バイきんぐ小峠、結婚は「週刊誌のおかげ」 指輪・新婚旅行は「おいおい」も愛妻へのノロケ連発

お笑い界に明るい話題が舞い込んだ。今年6月20日、一般女性との結婚を発表したお笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二に、各方面から祝福の声が相次いでいる。ENCOUNTでは、お相手女性との交際が始まる以前から、毎年のようにインタビューで結婚に関する質問をぶつけてきたが、とことんはぐらかされ続ける結果に……。この度の吉報を受け、顔なじみの記者が小峠に事の真相を直撃した。

取材に応じたバイきんぐの小峠英二(左)、西村瑞樹【写真:増田美咲】
取材に応じたバイきんぐの小峠英二(左)、西村瑞樹【写真:増田美咲】

お相手女性との交際が始まる以前から、毎年のように結婚に関する質問を直撃

 お笑い界に明るい話題が舞い込んだ。今年6月20日、一般女性との結婚を発表したお笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二に、各方面から祝福の声が相次いでいる。ENCOUNTでは、お相手女性との交際が始まる以前から、毎年のようにインタビューで結婚に関する質問をぶつけてきたが、とことんはぐらかされ続ける結果に……。この度の吉報を受け、顔なじみの記者が小峠に事の真相を直撃した。(取材・文=佐藤佑輔)

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――いろいろとお聞きしたいことはありますが、まずは昨年から始めた単独ライブツアーについて。

小峠「昨年の5都市に加え、今年は新たに仙台公演が加わったので、東北はどういう感じなんだろうっていうのは気になります。仙台と言えば、やっぱりサンドウィッチマンのお膝元。一度単独ライブにゲストで出させてもらって、むちゃくちゃお客さんの反応がいいなと思いましたけど、今回はどんな反応になるのか楽しみです」

西村「東北はロケとかCM撮影ではよく行っていましたけど、単独ライブでは初めてです。僕は宮城と山形の間の蔵王でキャンプをさせてもらったことがあって、エメラルドグリーン色の御釜とか、すばらしいところでした」

小峠「これまでにもずっと『ツアーをやってみたら?』とは言われていたんですけど、単純に僕があまりやりたいと思わなくて。試しに1回やってみようかとなったのが去年のこと。なにかきっかけがあったとか、心境の変化があったわけじゃないんですけど」

西村「僕はずっとやりたいって言っていたんです。あちこち行って、その土地のものを食べたいっていうのがあったので」

小峠「それはプライベートでやれよ! 今までずっと東京だけで単独ライブをやってきて、ふとしたときに、生でお客さんの前に立つ機会が年1回だけでいいのか? って思ったんです。ネタにしても、ライブで1回だけやってテレビやDVDで出すよりも、何回もやってからの方がクオリティーは上がる。それで、客前に立つ回数を増やす意味でもちょっとやってみようかなと」

――地方によって客席の反応に違いはあるか。

小峠「よくそういう話も聞きますけど、自分はそれはあまり感じなかったかな」

西村「東京の単独ライブでは、お客さんは僕らのファンのはずなのに、拍手とか一切ないんです。どっかりと座席に座って見てるだけ。これがツアーになったらあちこちどうなるのかなと気になっていて。僕の地元の広島では拍手も結構あったんですけど、小峠の地元の福岡ではまったくなかった(笑)」

小峠「どうなってんだよ、まったく。お客さんが書いてくれたアンケートを打ち上げの席で回し読みするんですけど、『福岡まで来てくれてありがとう』とか『ずっと待ってました』とか書いてあって、それは意外というか、うれしかったです。ただまあ、拍手はなかったですけど(笑)」

西村「はたして仙台で拍手はあるのかないのか。どっちなんだい? っていう楽しみはあります」

小峠「そういえば、うちの奥さんが仙台出身なんです。本当にたまたまなんですけど。親御さんがライブに来て、あのイカレたネタを見てどう思うか。う〇ことかち〇ことか、こんなネタを考えるやつのところに嫁に行ったのか……とならないか、本気で心配しています」

西村「それを言ったら、うちの奥さんのお義母さんが一度ライブを見に来たことがあって。カウンターの裏で僕が下半身を脱ぐっていうネタで、どうせ客席からは見えないんだからフリだけでいいのに、小峠が『それじゃあ伝わらないから、絶対脱げ!』って。お義母さん、誰よりもめちゃくちゃ笑っていましたけど」

――あらためて、ご結婚おめでとうございます。毎年小峠さんに結婚のご予定を聞いてきましたが、ずっとはぐらかされていました。

小峠「どうもありがとうございます、すみませんね。(相手は)30代の一般の会社員で、知り合ったのは飲み会の場です。初めて出会ったのが5年前で、付き合い始めたのは3年前くらい。キングオブコント(KOC)で優勝してから10年は遊ぶと決めていて、ちゃんと告白もせず何となく一緒にいるような感じだったので、なかなか公にするタイミングもなくて。3年くらい前から、何となく親しい周囲には彼女として紹介し始めたような感じです」

週刊誌に撮られても「何とも思わなかったです」と語った【写真:ENCOUNT編集部】
週刊誌に撮られても「何とも思わなかったです」と語った【写真:ENCOUNT編集部】

岡村隆史、有吉弘行ら結婚の際には「おめでとうとは思うけど、うらやましいとは思わない」と発言

――4年前は岡村隆史さん、有吉弘行さんらの結婚があり「おめでとうとは思うけど、うらやましいとは思わない」、2年前は「結婚に憧れもないし、寂しいと思ったこともない」と話していました。

