【べらぼう】歌麿、売り出し時も“ならではの絵”に苦戦 治済は定信に政参画の誘い

俳優の横浜流星が主人公・蔦屋重三郎を演じるNHKの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時)。18世紀半ばに江戸のメディア王として時代の寵児(ちょうじ)となった“蔦重”こと蔦屋重三郎を軸に描く痛快エンターテインメント。第29回では、愛する意知(宮沢氷魚)を殺されて憔悴する誰袖(福原遥)のため、蔦重が黄表紙の力で誰袖の笑顔を取り戻すという蔦重流の仇討ちを成し遂げる様子が描かれた。10日放送の第30回はどんな展開になるのか。

歌麿(左)を演じる染谷将太【写真:(C)NHK】
歌麿(左)を演じる染谷将太【写真:(C)NHK】

横浜流星が主人公・蔦屋重三郎を演じる大河ドラマ 第30回の見どころ紹介

 俳優の横浜流星が主人公・蔦屋重三郎を演じるNHKの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時)。18世紀半ばに江戸のメディア王として時代の寵児(ちょうじ)となった“蔦重”こと蔦屋重三郎を軸に描く痛快エンターテインメント。第29回では、愛する意知(宮沢氷魚)を殺されて憔悴する誰袖(福原遥)のため、蔦重が黄表紙の力で誰袖の笑顔を取り戻すという蔦重流の仇討ちを成し遂げる様子が描かれた。10日放送の第30回はどんな展開になるのか。

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(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 NHKによると、黄表紙の『江戸生艶気樺焼』が売れ、日本橋の耕書堂は開店以来の大盛況となった。蔦重は狂歌師と絵師が協業した狂歌絵本を手掛けるため、“人まね歌麿”と噂になり始めた歌磨(染谷将太)を、今が売り時と判断し起用する。その後、蔦重は“歌麿ならではの絵”を描いてほしいと新たに依頼するも歌麿は描き方に苦しむ……。一方、松平定信(井上祐貴)は、治済(生田斗真)から、公儀の政に参画しないかと誘いを受ける……という展開に。

 第30回は蔦重に今が売り時と判断された歌麿に注目したい。第29回の本編放送後の次回予告の映像には「時が来た」という字幕とともに、歌麿が筆を握る姿があった。「一世一代の絵」と言う言葉も聞こえてきた。また、歌麿の師匠とされる鳥山石燕の姿も。歌麿が後世にしっかり名を残すに至った事情がどう描かれ、視聴者を楽しませてくれるのか注目したい。

 また、「時が来た」を意味するのはもう一つある。江戸城内の動き。治済が定信に公儀の政に参画しないかと誘うということは、田沼意次(渡辺謙)の時代が終焉を迎えるのも遠くないはず。意次の終盤がどう描かれるのかも見どころだろう。

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