【RIZIN】“3.8kgオーバー”のユジン、会見で号泣 一時は現役引退よぎるも「もう一度やり直したい」

第10試合では、シン・ユジン(韓国)がRIZINスーパーアトム級王者・伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)に1R一本負けした。試合後、会見に登壇したユジンは目から涙を流しながら謝罪し、今後について言及した。

試合後の会見で涙を見せたシン・ユジン【写真:ENCOUNT編集部】
試合後の会見で涙を見せたシン・ユジン【写真:ENCOUNT編集部】

「傲慢になっていたところもあった」涙ながらに明かす

格闘技イベント「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」(27日、さいたまスーパーアリーナスタジアムバージョン/ABEMA PPVで全試合生中継)第10試合 RIZIN MMAルール:5分 3R(52.0kg)

 第10試合では、シン・ユジン(韓国)がRIZINスーパーアトム級王者・伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)に1R一本負けした。試合後、会見に登壇したユジンは目から涙を流しながら謝罪し、今後について言及した。

 当初は、女子スーパーアトム級タイトルマッチの挑戦者として指名されていたユジン。しかし、直前で体重が落とせないとRIZINに通告し、2日前に52.0キロのキャッチウェイト戦に変更。その後、前日計量ではキャッチの体重すらも850グラムオーバーし、リスペクトを欠いた行動に批判が集まっていた。

 ユジンは「今まで負けていなかったので、傲慢になっていたところもあったのではないかと反省しています」と謝罪。「選手をこのまま続けていてもいいのか。やめた方がいいのではないか。この短い時間の中でいろいろなことを考えました」と、一時は引退すらも頭をよぎったことを明かした。

「このスポーツを始めて8年、プロになって5年になります。長くはない時間ですけど、最近の自分を振り返ってみると、この競技に対する情熱、そして切実さというものがかなり落ちていた。このようなビッグチャンスというのは、私のような人間ではなく、もっと一生懸命努力している人に与えられるべきものではないか」と自分が大舞台のリングに立つ資格がなかったと語った。前日計量では大観衆を前に視線を落とし終始暗い顔をしていたが、この日はついに我慢していた涙をこらえきれず、目からあふれだした。

 格闘技には熱い思いを持っていた。「1番最初はボクシングをやっていた。ただ単に強くなりたかった。そこでMMAを見た時にあまりにもかっこよくて、他のどんなスポーツよりも胸が高なってときめいたんですね。最初に持ったそのときめきというものを取り戻したいと自分なりに努力をしてきたけれど、なかなかそれがうまくいかなかった」とどこかを見つめながら語った。

 今後については「今回このような大舞台で初めて試合をさせていただいて、やっぱりもう一度やり直してみたい。もっと切実にこの競技に臨んでみたい。しっかりと準備をして、またリングに立ちたい。そういう思いがふつふつと湧き上がってきたのも事実です。少し休む時間を持って、もう1度また機会を与えていただけるなら、選手として立派な姿をお見せできるように頑張りたい」と再起を誓った。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください