小沢仁志がヤクザ役をやるワケ 仮想現実こそのワクワク「今まで2000人以上殺して、200回は死んでいる」

俳優の小沢仁志が3日、都内で行われた自身初の自叙伝『波乱を愛す』(KADOKAWA)刊行記念イベントに出席した。

イベントに出席した小沢仁志【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した小沢仁志【写真:ENCOUNT編集部】

自叙伝『波乱を愛す』敢行記念イベントに出席

 俳優の小沢仁志が3日、都内で行われた自身初の自叙伝『波乱を愛す』(KADOKAWA)刊行記念イベントに出席した。

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 本書は、役者人生43年を迎えた小沢が、自らのこれまでを振り返りながら、生き様を振り返った初の自伝。小沢は「俺の人生が本になるなんて想像していなかった。KADOKAWAさん大丈夫かな」と出版元を心配しつつ、「何をやりたいのか分からないって若い人がいる。でもみんな探しているうちに見つかるものだから、そういうふうに今悩んでいる人に読んでもらえたら」と語っていた。

 幼少期からデビュー前までのこと、デビュー作『太陽にほえろ!』、出世作『スクール☆ウォーズ』のこと。自身が命を懸けて取り組んだ映画作品や、人生の“いろは”を教えてくれた名プロデューサー、名優たちのことなど、困難やトラブルを跳ね返す力、決して折れずに挑み続ける強靭な心と肉体、あきらめない胆力はどのようにして培われたのかが綴られている。本の中には同級生だったという芸人・野沢直子の話も。

 小沢と言えば、強面俳優としてさまざまな役柄を演じてきたが「デビューした時は不良学生、それからやくざ映画、海外に行けばギャングって全然更生していないな」と笑うと「非現実な世界にいすぎて、現実社会を表現する映画に出ていると、飽きて暴れたくなる。プライベートでやったら事件になるだろ? 今まで2000人以上殺して、200回は死んでいる。現実だったらヤバいだろう。仮想現実だからこそできる役がワクワクして楽しいんだよ」と自身の美学を明かしていた。

 それでも8月15日公開の映画『法廷の死神』では弁護士の役を演じている。小沢は「やくざやるのも飽きたし、いま63歳になって、どちらかというと親分とか上の立場の役が多く、椅子に座っているだけで面白くない。だから裁判のシーンをやりたくなって弁護士をやったんです」と語ると「でもタイトルが“死神”だからな」と報道陣を笑わせていた。

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