辰巳ゆうと、演歌第7世代から卒業 新浜レオンの紅白出場に刺激「自分もその波に乗りたい」
デビュー8年目を迎え、9枚目の最新シングル『運命の夏』がロングヒット中の“演歌界の王子様”こと辰巳ゆうとが6日、大阪・天王寺区の新歌舞伎座で行われた「~我ら演歌第7世代!~スペシャルコンサート」で演歌第7世代のメンバーからの卒業公演を行った。

演歌第7世代とは2010年代後半から頭角を現してきた20代を中心とする若手演歌歌手のユニット
デビュー8年目を迎え、9枚目の最新シングル『運命の夏』がロングヒット中の“演歌界の王子様”こと辰巳ゆうとが6日、大阪・天王寺区の新歌舞伎座で行われた「~我ら演歌第7世代!~スペシャルコンサート」で演歌第7世代のメンバーからの卒業公演を行った。
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演歌第7世代は、2010年代後半から頭角を現してきた20代を中心とする若手演歌歌手を指す言葉で、21年11月27日の東京・日経ホールから演歌第7世代によるコンサートがスタート。青山新、辰巳、新浜レオン、二見颯一、彩青の若手男性歌手5人がユニットを組んで全国で公演を行い、“演歌第7世代ブーム”を巻き起こしてきた。
同公演はこれまでに全15公演が行われ、第1回から参加してきた辰巳は、この日の公演を含めて全12回参加。その中で最年長の新浜レオンが昨年3月15日の東京・日本橋三井ホールでの公演で卒業し、続いて辰巳が今回の公演を最後に卒業。
辰巳は「まだ実感はありませんが、これを一つの区切りとして、今日は今年1年の中でも特に大事な1日になると思います」とコメント。
彩青は「第7世代が始まったときから先陣を切って、いろいろと頑張ってくださった辰巳さんは、われわれやまわりへの心配り、お客さんへの心配りが素晴らしくて、いろいろと勉強させていただきました。寂しい思いはありますが、今日は最後まで笑顔いっぱいでお送りしたい」と話し、二見は「先輩・辰巳ゆうとさんの背中を見ながら自分の中でも成長したものが多いので、寂しくはなりますが、これからも演歌・歌謡界の中で常に先頭に立っていただきたいですね。卒業したあとは、辰巳ゆうとさんという目標に向かってみんなが頑張っていくのでは」と卒業を惜しんだ。
また、青山は「『演歌第7世代』の中で辰巳さんは誰よりも情熱が熱かったと思います。ここまで続いたのも辰巳さんの存在が大きかった。これからわれわれも情熱を絶やさず、卒業された新浜レオン先輩、そして辰巳ゆうと先輩に恥じないようなステージを心がけていきたい」と意気込み、原田は「辰巳さんが卒業されるので僕が入学させてもらえるのかなという思いもありますが、このステージに立たせていただけるのはうれしいですね。ゲストに選んでいただけて光栄です」と、それぞれの思いを語った。
会場は熱烈なファンで満席の中、2部構成の前半は、青山、辰巳、二見、彩青、それにゲスト・原田波人の5人の出演者全員で同公演のテーマ曲でもある『青春時代』を歌ってオープニングの幕を開け、それぞれの代表曲から彩青が『王手!』、原田が『偽りのくちびる 最後の愛』、青山が『女がつらい』、二見が『罪の恋』を歌った後、辰巳のオリジナル曲『下町純情』『誘われてエデン』『雪月花』を出演者それぞれの個性で歌唱。
後半は、「第7世代プレイバック! あの歌をもう一度!」と題して、全員で『硝子の少年』、「昭和100年 男女のレジェンド曲を!」と題して、辰巳、青山、原田の3人で『みだれ髪』、二見と彩青が『古城』を披露し、新曲コーナーで、彩青が『津軽三味線物語』、原田が『火の鳥』、青山が「『身勝手な女』、二見が『こころの声』、辰巳が代表曲『迷宮のマリア』と新曲『運命の夏』を熱唱。フィナーレは全員で『明日があるさ』や『また逢う日まで』を歌い、全29曲のプログラムで満員の客席を楽しませた。
辰巳は「今日はみんなの歌を聴きながらみんなが成長しているんだなと、つくづく感じました。僕は今日で卒業しますが、『演歌第7世代』はこれからも続いていきますし、去年、『演歌第7世代』を卒業した新浜レオン君が紅白にも出場したので、自分もその波に乗りたいですし、仲間の皆さんにも僕の背中をお見せできるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
