【RIZIN】顔を腫らした“松戸の不死鳥”KO敗戦も「強くなって戻ってきたい」 開始早々のタックルは「煽り映像を見て決めていた」

1回戦第4試合は、征矢貴(30=THE BLACKBELT JAPAN)がアリベク・ガジャマトフ(24=ダゲスタン共和国)に3R2分40秒でTKO負けした。試合後に会見に登壇した征矢は「強くなって戻ってきたい」と再起を誓った。

会見に登場した征矢貴【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登場した征矢貴【写真:ENCOUNT編集部】

「1年ぶりに征矢コールが聞こえた」と充実感

格闘技イベント「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」(27日、さいたまスーパーアリーナスタジアムバージョン/ABEMA PPVで全試合生中継)第4試合 RIZIN WORLD GP 2025 フライ級トーナメント 1回戦 RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)

 1回戦第4試合は、征矢貴(30=THE BLACKBELT JAPAN)がアリベク・ガジャマトフ(24=ダゲスタン共和国)に3R2分40秒でTKO負けした。試合後に会見に登壇した征矢は「強くなって戻ってきたい」と再起を誓った。

 顔を真っ赤に腫らして会見場に現れた征矢。「痛みはあんまり感じないですね。もしかしたら鼻もちょっと折れてるかもしれないですけど、慣れてるので。大丈夫です」と冷静に語った。

 激しい打撃戦だった。キャリア無敗のダゲスタン戦士に最後まで一歩も引かなかったが、3R中盤に被弾した左フックが試合を決めた。「もう負けてると思って最後倒しに行こうと思った。強引に距離を詰めた時に(フックを)もらってしまった。ガードはしてたんですけど、入ってきたあの瞬間は見えなかったですね」とやや上を見ながら振り返った。

 1R・開始早々にタックルにいった戦術については「あれは決めてました。煽り映像を見て、よし開幕タックル行ってやろうと思って。タックル行った瞬間、客から歓声が上がったんで、あそこは行ってよかった」と明かした。

 征矢は2017年に、消化器官の疾患である国指定難病のクローン病にり患。19年に競技復帰し、RIZINに参戦して連勝するも21年にクローン病が再発した。同年には妻が死去するなど、数多くの困難を乗り越えリングに立つ姿から“松戸の不死鳥”の異名を持ち、多くのファンに勇気を与えている。当初はトーナメントにノミネートされていなかったがファンの声にも後押しされ、大会1か月前に追加参戦が決まった。

「やっぱり勝利ができなかったっていうのが僕としては心残りですね」と寂しそうに語った一方で、「1年ぶりに征矢コールが聞こえましたし、最低限の仕事はできたかなと思う」と後悔のない表情で会見場を後にした。

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