松本幸四郎ら豪華18人が浴衣姿で集結 中村勘九郎、『国宝』効果に「ブームで終わらせない」

歌舞伎俳優の松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助らが3日、東京・中央区の歌舞伎座前で行われた『八月納涼歌舞伎』初日観劇前イベントに登場した。納涼歌舞伎に出演する役者の中から、坂東巳之助、坂東新悟、大谷廣太郎、中村米吉、中村隼人、中村橋之助、市川男寅、中村福之助、中村虎之介、中村玉太郎、中村歌之助、市川染五郎、市川團子、中村勘太郎、中村長三郎ら18人が登場した。

『八月納涼歌舞伎』初日観劇前イベントに登場した松本幸四郎ら【写真:ENCOUNT編集部】
『八月納涼歌舞伎』初日観劇前イベントに登場した松本幸四郎ら【写真:ENCOUNT編集部】

坂東巳之助「“たち”じゃなくて“だて”です!」 31年ぶり上演作品の読み方を説明

 歌舞伎俳優の松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助らが3日、東京・中央区の歌舞伎座前で行われた『八月納涼歌舞伎』初日観劇前イベントに登場した。納涼歌舞伎に出演する役者の中から、坂東巳之助、坂東新悟、大谷廣太郎、中村米吉、中村隼人、中村橋之助、市川男寅、中村福之助、中村虎之介、中村玉太郎、中村歌之助、市川染五郎、市川團子、中村勘太郎、中村長三郎ら18人が登場した。

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『納涼歌舞伎』は、勘九郎の父・十八世中村勘三郎(当時の勘九郎)と巳之助の父・十世坂東三津五郎(当時の八十助)らを中心に、1990年から花形が活躍する公演としてスタート。以来、歌舞伎座の夏の風物詩として幅広い世代に親しまれてきた。初日の観劇前イベントは、2023年から連続で3回目。本番前の役者たちが浴衣姿でうちわ片手に歌舞伎座前に登場し、集まったファンにあいさつした。うちわは、それぞれの出演者が公演に向けての思いを直筆でしたためたもので、公演中は劇場2階ロビーに掲出される。

 この日、歌舞伎座前では朝4時30分から待っていたというファンも。幸四郎は「皆さま、今日は朝早くからお集まりいただき誠にありがとうございます」と感謝し、「八月納涼歌舞伎、初日を迎えることができました。遅くまでお稽古してまいりました。ようやく皆さまに見ていただく日が来ました」とあいさつ。「今年の八月納涼歌舞伎は衝撃の八月納涼歌舞伎だと思っております。ぜひとも皆さまにびっくりしていただいて、興奮していただいて、そういう時間にしていただきたいと存じます。こちらはたくさん汗をかいて進みますので、よろしくお願いいたします!」と呼びかけた。

 幸四郎の息子の染五郎は、「私は第2部の『日本振袖始』、そして『火の鳥』、第3部の『野田版 研辰の討たれ』に出演させていただいております。どの役も、尋常じゃないくらいの汗をかいてやっております」と、現場の熱気を説明。「(普段は)あまり汗をかかないんですけども、それだけいろんな意味で熱い舞台をご覧いただけると思います。ぜひこの夏は歌舞伎座にお越しください」とアピールした。

 勘九郎は「今回は1部、2部、3部とも、古典、新作、踊り、そして“久しぶりの上演”もある良いラインナップで、皆さまに楽しんでいただけるようになっております」と語り、「今、映画の『国宝』効果で歌舞伎がブームになっておりますが、これをブームで終わらせず、我々、一生懸命務めますので、どうぞ最後までご覧くださいませ!」と笑顔を見せた。

“久しぶりの上演”となる1部の演目『男達(おとこだて)ばやり』に出演する巳之助は、「わたくしの1部の方は、31年ぶりの上演となるお芝居をかけさせていただいております」と説明。「ありがたいことに、友人知人からも評判をいただきまして、『楽しみにしています! 男“たち”ばやり』と連絡があります」と明かし、「“たち”じゃなくて、“だて”ございます! 男“だて”ばやり、よろしくお願いします」と強調。直筆で「『たち』じゃなくて『だて』」と書いたうちわを見せて、会場から笑いが起こった。

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