――完成形を聞いて義勝さんの感想?

義勝「デモは、ただウ○コなんですけど、完成したものは黄金のウ○コですね」

一同「(爆笑)」

――最高(笑)。でも楽しみながらチャレンジしていこうっていうワクワク感が今回もビンビン伝わってきました。

首藤「僕たちは『大きな壁を乗り越えて』みたいな感じではなくて、『その時その時でおもしろいことをやる』っていう。そっちの側なんですよ。でも新しい曲を作るにつれて、どんどん音の鳴りがよくなってきてるなって思います。歌声にしろ、楽器の鳴りにしろ、そこは積み重ねてきたものか出てるのかなって」

小野「まだね、何も成し遂げてないんで。今までいろんな達成感はいっぱいありましたけど、もっと出来ることがあるんで。義勝が言った通り、高みを目指す以上に、今この状況下で何ができるかっていう柔軟な考えが大事なのかなって思います。今回それが良い形で表現出来たのかなって」

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