BDで4秒KOの赤っ恥…700人の応援団に「顔向けできへん」 “伝説の喧嘩師”が叩きつけた再戦状

7月13日の「BreakingDown16」に初参戦したものの、わずか4秒でKO負けした“伝説の喧嘩師”アンディ南野がてるとの再戦を希望した。衝撃的な内容と幕切れに、本人や周囲もぼう然。ネット上でもさまざまな議論を呼んでおり、再戦を運営サイドに直訴する意向を示した。

「BreakingDown16」で敗れたアンディ南野【写真:柳瀬心祐】
「BreakingDown16」で敗れたアンディ南野【写真:柳瀬心祐】

盟友のダルビッシュ翔が語る「アンディ南野は見れてない」

 7月13日の「BreakingDown16」に初参戦したものの、わずか4秒でKO負けした“伝説の喧嘩師”アンディ南野がてるとの再戦を希望した。衝撃的な内容と幕切れに、本人や周囲もぼう然。ネット上でもさまざまな議論を呼んでおり、再戦を運営サイドに直訴する意向を示した。

 アンディは26日夜に更新した自身のYouTubeで、親交の深いダルビッシュ翔と対談した。

「試合を終えて帰ってきました」と結果を報告したアンディだが、その表情は浮かない。

「結果は有名なんで言いませんが……4秒で……4秒KO」と、声を絞り出した。

 2週間がたってもショックの色はありありだった。

 それもそのはず。大阪では地元大東市を中心に数々の伝説を築き、満を持してのBreakingDown参戦だった。それが、たったの4秒で終わってしまった。

 しかも会場に呼んだのは約700人の大応援団。BreakingDownの歴史の中でも「歴代1位らしい」という屈指の規模だった。

「顔向けできへんし、おわびもお礼も言われん感じや。みんなもうぼう然としているし、いまだに『あれアンディ何やったん?』(という反応)。だから俺がつらいのは、人に会った時に、『この前ありがとう』ってこっちから言えへんかったら向こうからは何も聞いてこないっていう変な空気になる」

 そもそも、試合時間が短すぎるあまり、「アンディさんBreakingDownまだ出てないみたいだな」と、アンディが試合をしたことすら知らない人もいるそうだ。

 なぜ、こうなってしまったのか。

 アンディはてるについて、「強いと思うで。(打撃が)速い」と認めつつ、「あの瞬発力に一発飲まれヒザついたっていうのが俺の100%の敗因」と分析した。

 そのヒザをついたところで試合を止められることは「初めての体験」と想定していなかったという。

「そもそも俺パンチ見えたことないから。食らいながら行くだけやから。パッと思ったらヒザついて。あ、俺ヒザついてるな、ダウンをしかけてるよなと思って立ち上がってんけど、もうレフェリーにカンカンカン止められて」

 レフェリーからすれば危険と判断して試合を止めたということだが、アンディからすれば、再びファイティングポーズを取り、さあここからというところだった。

 相手の攻撃を受けるのが、アンディのスタイルであることは、自他ともに認めている。

 それは翔も思うところがあった。

 重苦しい空気のアンディを、「いや、なんかアンディ君が元気がちょっとないって小耳に挟んで、ちっちゃ! って思いました(笑)」といじりつつも、「なんかアンディ南野は見れてないんで」と本音を吐露。

 これまでに目撃してきたアンディの“戦い”を振り返り、「試合自体してないですよ。歩きながらこいこいこいってしゃべりながらやる人やから。全部の試合、試合と思ってないんですけど、アンディ君のよさというか、アンディ君のスタイルはあそこからやから、ちょっとその続きは見たかった。どっちかと言えば殴らすスタイルなんですよね。殴らして殴らしてその隙間から見てボンと振るんで。あそこから一気に流れ変わるから。今回もそんな感じかなと思ったけど、やっぱ(てるの打撃が)速かった」と話した。

てるの攻撃がネットで物議も…「後頭部とかどうでもよくて」

 ネット上では、てるの強烈拳を称賛する声がある一方、「右フックで後頭部、左フックで頭頂部、右フックで後頭部。そら倒れるわ」「これラビットパンチで危険なやつ」と、パンチがグレーゾーンだったのではとの指摘も上がる。また、「10カウント欲しかった」「あれで終わらせるのか」と、ストップのタイミングを疑問視する意見も一部にはあった。

 アンディは、「後頭部とかどうでもよくて」とパンチの影響を否定。「どこ殴られようと別にいいんやけど、立ってんのになんで止められたのかなって。その時もぼう然として『あれ?』と思って」と、釈然としない様子を見せていた。

「ケンカやったらガン殴られてヒザついてボッコボコにされてもそっから立ち上がって、とかある流れやから」

 BreakingDownはルールのある格闘技だ。違いは理解していたものの、打ち合う前に、シャッターを下ろされた無念がこみ上げる。

 翔に、「本当にまだ始まってなかったですね」と声をかけられたアンディは、てるとの再戦を直訴するため、行動を起こすことを決意。

「正面から思いをぶつけに行ってくるわ。BreakingDown運営に」と表明した。

 次回「BreakingDown16.5」は、8月10日都内某所で開催。アンディは場所や日時を問わず、早期のリマッチを求める。

 ENCOUNTがてる戦で負ったダメージについて聞くと、「全くありません」と言ったアンディ。

 このままで終われないことは間違いない。

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