妻夫木聡、10月期のTBS日曜劇場で主演 競馬界が舞台…JRA全面協力で小説『ザ・ロイヤルファミリー』ドラマ化
俳優の妻夫木聡が10月スタートのTBS系連続ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(日曜午後9時)で主演を務めることが5日、発表された。

競馬場ロケも敢行 原作・早見和真氏も太鼓判「とんでもない脚本ができています」
俳優の妻夫木聡が10月スタートのTBS系連続ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(日曜午後9時)で主演を務めることが5日、発表された。
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本作は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏の同名小説(新潮文庫刊)を原作に、競馬の世界を舞台に繰り広げられる人間ドラマ。人と競走馬の20年間を描き、夢に挑み続ける大人たちが、家族や仲間との絆で奇跡を起こしていくという壮大な物語となる。
主人公・栗須栄治(くりす・えいじ)を演じるのは、NHK連続テレビ小説『あんぱん』での好演が話題を集め、9月には主演映画『宝島』の公開も控える妻夫木。栗須は、大手税理士法人に勤める税理士で、税理士事務所を営む父を尊敬し、将来一緒に働く夢を抱いてきた人物。順調にキャリアを重ねていたが、ある出来事を機に挫折し、人生に希望を見いだせなくなっていた。そんな中、馬主の山王耕造(さんのう・こうぞう)との出会いが人生を大きく変えていくという役どころだ。
演出は映画『ラストマイル』、『グランメゾン・パリ』(ともに2024年)、『ファーストキス 1ST KISS』(25年)などの映画作品でも手腕を振るい、話題を呼んでいる塚原あゆ子氏が務める。また、本作はJRA(日本中央競馬会)の全面協力により、実際の競馬場での撮影も敢行。迫力ある競馬シーンと北海道の美しい風景を交えた映像表現にも注目だ。
妻夫木、スタッフらのコメントは以下の通り。
○妻夫木聡
「この物語は馬と人間の継承の物語で、そんな壮大なお話をドラマでじっくり表現できるというのが本当に嬉しかったです。あと、原作者の早見さんとはもともと仲良くさせていただいていて、早見さんからも『ぜひこの栗須という役を演じてほしい』と言っていただき、必要とされることが役者にとって幸せな瞬間なので、とても嬉しかったです。これだけ愛や希望が詰まった作品というのはなかなかないので、このファミリーの一員としてドラマに携われることが本当に光栄ですし、撮影がとにかく楽しみです。どの時代でも、受け継がれていく未来への希望というものがあります。何を想い、次の世代に託していくのか。みなさんもその生き証人として、感動に満ちた瞬間を見守っていてほしいです。きっと皆さんの中に秘められた情熱というものを呼び起こしてくれると、僕は確信しています」
○プロデューサー・加藤章一氏
「このドラマは競馬に関わる人間たちの、夢と情熱に溢れた20年間の物語です。先行きの見えない不安や、生きづらさを抱える方たちが多いと言われる昨今、『夢』を思い描いたり、語ることさえも難しくなっていると感じています。このドラマの主人公たちは競走馬に大きな『夢』をのせて、様々な困難に立ち向かっていきます。超えられない壁にぶつかった時は、『家族や仲間たちとの絆』、『人と人との繋がり』を力に変えて、立ち向かっていきます。
この作品も『人と人との繋がり』から生まれました。早見先生の素晴らしい原作との出会いや、妻夫木さんはじめ素敵な出演者の皆様、頼りがいのあるスタッフたちは、これまでの繋がりがきっかけで集まってくれました。またJRAさんはもとより、馬主さん、調教師さん、ジョッキーさんなど競馬関係者の皆様には、人の繋がりから始まって、今回多大なご協力をいただいています。恥ずかしがらずに『夢』を語れる、そんなきっかけになるようなドラマを日曜日の夜にお届けします」
○演出・塚原あゆ子氏
「愛情と生命力にあふれた熱狂を、妻夫木さんはじめ、素晴らしいキャストと共にお届けします。原作の持つ壮大な世界観をどう表現できるのか、スタッフ一同、頭を悩ませていますが、競馬関係者の皆様のご協力を支えに、美しい北海道の風景と新しい映像体験を全力で目指していきます。2025年秋、是非、ご覧ください!」
○原作・早見和真氏
「以前から『ザ・ロイヤルファミリー』が映像化されるとしたら、枠は『日曜劇場』しかないと思っていました。とんでもない脚本ができています。心からワクワクするキャスト、スタッフが集まっています。『楽しみにしています』と放り投げるつもりはありません。僕も“原作班”の一人として、素晴らしいドラマをお届けできるよう関わり続けたいと思っています」