一同「ハハハ」

小峠「今振り返ってみても、その言葉にうそはないというか、あまり心境は変わらないんです。憧れや寂しさがあるわけじゃないし、なぜ今かと聞かれると、まあそろそろ……としか言いようがない。

 今年の頭に一緒にヨーロッパに旅行へ行ったんです。そのときにプロポーズしようかと思ったんですけど、旅行中にしょうもないことでけんかして、一日中口も聞かない感じになっちゃって、結局そのまま日本に帰ってきたんです。そしたら2月くらいに週刊誌に写真を撮られて、隠すことでもなかったし、正直に『彼女です』って答えて。発売日前日に2人で会ってこれからの話をしていたら、『もうこのタイミングしかないよな……』って。

 週刊誌のおかげで身を固める覚悟がついた? まあ、それがひとつのきっかけになったことは確かです。みんな週刊誌を嫌がりがちですけど、それがいい方向に転がることもあるんだなって。自分の場合は隠してもいなかったし、デートとかも普通にしていたから、撮られたときも特に何とも思わなかったです」

西村「ヨーロッパでけんかして、週刊誌の直撃で結ばれるなんて、まるでドラマみたいだな。小峠はこのギャップが魅力なんですよ。最近はちいかわにハマっているんでしょ? ズルいわ! その見た目でUFOキャッチャーのぬいぐるみにはしゃいでいるなんて」

小峠「別にズルくはないだろ。ちいかわも彼女がLINEのスタンプを送ってきて、最初は何とも思わなかったんだけど、だんだん『かわいいなこいつ……』と思えてきて。アニメも面白いんです。こんなに1つのものにハマったのは人生で初めてかもしれない。多分最初で最後。本当にかわいいというか……いとおしい? やかましいわ!(笑)」

――新居での生活や挙式の予定は。

小峠「今は引っ越したばかりで、まだ1か月もたっていない。少しずつ荷物を新居に持ってきているところです。2日くらい前に晩メシを作ってもらったんですけど、チキンの照り焼きと、サラダと、刺身まであって、肉と魚が一緒に出てくるんだ、おかずが2つあってもいいんだって。自分の中にはない発想だったので感動しちゃって。

 急なことだったので、指輪や新婚旅行はおいおいです。式はもともと挙げるつもりがなくて、奥さんにも周りにもそう言っていたんですけど、(ウッチャンナンチャンの)南原(清隆)さんに報告したときに、『なんで挙げないんだよ。挙げなきゃダメだよ』と結構強めに言われて。あの人にそんな風に言われたのって初めてのことで、じゃあ身内だけででも挙げようかと」

西村「俺も『絶対挙げた方がいいよ!』って強めに言ったけどね! 俺の方が先に言ったよ! まあでも、結局挙げることにしたんだ。いいね、盛大にやろう」

小峠「いや、身内だけって言ってるだろ!」

――結婚を節目に、この先10年後、20年後のバイきんぐは。

小峠「10年後かあ。10年たったら60歳でしょ。60歳で毎年単独ライブをやっている芸人っている?」

西村「さまぁ~ずさんが今年58歳だって。まだまだ老け込むには早いよ、60歳は」

小峠「60歳になってもイカレたネタをやっているのかな? どうなんだろう。でも、自分やネタに対して、どんどん厳しくなっていっているんです。単独では9本しかネタをやらないけど、9本できても10本目、11本目を作って、もともとあったネタを削るっていう作業をずっとしていて、これをやっている芸人はあまりいない。だいたい最初の9本をテコ入れしたり、ブラッシュアップしたりして仕上げていくから。でも、自分は9本のネタの中で穴を作りたくない。全てのネタが面白かったと言わせたい。

 KOCで優勝して、テレビに出始めてしばらくは、ネタよりもバラエティーでどれだけウケるかにやりがいを感じていたんです。それがここ最近、ネタでもう1回面白いと思わせたいという思いが強くなってきた。1周回った? そうかもしれないです。この年になってツアーを始めたのもそれが理由かもしれない。バイきんぐってやっぱりネタも面白いって、もう1回思わせたい気持ちが強いのかも」

西村「去年初めてのツアーで、打ち上げのときに小峠がふと言ったんです。『なんか、お笑いで旅してるみたいでいいな……』って。だいぶうまい酒を飲んでないと出ないせりふでしょ? そりゃあもう、いい顔してました」

小峠「ああ、そんなこと言ったなあ(笑)。昔から音楽が好きで、バンドのライブはあちこちで見てきたんですけど、ミュージシャンの全国ツアーってこんな感じなんだろうな。バンドマンは音楽で、俺たちは笑いで旅をしているんだなって。10年後も、そんな笑いを続けていきたいですね」

□小峠英二(ことうげ・えいじ)1976年6月6日、福岡県出身。お笑いコンビ・バイきんぐのツッコミ・ネタ作り担当。2012年、キングオブコント優勝。21年からは同大会の審査員を務める。趣味は音楽、映画鑑賞、ギターなど。

□西村瑞樹(にしむら・みずき)1977年4月23日、広島県出身。お笑いコンビ・バイきんぐのボケ担当。2012年、キングオブコント優勝。ソロキャンプ芸人としても注目を集め19年からはテレビ新広島で初の冠番組『西村キャンプ場』が放送中。

次のページへ (2/2) 【写真】インタビューで見せた小峠のデレデレ姿
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