柄本明が22年ぶり2クール連続放送TVドラマに出演 「半沢」悪人から「月9」で好々爺に一転
「半沢直樹」の怪演際立つ柄本明はキーマンに 2クール連続制作で被災地の“今”にも迫る
そんな本作では第1シーズンに続き、柄本がレギュラー出演をすることが決まった。柄本が演じるのは朝顔の母の里子(石田ひかり)の父である嶋田浩之。もともと陽気な性格ではないものの、震災以来、人が変わってしまったかのように寡黙になる時も。第1シーズンでは、里子の遺体を探しに来る平に冷たく当たっていた浩之だが、後半からは平の思いを受け入れ、自身も里子の遺体を探すように。孫の朝顔とはよく電話をするなど仲がよく、第1シーズンの最後にひ孫のつぐみに初めて会ってからは、つぐみをかわいがっている。
浩之を演じる柄本は、現在放送中の「半沢直樹」(TBS系)で、物語のキーマンとなる大物議員を怪演しており、話題沸騰中だ。本作では一転して、孫を愛する好々爺を演じる柄本だが、2クール連続放送のTVドラマに出演するのは本作が、連続テレビ小説「やんちゃくれ」(NHK1998年10月~1999年4月)以来、実に22年ぶりとなる。第1シーズンのラストで、朝顔、平、桑原、つぐみが浩之の家を初めて訪れた時、どうしてここに里子はいないのか……。里子に思いをはせ、浩之が慟哭するシーンは、今なお名シーンとして語り継がれている。柄本が演じる浩之は、第2シーズンでは、より物語のキーマンとしての重要性が増しそうだ。
2クール連続となる本作は、第1シーズンよりも多様な事故や事件を扱っていく。また、自らが母の“生きた証”を探すことになり、第1シーズンよりも深く東日本大震災と母の死に向き合う朝顔を通して、被災した土地の“今”により具体的に迫り、2クール連続放送ならではの長期的な視点で、被災した方の“心”を見つめていく。さらに、新型コロナウイルスの影響で、2020年秋・2021年冬クール連続の年越し放送となった本作。奇しくも2021年3月11日、東日本大震災が発生して10年という節目を迎えることになり、そのめぐり合わせに真っすぐに向かい合い、制作・放送をしていくという。
□柄本明のコメント
「(浩之を演じていく上で)また孫たちに会えることを、とてもうれしく思います。見ていただければ幸いです」