山田裕貴、天才に憧れ「僕は凡人」 中学生の頃ブッ刺さった『BLEACH』のセリフも明かす
俳優の山田裕貴が6日、都内で行われた映画『ベートーヴェン捏造』(9月12日公開)の製作報告会見に、共演の古田新太、脚本を担当したバカリズム、メガホンをとった関和亮監督とともに出席。中学生の頃、心にブッ刺さった漫画『BLEACH』のセリフを明かした。

映画『ベートーヴェン捏造』製作報告会見
俳優の山田裕貴が6日、都内で行われた映画『ベートーヴェン捏造』(9月12日公開)の製作報告会見に、共演の古田新太、脚本を担当したバカリズム、メガホンをとった関和亮監督とともに出席。中学生の頃、心にブッ刺さった漫画『BLEACH』のセリフを明かした。
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19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った、歴史ノンフィクションの傑作『ベートーヴェン捏造名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫刊)を基に実写映画化した本作。ベートーヴェン(古田)への愛が重すぎる忠実なる秘書・シンドラー(山田)が、ベートーヴェンの死後、ベートーヴェンを“下品で小汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才音楽家(嘘)”に仕立て上げる様を描く。
撮影に入る前に準備したことを聞かれた山田は「僕が思っていたベートーヴェンのイメージって、“たぶん天才だったんだろうな”ってことしか知らなかったんですけど、原作を読ませてもらって、バカリズムさんの脚本も読ませてもらって、もしかしたらベートーヴェンってこんな人だったのかもしれないって作り上げちゃったのが僕(シンドラー)になるので、準備したことというと、映画で使われる予定のあるベートーヴェンの曲は全曲網羅して、ベートーヴェンを日々流し、それで理解できるわけではないと思うんですけど、自分の中に音楽を刻みました」と答え、ベートーヴェンの会話帳が残っていて、そのデータが見られるそうで「スタッフさんにそれを見せてもらいながら、1970年代に論争になったベートーヴェンの捏造についての当時のメモを見たりして想像を膨らませながら演じさせてもらいました」と打ち明けた。
また、シンドラーのように、天才に重すぎる愛をぶつける気持ちは分かるか尋ねられた山田は「僕も天才になりたいので。って言っているということは(自身は)凡人なので、才能というものに憧れてしまう。ある漫画(『BLEACH』)の受け売りなんですけど、『憧れは理解からもっとも遠い感情だよ』という言葉が中学生くらいにブッ刺さりまして、なるべく人に憧れすぎないようにしています。“すごいすごい”と思ってしまうと、すごいとしか思わずに理解しようとしないで止まってしまうので」と告白し、「でも、今回は逆というかシンドラーはベートーヴェンを愛していただろうし、尊敬していて憧れていたと思うので、そこは俯瞰しながら、演じるときは主観に戻りながらと、行ったり来たりができたかなと思います」と語った。
